表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/112

ある日、森の中、ほにゃららに出会った

「さて、奴さんはやる気十分みてぇだが……」


 背後にいる仲間達に目配せをする。全員がこくりと頷き、各々がそれぞれの得物に手を掛ける。

 先程まで笑い転げていたアルフでさえスイッチを切り替え、大剣を構えている。

 敵あらば、即座に臨戦態勢。伊達に熟練の冒険者を名乗っているわけでもない。


「こっちも十分、と。そんじゃま、参りますか」


 向かってくるは蜂――巨大な蜂。所詮は蜂、されど蜂。蜂の脅威とはなんたるや。それはやはり、臀部にある針だろう。

 おそらく、襲い掛かってくる巨大蜂はスズメバチだろう。通常サイズのその蜂ですら刺された患部は大きく腫れ上がる。ならば、あの蜂の(つるぎ)がごとき針に刺されたらどうなるか、検討もつかない。

 そしてその針から分泌される蜂毒、更には蜂毒に対するアレルギー反応――アナフィラキシ―ショック。

 あの蜂に刺されようものなら、命はまずない。そう思っておいたほうがいいだろう。


「さて、どうくるかねぇ……」


 蜂は前傾姿勢を保ったまま、羽音を響かせ刻一刻と近づいてくる。

 蜂を観察している俺を、攻めあぐねていると判断したのか、ゴリが一歩踏み出し、大盾を構えながら俺を庇うように陣取る。それを言葉と手で制止し、再び隊列の最前に立つ。


「いい。まず俺にやらせてくれ」

「しかし、旦那」

「確かめたいことがあるんだ」


 俺の言葉を聞き、ゴリは不承不承といった様子で下がり、全員が俺と蜂が接触するのを今か今かと緊張した面持ちで見守っている。

 蜂は依然と威嚇音と羽音を響かせ向かってきており、もう間もなく俺の間合いに入る。そして俺は脳内で蜂がその間合いに入るまでのカウントダウンを数える。

 その間にも右足を突き出し、『無明』を持った両手を頭上より上へと掲げる。


 ――確かこの構えは『蜻蛉の構え』、だっけか。これから斬るのは蜂だってえの


 下らぬことを考えていれば、蜂はもう目前だった。


 ――3、2、1……ゼロっ!


 カウントゼロと共に、刃を渾身の力と共に振り下ろす。


「チィッ!かってぇなぁ、オイッ!」


 蜂は唐竹割の要領で真っ二つ――とはならず、振り下ろされた『無明』は蜂の顔面で止まっている。


 想像通りというか、想定内だ。

 蜂は俺の攻撃を避けると思っていた。しかし、実際は顎で受け止めてみせた。

 耳元では未だに耳障りな羽音が聞こえる。

 威嚇音が止まったのは、『無明』を顎で受け止めたが故だろう。盲点だった。

 昆虫の顎は頑強で知られ、蜂の顎は小さな虫や巣作りのために木や泥を砕くために使う。

 通常サイズの蜂ですら噛まれれば人間でさえ痛みを感じる。


 ――人間サイズの蜂であれば、人間を断ち切ることも可能ではないか。そう思えるほどに『巨大蜂』()

 の顎は凶器足りえた。


「タツミっ!下がれっ!」

「くっ!」


 誰かの注意とほぼ同時に、『巨大蜂』の足がワサワサと動き、俺の体を捉えようと動く。後退ついでに刃を滑らせ、撫で斬りを行なうも、蜂の顎が傷ついた様子はない。


「くそっ!顎と針の二つか……!忘れてたぜっ!」

「正面から向かっても顎で止められ、足に掴まり針で刺されたら終わりだぞっ!」

「わぁったよっ!ならっ……!」


 もう一度大きく踏み込み、蜂の体を目掛け水平に薙ぎ払う。

 しかし、何時もは空を斬るかのように刃を通す『無明』が文字通り、空を斬る。


「上……!」


 蜂は『無明』が触れる前に上空へと飛翔し、難を逃れる。


「正面からは止められ、避けられ……!」


 俺の言葉を合図とするかのように、俺の背後から二つの影が飛び出す。


 片方の影――アルフはその巨大な剣を横薙ぎに払い、蜂は更に上空へと舞う。

 そしてそれを追尾するもう一つの影――リ―ドはアルフの大剣を踏み台にし、跳躍。軽業師もびっくりの芸当だ。

 しかし、対する蜂もそのまま下から向かってくるレイピアに針を突き出し、軌道を逸らして更に上空へと舞い上がる。


「チィッ……!虫の分際で器用な真似すんじゃねぇかっ!」

「くっ、やはり刺突剣で蜂を狙うのは無理か……!」

「いや、そりゃ当たり前だろ。お前は蜂を針で貫く気かよ」


 綺麗に着地し、悔しそうに憤るリ―ドをアルフが馬鹿を見る目で見ている。


「な……!あれは蜂じゃないだろ!『巨大蜂』(ビッグビ―)だ!蜂とはサイズが違う!」

「そうだろうけどよ、蜂に同じぐらいのサイズの針通すのとなんか違うか?」


 ――蜂と針、巨大蜂と刺突剣、尺度はほぼ一緒か。


「ぐぅ……!」


 珍しく馬鹿の正論にリードが唸らされる。ビックリだ。

 いや、そもそも剣に乗っかって跳躍なんて軽業もビックリだが。


 ビックリ……ビックリ……。


「はっ!」

「どうしやした?旦那」

「ビッグビ―見て俺、ビックリ―!」

「「「「「……」」」」」


 俺の渾身のギャグに、一同は固唾を呑んでいる。

 おかしい、爆笑必須の自信作だったのに。


「……さて、で、奴さんをどう駆除しようか?」

「旦那、旦那」

「奴さんは上で高みの見物ときてやがる。降りてくる気がてんでねぇ」

「……なかったことにしてやがる……」


 俺のそばでゴリとアルフが何か言ってるが、今は蜂の動向が気になる。

 蜂は今で上空で停止し、俺達を見下ろしている。

 その高さはおおよそ5m程。剣を伸ばせど届く距離ではない。


「しっかし、見れば見るほど虫だなぁ、俺、虫嫌いなんだが……」

「じゃあなんで『依頼』(クエスト)受けたんですか……」

「そこに依頼があったから」


 俺は胸を張り、言い放つ。しかし、周りの目は依然冷め切っている。


「言う事だけはいっちょまえじゃねぇか……」

「タツミ……いいことを教えてやろう」


 アルフとリードが呆れた様子で言う。いいことを教えてやろうと言ったリードは呆れ顔で、苦笑を浮かべている。その様子は決していいことを教えてくれそうにはないのだが……。


「虫嫌いとお前は言ったな。しかし、巨大蜂に脅えた様子もない。だが……そうだな。

 虫は変異を起こし、巨大化して魔物と成すものは珍しくない。現に目の前にいる『巨大蜂』もそうだ。

 しかし、この世界でもっとも恐れられる虫の変異種、魔物……それは『ジャイアントコックロ―チ』と呼ばれている……」


 リ―ドは物々しげに、そして粛々と語る。その様子はさながら怪談を語るように。

 そのリ―ドの話に、ゴリ達は「お、おい……」「ひっ……」と短く悲鳴めいた声をあげている。


 ――しかし、コックロ―チ……なんの虫だったか?確か殺虫剤なんかに……


「わからんか?タツミ。コックロ―チ……そう、ゴキブリだよ」

「げえぇっ」「う、うわあああああああ!」


 リードの言葉に、ゴリ達は悲鳴を上げ、中には耳を塞ぎこみ、しゃがみこんでいるローシの姿。


「お、おいおい、でっけぇゴキブリごときに何もそこまで……」

「そういうお前も顔が引きつってるぞ、しかし、そうだな。アレの恐ろしさは実際に見んとわからんだろう。だが、説明してやる。ジャイアントコックロ―チ……奴は恐ろしい。サイズは大きいものだと2mにも及び、恐ろしく素早い。そして、滑空する。あとそうだな……全身は黒く、テカテカと光沢しており……」


 リードは自らの顔も引きつらせながらも、ジャイアントコックロ―チなる巨大なゴキブリの子細を話す。

 ソイツの様相は聞く限り、普通のゴキブリと変わりなく聞こえるが……


「たまに二本足で立ち上がり、走る……。それも鳴きながら、だ」

「ぎゃああああああ!」「や、やめてくれ……俺が悪かった、俺が悪かったから……」


 大の男達が一斉に悲鳴を上げ、中にはトラウマを刺激されたのか、虚ろな目で何かに謝罪し始める者。ひたすら助けを乞うものと、地獄を一瞬で展開する。


「な、鳴きながら?ゴキブリって鳴くもんなのか?」

「あぁ。ゴキブリってのはキィキィと甲高い声で鳴くもんだよ……。あの声は忘れたくても忘れられん……。二本足で立ち上がり、鳴かれながら追われてみろ……。こちらが泣きたくなるもんだ……」


 リ―ドは頭を抑えながら、顔色を悪くしている。

 自ら語り始め、自らにダメ―ジを負う。語るに落ちる、とはこういうことだろうか、などと考えながら、聞いた話を想像する。


 しかし、ゴキブリが二本足で立ち上がり、聞いたこともない鳴き声など想像もできない、というかしたくない。

 そもそもゴキブリすら想像したくない……。

 全員が顔色を悪くし、アルフとゴリなどは戦闘中にも関わらず身を屈め、ロ―シは虚空を見つめながらぶつぶつと呟いている。

 正直、戦闘を継続できる状態ではない気がするのだが……何よりも全員の集中力が切れている。

 それは蜂もそうなのか、未だ上空で停止し、こちらを無機質な眼でジッと見下ろしている。

 此方への攻撃を機を狙っているのか、あるいは戦う気などないのか。

 奴が何を考えているのか、わからない。

 ふと思えば、向こうの世界にいた時に、蜂や蟻、人間以外の生物が何を想って生きているのか、などと考えたことがあっただろうか?

 蟻が自分よりも遥かに巨大な人間という生物をどう想っていたのか、ふとそんな風に考えてしまった。


 ――この考えは良くないな。今から殺そうって生物に興味を抱いてどうする。そうすれば殺した後に残るのはきっと、後悔だけだ。

 困っている人がいる。泣いている女がいるかもしれない。ならば、泣かせないために殺す、そう決めたはずだ。


 自分で定めた正義にも未だにブレが見える。どうにもこの世界に来て、『命』というものに過敏になっている気がする。

 それはきっと、『命』を懸けて対峙することが増えたからだ。良くも悪くも、センチメンタルになっている。


「ま、生きてりゃいろいろあるわな……」

 自分に対しても、蜂に対しても。そう言い聞かせながら、頭を振るう。

「ん?何か言ったか?」

 傍らに立つアルフにも聞こえたのか、不思議そうな表情を浮かべるも「何でもねぇよ」とだけ返す。

 大して興味もなかったのか、アルフも「そうか」とだけ言って、話は終わった。

 戦闘を進めるためにも、依然として静観している蜂を見上げる。蜂は何の音も発さない。ただ羽音だけが響いている。そして次に仲間達を見れば、違和感。


「ありゃ、そういやラットはどうした?」

 見慣れたはずの小柄な男の姿が見当たらない。

「ラットならあちらに」

 ローシが弓を番えながら、首で蜂の背後を見るように促す。

 蜂の背後、更に高くの木の上にラットの姿を確認する。


「ありゃ、いつの間に」

「アルフ達が仕掛けてる内に。死角からの攻撃が定石ですからね」


 な、なるほど……。

 どうやらロ―シの威嚇射撃、ラットの頭上からの連携攻撃を目的としてるらしい。


「もう一押し欲しいところですが……。場所が場所ですから、仕留め切れるとは思えませんね」

 パーティの中でロングリ―チ、遠距離攻撃が可能なのはラットとロ―シのみ。

 蜂を上空に逃したのは失敗だった。


「それでも……仕掛けますが、ねっ!」


 ローシは蜂を真っ直ぐ見据え、強めた語尾と共に、矢を放つ。

 放たれた矢は凄まじい風斬り音と共に、吸い込まれるように蜂を目掛け真っ直ぐ飛んでいく。

 こうしてみると、ロ―シの放つ矢は速い。ゴブリンの矢とは大違いだ。

 ゴブリンの矢は来るとわかっていれば対処はできたが、ローシのは来るとわかっていても、回避を行なうにはかなりの反射神経、動体視力を要しそうだ。少なくとも、回避して矢を斬るなどできそうにもない。

 その点、それができたゴブリンの矢は力や弓を扱う錬度、そう言った物がロ―シとは格段に劣っていたのだろう。


 蜂は矢をジッと睨み据えながら、やがて回避行動を取る。

 それは此方への攻撃――下降しながらの直進行動。しかし、その行動範囲はラットの樹から飛び降りの射程内。蜂が回避した時には、既にラットが樹から飛び降り、奇襲を仕掛ける。しかし、蜂は死角――自らの上空からの攻撃を前進行動で難なく回避する。


「チィッ!」

 寡黙なラットが苛立たしげに舌打ちし、器用に空中で上半身を捻り、今度は掴んでいたナイフを放り投げる。リードの跳躍力もさるものながら、やはりこのパ―ティの中でもラットの身体能力はずば抜けている。

 ラットの放つ矢に速度は劣るものの、咄嗟で放たれたであろうナイフは蜂の四枚羽の一枚を掠める。


『ギッ』

 蜂は短く悲鳴のような声をあげるも、怯む様子もなく直進を続ける。

 このままだと互いに衝突する。しかし、蜂は軌道を変える様子はない。それはこちらもだ。今更退く気はない。


「全員、屈めっ!蜂が頭上を通るとき、そこが一世一代のチャンスだ!反撃の構えッ!」

「「「「「応ッ!」」」」

 ラット以外の男たちの野太い声が重なる。ラットの声が高いというわけではないのだが――などと下らぬことを考える。


「クハッ!」

 そんなことを考えるれる辺り、俺はまだ余力があるらしい。気がつけば笑っていた。数秒後には雌雄を決するというのに。

「……旦那?」

 後ろで身を屈めたであろうゴリから、不可思議な物を見るような声があがるが、答える気はない。


 ――嗚呼、楽しいな。俺は今、生きている。生きてお前の前に立ちはだかっている。お前はどうなんだ?


 相対する蜂をジッと見据える。蜂は何も言わず、ただ飛び交う。


 ――だんまり、か。


 言葉を交わせば、もしかしたらわかりあうことができたかもしれない。だが、眼前の蜂は語らない。

 当然だ、蜂は喋らない。子供でもわかることだ。


 ――なら、俺達は語ろう。言葉ではなく、この刃で。なら、語り合おう。言葉ではなく、刃を交えてッ!


 中腰に構えて、『無明』を強く握る。刃を起こして切っ先を蜂の頭蓋に定める。


「神経を研ぎ澄ませ、視線を外すな。瞬きの刹那も」


 穏やかな声が聞こえる。これは俺の声ではない。そして『無明』から聞こえた、殺戮を促すような狂気を孕んだ声でもない。

 この声は、気持ちを宥めるような落ち着いた、中世的な声。誰とも知れない、そんな声が脳裏に響く。


 ――まったく。この世界に来てから知らない声の主ばかりが増える。本当に不思議なもんだ。


 それでも、とても楽しいのは間違いない。


「わかったよ」


 そう短く返事し、蜂にだけ意識を集中する。すると、途端に世界が彩りを失う。

 視界に映る世界は瞬く間に灰色に変わり、全てが味気ないものへと変わる。

 木の葉を揺らしていた緑の木々は静止し、動かぬオブジェクトへと。肌を撫でていた風は、一切感じられない。眼前の蜂のみが、黄色と黒に彩られ、とても緩やかに動いている。

 無駄な物への興味が全て削がれ、意識が眼前の蜂にのみ注がれる。

 何もかもが感じられず、ただ蜂へのみ。


 ――こりゃあ都合いいな。


 誂えられた舞台へと感謝し、今度こそ蜂を打ち倒すことだけを考える。

 先程は間合いに入っただけでは塞がれた。今度はもっと引き寄せてから。()く、鋭く。


 思い浮かべるは、若き天才――沖田総司。

 新撰組に属し、若くして戦線を退いたにも関わらず、彼の武勇伝は多い。

 とりわけ目を引いたのは彼の突きはあまりに速く、踏み込みの足音が一度しか聞こえぬ内に三度の突きをくらっているという『三段突き』。


 ――何も三段突こうってわけじゃねぇ。ただ、一度でいい。それも疾く、鋭く……的確に。


 再び『無明』を構える。蜂が緩やかに向かってきている。

 既に奴は間合いの内だが、まだ早い。


 ――3……2……1……


 先程よりもゆっくりとカウントを取る。


 ――ゼロッ!


 静止した世界で、伸ばした自分の腕だけが、いつもの速度で、あるいはいつも以上の速度で蜂へと至ろうとしている。

『無明』の黒く煌く切っ先が、蜂の複眼に触れ、貫く直前……蜂の横合いから突如、白銀の閃光が飛び出し、蜂共々視界へと消えうせる。


「……は?」


『無明』はまたしても空を切り、的であった蜂は姿を消した。


「いやいやいや……え?」


 事態が飲み込めず、閃光が消えた方へと目を向ける。


 そこには、巨大蜂……を咥えた一匹の白い狼。

 その狼が楽しげにグルグルと唸りながら、蜂を咥えたままで首をブンブンと振り回す。

 やがて、苦しげにギィと唸っていた蜂は静かになり、狼は止めといわんばかりに突き立てた牙に力を入れた。パキリと硬質な蜂の身体に鋭い狼の牙が食い込み、今一度蜂はギィと鳴き、グタリと力なく崩れ落ちる。


「え、えぇ―……」

 さらば、俺の敵。


 どうしたものか。標的を失った『無明』を引っ込める。


「ま、まぁそう落胆するな……」


 落ち込んでいるように見えるのか、リ―ドから慰めの言葉がかかる。


「あれが、白い狼……」


 ロ―シが警戒を解かぬまま、狼を見つめる。対する白い狼はどこふく風。はちきれんばかりに尻尾を振り、蜂の死骸をブンブンと振り回すのに夢中だ。


 やめたげてぇ!


 しかし、最初見たときと随分印象が違うな……。最初はもっと高い知性や品性らしいものが見られたが、今や無邪気な子供のようだ。

 まさか獲物を横から掻っ攫われるとは……。


「はぁ……」


 ため息をつくと、傍らのアルフが俺の肩に手をおき、慰めの言葉をかける。


「まぁ気を落とすなって。生きてりゃいろいろあるわな」


 それ俺の言葉。ばっちり聞いてんじゃねぇか……。



新年明けましておめでとうございます(今更

心が折れかけたあと、心が折れまして、なんとか立ち直ったあとに心が折れました。

結局心が折れてますが、頑張りたいです(小並

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ