表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はかる気持ち  作者: 夢呂
【第三章】
179/250

夏休みもあと半分

「新太がまさか、本屋でバイトするとはな…」

いつものファミレスで斗亜が呆れたように言う。


「それで俺が誘った飲食店の面接ドタキャンしたわけ?」


「いや、それはちょっと…家の用事ができて…」

曖昧に答える新太に、斗亜が笑って言う。


「ま、気にすんなよ!俺は飲食店の方が楽しそうだなーと思っただけだし。今度食べに来いよな!」


「あぁ、うん…」

新太が、返事をしながらスマホの画面をチラチラ見る。


「なんだよ、お前誰かと約束とかしてんの?」

斗亜がそう言うと、新太は答えに困る。


「いや、別に…」

(約束は、していない。)


ただ、家に帰れば美琴に会える。

夏休みもあっという間に残すところ半分だ。


(時間が足りない…――――)


もっと一緒に居たい。

(美琴は…――――あと何日、日本(ここ)に居るんだろう…)



怖くて聞けない、滞在期間(タイムリミット)

(聞いたらすぐにでも、帰ってしまう気がして…ーーーー)



「そういえば、美琴が帰ってきてるんだってな」

「え…」

斗亜があまりに自然に言うので、新太は拍子抜けした。


「律季から聞いた」

飲み物を口許に運んでから、斗亜がゆっくりと言った。


「新太、お前今週末の花火大会誘えば?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ