19/250
夏休み
夏休みに入った。
斗亜は毎日のように補習。
新太は、蛍とデートだ。
「あぁー暇だな…」
律季は、自分の部屋で、独り事を呟きながら寝返りをうつ。
その時、ベッドのそばにあった、律季のケイタイが鳴った。
『もしもし、律季?』
「美琴、おはよ」
電話は、美琴からだった。
律季のテンションが急激に上がる。
『おはようって、もう12時だよ?』
電話の向こうで、美琴がクスクス笑っている。
(ーーーーあぁ…欲しいな…)
律季の心の中にそんな気持ちが生まれる。
ーーー自分に興味を持たず、自分より頭の良い女。
『斗亜がね、補習で遊んでくれないんだー』
「そうだね、俺も暇してたところ」
『じゃあ一緒に遊ぼーよ』
美琴が無邪気に誘う。
「良いね、どこ行く?」
律季は、久しぶりに気持ちを高揚させながら、ベッドから起き上がった。




