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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第三章】
202/250

友也と美琴

「は?」


(こいつ今、“泊めて”とか言った?)


美琴に馴れ馴れしい上に、図々しい発言。

新太はこの瞬間、友也をライバルだと認識した。



「美琴、帰国したらうち遊び来い言うてたよなー?」

友也が美琴と並んで歩き出す。


「マジで?あれ本気だったの?」

美琴が笑いながら、言う。


「本気やって。だから来たんやろー!東京観光もしたいしな」



「新太ー、別に良いよね?」

美琴は振り返りながら、新太に同意を求める。


「…あぁ―――」

(俺に拒否権無いんだろ…、どうせーーー)


そんな新太に気付きながら、美琴はまた友也と前を歩く。





「友也、受験は?遊んでて大丈夫なの?」


「俺アメリカの大学に行くつもり、もう推薦枠確保済み」


「へぇー」



美琴と友也は、ずっと楽しそうに話をしている。


「そんで、リサがさ…」


「えー、私もそれ行きたかったー!」



新太は堪らずに、足早に二人の横を通る。


「美琴、俺先帰ってるわ…」


「え、新太?」


引き留めようとした美琴の肩に手を置いて、友也が微笑んだ。


「じゃあ少し美琴のこと借りるなー!」



「…―――」

新太は何も言わずに、足早に帰っていった。


そんな新太を美琴は見つめる。


(新太…ーーー?)

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