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② そんな顔で見るからつい




サラにこれまでの流れをひと通り話したが半信半疑と言うよりは何を言ってるんだろう、どうゆう意図の話しだろうという感じの表情でこっちを見ている

そんな顔をされても自分も正直に話したもののここからどうして良いのか分からない

暫く2人共無言になってしまった

サラが口を開いた『じゃあノノりんの中身は何処に行ったの?』

確かに!そんな事頭の隅にも無かった、自分がノノになったとしか考えてなかった

そーだな、自分がノノになったって事は可能性が高いのは自分の身体にノノが入ってるってパターンだよな 、

もうアレじゃん!口噛酒のやつじゃん!

「もしかしたら入れ替わってるかも知れない」

『誰と?』

「自分と」

『うんあなたはだぁれ?』

「え?、、」そっか自分が日本に住むおじさんとしか伝えてなかった

自分の名前と年齢、生年月日、星座、血液型、住所、仕事先、好きな女性のタイプを話してる途中で止められた、いつの間にかもっと自分を知って欲しいと思って居た、 これは恐ろしいサラの魅力である 好き


一旦解決策を考える為に前日の事を思い出していた

目が覚めて入れ替わったのなら 眠るまでは本人同士だった、て事は、向こうはまだ家に居るかも知れないし、しつこく電話をすれば多分出てお互いの安否や状況を報告出来る筈! ナイス!!美人名探偵サラの推察である 好き


ソファに落ちていたノノのスマホを手に取りピンクのケースを眺めて感動していると『そんなんええから 早よしいや』サラにツッコまれた!関西弁で!愛しいぃぃい〜!!


スマホのロックはフェイスIDで当たり前に解除された、ノノのスマホから自分のスマホに電話を掛けるなんて自然と連絡先交換出来るじゃんと思いながらサラを横目で見るとめっちゃ睨まれてる!心の声が聞こえるの!?

そんなに凝視されたら…おっと、心が読まれてしまうからな「残念でした」『!?、、なにが?なんなん?』 なんの脈絡も無い残念でしたは驚きの後 直ぐにイラつきに変えてしまった


電話を掛けるが緊張のせいで最初のコールまでが物凄く長く感じた

2回3回とコールされる度に緊張して来た

スピーカーで鳴らしてたので、部屋にコール音だけが響き 8回目で通話になった!

その瞬間サラと目が合った


幸せ!!


「…あ、もしもーし…ノノですか?」

『え、はい、誰ですか?』

ノノの声でノノに話し掛けて自分の声のノノが応答してよく分からなくなりそうだけど間違いなく入れ替わって居る様だ


ノノは目が覚めてから全てが受け入れられずに居て、近くにあったスマホも暗証番号しか解除方法が無く、取り敢えず考える事を止めて 寝て起きたら元通りだろうと横になったが 眠れずに居た所 丁度電話が鳴ったらしい


びっくりして飛び起きたが出て良い物なのか悩んで画面を見てたら自分の番号からだと気付き

怖いけど絶対に出ないといけないと思って出たらしい


別に自分が悪い訳じゃないけど申し訳ない気持ちになる

ひとまずスマホの暗証番号と鍵やコンビニなどの場所を伝えていると、サラが韓国語で割って入った

やり取りを聴いていて信じ始め、韓国語が話せるか試したかったのだろう

サラからの問い掛けに驚きとサラも事情を知っているといった安心感からなのか、ノノが泣き出してしまった、サラも少し泣いている、自分もしっかり泣いていた、尊い人達が目の前で泣いていて貰わない訳が無い


暫く2人で韓国語のやりとりをしていて終盤は何となく、、おそらく、、きっと、少し悪口を言われてる様な雰囲気を薄っすらと感じたが、それはそれで嫌な気はしなかった

2人が自分の事について話してるという事実は、内容がどうであれ単純に嬉しい


サラはノノとのやり取りでほぼ本物だと感じていた



そしてここからの動きは流石世界で活躍するアイドルとそれを生み出した事務所KYPだなと、そのスピード感に感心した


サラがKYPの社長、KYピークに説明してくれて、恐らく信じては無いけど

サラのトーンでふざけてはいないが、正気とも思えない 危ない何かで幻覚を見てるのか、番組のドッキリ企画なのか、一旦ここは乗っからない事には話が進まないと判断したのだろう、効率的で無駄が無い様に感じた


ただ疑うと言うよりも呆れたとか面倒くさい、少しイラついている様な顔つきで見られたので、その上を行くイラついた睨みで返してやったら相当驚いていた

ふふっノノをそんな目でみるからだ


話し合いの結果 自分とサラが薬物検査をした後、KYPのマネージャー2人を加えた4人でその日の内に日本へ向かう事になった







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