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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第三章】
160/250

花見の噂

「花見?」


「今年は珍しく遅咲きだし、まだ桜も見頃じゃん?」

律季が新太と斗亜のクラスに来て、突然花見に誘う。


「律季、お前なんか企んでる?」

怪訝な表情(かお)をして、斗亜が律季を窺う。


「別に?由希ちゃんも一緒に行くし、お前らにも紹介しようかと思って」


「え、何々?花見?蛍も行きたいなー」

いつのまにか新太の席に、蛍が顔を出していた。


「え、蛍も?それは無理」

律季がハッキリと断る。

「なんでよぉ、律季のケチー皆で行った方が絶対楽しいのに」


蛍がクラスの女子に同意を求めて、なぜか二組の女子が花見に参加するという流れになってしまった。


「瀬戸くんに、律季と斗亜、この三人と遊べるなんて滅多にないからすっごく楽しみー」

「来週の土曜日だよね、私気合入れてくー」


キャピキャピとはしゃぐ女子達に、律季はため息をついた。


「おい、どーすんだよ、アレ」

斗亜がますます不機嫌になる。


「まさか、(いや)とは言わないよね?律季?」

蛍が勝ち誇った顔で律季に微笑む。



花見の噂は学年中に広まり、彼らのファンクラブの女子達も行く気になっていた。



「なんか、大事(おおごと)になってねぇか?」


金曜日の放課後、斗亜は律季を睨み付けた。




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