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奇跡のモノ置き

作者: 漢信彦

さわやかな風、ギターの音色。

必要なものとは何だろうか?そんなことを考えたことはあるかい?

私は叔父に言われた事を思い出した。

何故思い出したか、たまたま窓際に放置していたギターが風に吹かれ、弦を震わし、私にその音を聞かせたからだ。

叔父は昔から裕福ではなく、今日食べることすらままならない人だった。

私の父は、そんな叔父を嫌い、私に会わせないようにしたが、私は叔父のことが大好きで父の目を盗んで叔父と会っていた。

叔父はいつ会っても誰かわからない格好をしている。


「今日は河川敷で真っ赤なコートを拾ったんや、女もンやろうけどどうや?似合うか?」


少し変わっているがそこがよかったのかもしれない。

父はまじめな人で、私をいい大学に行かせようと小学生の時から家庭教師をつけ、勉強を強要してきたので少しでも常識から離れたかったのかもしれない。

私と食べ物を探している時、叔父は私に笑いながら言ってきた


「幸せには物はいらへん、奇跡や、それだけでいいんや俺は今幸せや」


そんなことを言っていた叔父ですが、その翌日自殺しました。

叔父のポケットには私があげたハンカチがあり、血で辛いと書いてありました。

私はそれを今思い出し、自殺を未遂で終えた。


ありがとう人生 ありがとう人間 生きてるって素敵


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