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いじめられっこ世にはばかる  作者: ちよこれいと
2/2

少女Aの思考


家族へ、ごめんなさい。


親友へ、ごめんなさい。


幼なじみへ、ごめんなさい。


わたしを助けてくれた人たちへ、ごめんなさい。







弱いわたしで、ごめんなさい。






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暗い、誰もが灯りを必要とする時間。

とある屋上のビルに少女はいた。

黒の制服を身にまとい、まるで死人のような顔色をした少女。

身をフェンスに預け、下をうつむいている。





お腹・・・すいたなぁ・・・。





そういえば自分は朝から何も食べていないじゃないか、ということに気づいた。

こんなときでも、正直者な自分の腹に思わず自嘲の笑みを浮かべてしまう。





でも、もうそれもおしまい


物語は終わりを告げる。





身を預けていたフェンスから身体を起こして、一歩前へ進む。

途端に息をするのも苦しくなる風の抵抗がわたしに襲いかかる。





さようならわたし。


さようなら世界。


願うならもう二度とこの地を踏むことがありませんように。








数秒後、目の前が真っ暗になった。











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