表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

③威嚇したのは君のせい



急遽手配した飛行機で韓国から日本へ

空港に着くと既に手配されていた車にそそくさと乗りこんだ、流石世界的スターのスタッフ 完璧な仕事振りである

住所も前もって伝えてあるので 直ぐに発車、最短ルートで中身がノノの居る自宅を目指した

さっきまで談笑したり和やかな空気だったのに、自宅に近付く程に現実味を帯びて空気が重くなり 無言のまま目的地へ到着してしまった 少し緊張したサラの横顔は彫刻の様な美しさで 思わず息を飲んだ



エントランスで部屋番号と呼び出しを押すと 直ぐにインターホンから『はい』と聞こえたのでカメラに威嚇ポーズをすると無反応で入り口が開いた サラは何も見てないみたいなすまし顔でエレベーターに乗り込んだ



あれ?思ってた感じと大分違うな、これは韓国からここに来るまでの間 ノノと自分がSNSのメッセージで現在地などのやり取りをしてる時 入り口を開ける時の本人確認の為にやろうと決めた威嚇ポーズで、メッセージ上ではまあまあそれなりに盛り上がっていたと思ったが、なんだろか サラにも前もって言っておけば良かったな

ノノが見たがってるから一応やるけど、どーかな そんな気持ちが乗らないけど一応やるわ

とでも言っておけば良かった

言っておけば もしやらなかった場合サラにやらないと開かんでって促されて 渋々やって盛り上がってた筈!くそ〜失敗した!


それもそうだが何故かノノが無反応なもんだから勝手にテンション上がって空回りして ああ一般人の悪い所出てるみたいな感じになってるじゃん!

これは後で絶対に弁解しないといけない!そしてノノに少し注意しないといけない!



『ぶつぶつ言ってるけど大丈夫?』

「あ、すみません!」




エレベーターを降りて部屋の前で一呼吸、さあいよいよ期待と緊張のノノとご対面だ、

部屋を開けると自分が立って居た、それはそうだ、うっかり一瞬忘れてノノの姿をイメージしてしまった


しかしこれはめちゃくちゃ不気味で怖い、前もって分かっていたけど実際に対面すると 会ってはいけない存在と鉢合わせてしまった様で こんなに恐怖を感じるなんて思いもしなかった

鏡とも違う味わった事の無い不思議な感覚で爪先から頭の上までマジマジ見て、向こうも同じ反応をして居た

ただよく見ると鏡や写真と圧倒的に違う点がある、顔つきだ、中身が女性なので、不思議と女性の顔に成っている よく見れば立ち方や仕草も女性で少し可愛い気がする




サラから早く中に入ってと注意されて家の中に押しやられた

ドアを開けてから暫く玄関で立ち止まってしまった あまりの衝撃でその間サラを外で待たせてしまっていた

元の体なら額から血が吹き出る程の土下座で謝罪したい



サラが部屋に入るとノノが今まで我慢していたのか安心して感情が溢れて動揺と言うか軽いパニックになってしまった

サラが優しく包んで背中を摩りながら何度も大丈夫だと言い聞かせて 落ち着かせた


2人の絆の強さに涙が出て萌え疲れする 見た目が違っても2人は2人なんだな きっと一緒に過ごして来た濃密な時間が家族みたいな存在に成って居て それはこの2人だけじゃなくメンバー全員強い信頼関係で繋がってるんだと思う


ノノが落ち着きを取り戻した所で それぞれのスマホを交換して自分は真っ先に仕事先の社長に連絡をした

何を言っても冗談にしかならないので秘密厳守を約束させてテレビ電話で状況だけ説明した かなり混乱してるけどノノとサラが家に居るだけで ただ事では無い何かが起こっているのは充分過ぎる程伝わった

取り敢えず今日は元々休みだったので 明日以降の事の話し合いを 明日の朝から集まってする事に


自分以外は近場のホテルで一夜を過ごして また朝ここに集合する事で一度別れた


皆んなが出て扉が閉まった瞬間 夢から覚めたみたいに静かで いつも通りの自分の家で 程良く狭く 落ち着く なんだか実は何も起きて無くて、刺激的な映画を観た直後の様な満足感だけは有るけど それ以外は普段の日常と変わらない そんな心境だ


それにしてもサラが華やか過ぎた、オーラとビジュアルに圧倒され続けて 緊張とか罪悪感とか高揚感、不安、歓喜、全てが同時に押し寄せてずっとふわふわしてた


とても疲れてベッドに倒れると どっと睡魔が押し寄せた

あくびと同時に天井に伸ばした手がすらっと細長くて綺麗だ、意識が薄れてく、明日は朝早くから会議だからこのまま寝ちゃおう

…朝起きて元通りだったら淋しいな…

……いい匂いだな……。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ