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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第一章】
106/250

美琴と新太

「じゃ…俺行くね」

すばるは美琴にそう言うと、

気まずそうに新太の横をすり抜けて二年の教室へと向かう。



「何してるの?」

新太が美琴に近づきながら言う。


「何が?」

美琴が新太の顔を見ずにぶっきらぼうに聞き返す。


「あの先輩(ひと)、美琴のなんなの?」

「友達だよ、前にも言ったよね?」

美琴は足早に二階への階段を降りると、新太もついてくる。


「なんで授業サボって密会してるの?」

「密会?」

(何それ、私は別に先輩と約束して逢ってる訳じゃないし)



「律季、知ってるの?」

新太がさらに聞いてくる。

美琴は階段を降りる足を止めて、新太に向き直る。


「律季は関係ない。てか、新太にも関係ないでしょ?」


「関係ない…?」

新太が美琴に不服そうに言うと、

美琴が新太に向かって冷たく言い放つ。


「私、新太のこと弟だと思ってた。―――けど、もうやめる!!」

美琴の瞳は潤んで見えた。


「他人だよ、新太は。ーーーー弟でもないし、友達でもない」



「美琴…」

新太は、美琴に“他人”にされて傷付いた顔をした。


「やめて、そんな表情(かお)しないで」

一段下に居る美琴は、新太を見上げたまま言う。


(まるで…私が悪いみたいじゃない…)


――――先に“姉弟”の関係を無かったことにしたのは、新太なのに…。


――――新太だけは…変わらずに側にいてくれると思っていたのに。


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