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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第三章】
169/250

会いたい

“美琴、久しぶり”



“美琴、元気かな?”


暑い日が続く、7月。

帰り道を一人、歩きながら新太は、メールを作ろうと指で文字を作成する。


そして、作成しては…全てを削除する。



(あんなことをしておいて、今さらどんな風に美琴に連絡ができる?)


今までは…、会いたいと思えば、三秒で会えたのに、

今は…どんなに会いたいと思っても会えない…ーーー。



美琴の体温…香り。

抱き締め返してくれた腕の細さ…。





気付けば、夏休みまであと一週間になっていた。


新太は、去年の夏休みにみんなで海に遊びに行った日のことを思い出す。


楽しかったのに…ーーーー。

―――――もう…あんな日は来ない。



家に入って、誰もいない家に帰る。

「ただいま…」

居ないと分かっていながら、新太は癖で、つい呟く。



「おかえり」

―――――驚きのあまり、カバンがボトッと新太の手から落ちる。

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