祝杯をあげろ!
凱旋?して調子に乗っているカイさんは放っておいて、姐さんに報告にいきます。
「ただいま帰りました。それで首尾は…」
「御苦労。持ってきた金貨はこれの支払いにあてて、残った5238ゴールドのうち3000ゴールドをゴンサント商会に預けて2238ゴールドは金庫にしまいなさい。そして兵糧は、小麦1260kgと干し肉560kgを荷駄に積み替えて進発準備。小麦2000kgを倉庫に仕舞って、残りをリッキー商会に売りなさい。のちにゴンサント商会に3ヶ月後小麦10tをその時の相場で買うから段取りしておきなさいと言伝てしておいて。」
怒涛のように姐さんから命令されます。こちらは駆けずり回って戻ってきたばかりなんですが…
「…畏まりました。」
「それとあのポンコツに飲みすぎないことと、明日朝一番で出頭させるように。」
「しゅ、出頭って…。ポンコツってカイさんのことですかね?」
「それ以外に誰がいる?」
「そこそこ有能なんじゃないですかね。作戦の遂行能力もあるし。あと姐、いやリサさんのこと可愛いって言ったましッイテ!」
頭頂部に激痛が走り手を当てると、ペンが生えてました。
「バカなことを言ってないではやく仕事しろ。グズ!」
姐さんが顔を真っ赤にして声を荒げます。
早くここから退散して手配に駆けずり回らないとまた雷が落ちそうです。
(…続きがあって可愛いけどあの性格じゃ男は寄ってこねえだろうなってね)
酒を片手に祝杯をあげている陽気なカイさんに命令を伝えると一転暗くイヤ~な顔をして、
「あのアマ。少しは休ませろってんだ。誰が頭かはっきりさせた方がいいようだな!」
ぶつぶつ言ってます。やめておいた方がいいと思うけどね。