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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第一章】
46/250

モデルとしての撮影

「お疲れ様でしたー」

可愛い衣装のワンピースを纏った美琴は、撮影スタジオから周りのスタッフに挨拶しながら出る。


「ありがとね!考え直してくれて助かったわ」

目の前から、先日声をかけてきた女性、神埼編集長がにこやかに美琴に話しかける。

「あなたが載っていたページ、かなりの反響があってね。可愛いってファンレターまでたくさん届いたのよ?」



「本当ですか?ありがとうございます」


「ところで“MIKOTO”ちゃん…、本名は相馬美琴ちゃんって言うのね」

美緒が書類を見ながら言う。


「あ、はい。すみません本名とかはちょっと…」

美琴が目を伏せる。


「気にしないで、大丈夫よ。ーーーでも全然違う名前とかじゃなくて良いの?」


「はい、分かる人にだけ…分かれば良いんです」

美琴が寂しく微笑んで、言う。


「?そう…。ところで正式にうちのモデルになってもらうんだし、ご両親にも一度ご挨拶に伺いたいのだけど、いつが都合よろしいかしら?」

美琴の言葉はどこか意味深だったが、美緒は敢えて触れずに言う。


「あ、母なら大抵家に居ますよ!一応今電話してみますね」

美琴はスマホを取り出して自宅へ電話をかけた。


『もしもし?美琴?』

3コール目で、舞子が出た。


「あ、お母さん?私がこないだ話したバイトの話なんだけどーーーーー」

『あ、はいはい。モデルでしょ?』


「うん、それで編集長さんがご挨拶したいって、来週って都合どう?」


『それなら私が今度、そちらの事務所に出向くわよ』


「あ、じゃあよろしくねー」


電話を切ると、

「大丈夫でした、来週母が事務所まで来たいって」

美琴が言うと、編集長は微笑む。


「そう?助かるわ。所属するモデル事務所の社長さんにもお声がけしておくわね!」

「あ、はい!お願いします」


「じゃあ、次号の『May』、楽しみにしててね」


「はい」

美琴は微笑んで答えた。

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