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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第一章】
113/250

早起き作戦の結果

美琴が朝ごはんを食べて仕度をして家を出る。

新太も同じ様に朝ごはんを食べて仕度をして家を出る。



「ねぇ、どうしたら機嫌直してくれるの?」

「―――…」

テクテク早足で歩く美琴の隣をキープしながら新太が尋ねる。


「美琴?―――ねぇって…」

「――――…」

新太の問い掛けに、美琴は応えない。


「あ、律季…」

新太が気付いたように足を止めて言う。


「え、どこっ?」

新太の言葉に、美琴は初めて反応した。


「嘘だよ」

新太が、キョロキョロと律季を探す美琴に笑いながら言う。


「な…っ、なんなのもう…」

あっさり騙された美琴は、恥ずかしそうに新太を睨む。

(私ばっかり、新太に振り回されて…面白くないわ…)



歩き出す美琴は、ため息をつくと降参したように言う。

「―――――バカらしくなった、やめよやめよ」


「ん?」

新太は美琴の言葉に、顔を向ける。


「新太のことは好きだよ、弟として。それでいいや、考えるのも面倒くさいから」

美琴は、あきれたように笑って、そう言った。


「え、だから俺は弟じゃなくて…―――――」

「いいの、私にとっては新太は弟なの。それでいいじゃん」


否定しようと立ち止まった新太を、

ふっきれたような明るい表情で新太を覗き込みながら、美琴が言う。


「置いてくよ?ほら、行こ?」

美琴は新太に久しぶりにいつもの無邪気な笑顔を向けながら前を歩く。


「ま、いっか」

(―――美琴がまた、俺にこうして笑顔を向けてくれるなら…)


そんな美琴を眩しそうに見つめながら、

そう小さく呟いた新太は美琴の背中を追いかける。


(――――好きだよ、美琴)


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