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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第四章】
228/250

美琴と真太

「お帰り」

玄関で靴を脱いでいた新太の所に、美琴が駆け寄る。


美琴の笑顔に、新太も微笑んで答える。

「ただいま」


「勉強会、はかどった?」

一緒にリビングに向かい、美琴が聞く。


「いや、質問攻め…美琴とのことで」


ソファーに座ると、新太が疲れたように言う。


「あはは!ダメじゃん!勉強しなきゃ!」


美琴も隣に座ると、笑って話をする。




「美琴は?最後の仕事、どうだった?」

新太が、今日がモデルとしての最後の撮影だった美琴に、

心境を尋ねる。


「…うん。楽しかったよ?」

美琴は、少し元気なく、笑顔で答えた。




ふと、二人が黙って一瞬家が静まり返る。


新太が、美琴に触れようと手を伸ばしかけた瞬間、


「ただいま」

背後から声がした。



「わ、パパ!」

美琴は、驚いて声をあげ、新太はすぐに手を引っ込めた。


「今日は、珍しく早かったね!ごはんできてるよ」

美琴が立ち上がりながら言う。


「――――美琴、話があるんだ。ごはんの後…―――」

真太が真剣な表情で、美琴に声をかける。




「?」

自分の部屋に戻ろうとしていた新太も、

食事の支度をしようとキッチンに向かおうとしていた美琴も

、真太の言葉に立ち止まる。


「なに?今話してよ…」

美琴が笑って言う。


「二人で話したいから」


真太は、真剣な表情を崩さない。



「?―――分かった」

首をかしげつつ、美琴は頷き、キッチンに向かった―――――。





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