序章
初めまして。勢いと思いつきだけで書き始めてしまいました。
一応最後まで書ききれるように頑張りたいと思います。
しかし、ヒロインが最初に生まれたのは作者高校生の時なのでXX年前です。
今更日の目を見ることがあるとは予想だにしませんでした…(苦笑)
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
「この国を救う勇者となるか、この国を守る巫女姫となるか、好きなほうを選べ」
「謹んでどちらもお断りさせていただきます。では失礼」
そう言って私は目の前に立つやたらときらびやかな衣装を着けた青年にくるりと背を向けた。
「や…!ちょ、ま!それはないだろう!選ばれし「伝説の人」よ!」
なんか背後であわあわと追いかけてくる青年の気配(+お付の人)の気配がするけど取り合えず揉め事のニオイもするし、関わりたくないのでスルーの方向で。
3つ上の双子の兄の片割れも言っていた。
「揉め事のニオイがしたら取り合えずスルー。何があってもスルー。誰がなんと言ってもスルーしておけ」と。
スポーツ万能・眉目秀麗・野生本能の塊な兄の言うことは正しい。
もう一人の双子の片割れも言っていたなー。
「面倒ごとに関わりたくないならとりあえず笑顔で断れ。何を言われても笑顔のままで断れ。誰が何を言ってきても作り物の笑顔のままできっぱり断れ」と。
頭脳明晰・眉目秀麗・腹黒満載な兄の言うことも正しい。
6つ上の長兄も言っていたし。
「嫌なことは嫌と言いなさい。爽香がそういうなら誰にも無理強いはさせないから」
温和・温厚・外柔内剛の兄も正しいのだ。
さらに両親もこう言っていた。
「爽香の意思を一方的に無視して、人権を尊重できない奴がいたら、そんな奴は薙ぎ倒しなさい。叩き倒して無視していいからねっ!おかーさんが許しますっ!」
「うちの可愛い娘に無理を強いるような不届きな奴がいたら、おとーさんが三枚におろした上になますに刻んでやるから是非連れて来るんだよ?」
子煩悩な両親の教えに従い地上に向かうやたらと長い通路にワラワラ出てくる(多分)兵士たちを薙ぎ倒して私はようやく地上へと出る。
そこで私が見たものは。
「なんですか、これは………?」
一面に広がる真っ白な「雲海」だった。
いきなりヒロインの名前すらまともに出てきませんでした(苦笑)
口が悪いのは内心と家族間だけ。表向きは非常に大人しい巨大な餌代のかからない猫を飼っているためとても丁寧な口調です(笑)