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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第四章】
241/250

修羅場の予感

塾の帰り、新太は一人で街を歩いていた。


何気なく目を向けたファミレスに、見慣れた二人の姿があった。


「――――美琴…、律季?」



美琴が泣きそうになっているところを、正面に座っていた律季が席を立ち、美琴の隣に座りそっと抱き締める。



(なんだ…ーーーこれ?)



新太は、ショックで目の前が真っ暗になった。



(何かの間違いだ…ーーー二人がよりを戻すなんて…)



そう思っているはずなのに、ガラス越しに見える現実は、

どう見てもカップルだ。



新太は、嫉妬から一瞬逃げようかと背を向けたが、

逃げないと決めたのだと、気持ちを奮い立たせてファミレスへ足を踏み入れた。


「いらっしゃいませ…―――お、お客さま?」


ウエイトレスがズカズカと入っていく新太に驚いて立ち尽くす。




「―――――俺も、一緒していい?」


新太は、嫉妬で苛つく気持ちを必死に胸に押し込んで、

美琴と律季の座る席に立って言う。



新太の声に、律季の胸に顔を埋めていた美琴が顔を上げるのと、律季が美琴の肩に回していた手を離すのが同時だった。


「新太…」

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