第3話 ルビー色の弾丸は、サファイアの弾丸にはならない。
明日はどんな感じで聞き出そうか・・・。
そんな感じで悩みながら風呂に入り、
長い時間入っていた。
???「ねぇ、お兄ちゃん。早く出てよ。」
???「早く出てよぉ。お兄ちゃん。」
灰原「おぉ、悪いな。双子たちよ。今から出る。」
がらららららら・・・。
???「ねぇ、お兄ちゃん。一応私たち中3なんだよ?」
???「お年頃の女の子になんてもの見せてるの?お兄ちゃん。」
こいつらは毎日毎日俺を馬鹿にしながら生きている。
きもいと思われるがこいつらには馬鹿にされても悪い気はしない。
そんな力を「灰原紅」と「灰原蒼」の
二人は持っているのだろう。
自分の部屋に戻って明日は放課後にまた陸上部に顔を出そうと思っていた。
まぁ、殴られたりするかもしれないけどまあいい。時計のためだ。
とんとん・・・。
紅「お兄ちゃん。起きてる?」
灰原「おう、起きてるぞ。どうしたんだ?」
紅「お兄ちゃん。なんか悩んでるでしょ?」
灰原「え?どうして、わかるの?怖いんだけど。」
紅「何年妹やってると思ってるの?」
灰原「やっぱりお前らにはかなわんな・・・。蒼は?」
紅「課題が終わらないから今私のを映してる。」
灰原「いいのか、それ?」
紅「で?なにがあったの?」
灰原「いやまぁ・・・。」
それから、今日あったことを洗いざらい話していた。
紅は何も言わずに俺の話を聞いてくれていた。
紅「なるほどね、お兄ちゃんはその人のこと好きなの?」
灰原「いんや、まったく好きでもないが何かしなければ担任に顔向けできないからな。あとは、一度やると決めたものを辞めたくはないんだ。」
紅「そうだね。じゃあ、頑張るしかないね。殴られても蹴られても。」
灰原「まぁ、それにここで恩を打っておけば後で帰ってきやすい。」
紅「うぇー。絶対そっちが目的だったな。」
灰原「何年お前の扱いをしてきたんだ。」
紅「じゃあ、そろそろ私は寝るね。明日も頑張ってね。」
灰原「あぁ、おやすみ。ありがとな。」
改めていい妹を持ったなと思った一時間だった。
次の日、放課後に女子陸上部に通った。
やはり、角田忍舞は呼びかけは無視していた。
仕方がない。こんな作戦をすれば彼女は昨日のように怒るだろう。
灰原「あの~先輩?角田さん呼んでもらってもいいですか?」
???「おぉ、バラッチ。今日も来たの。熱心だね。でも諦めたほうがいいよ。」
灰原「そこを何とか・・・。」
???「無理だよ。シノは大会控えてるの?君とおしゃべりしてる場合じゃないの・・・。だからごめん。」
灰原「大会ですか?」
???「うん、私たち2年生が中心のチームにシノも出ることになったの。だけど、それで、よくは思わない2年や同級生がいるみたいなんだ。」
灰原「なるほど。それでか。わかりました。先輩。」
???「いいよいいよ。私は和賀だよ。なんかあったらメールしてね。」
とりあえず、雨宮先生には報告をしておいた。
だが、学校側は知らなかったことにして俺に任せてくれと頼んでみた。
すると、「いいだろう、『No.003 ナイトメアの瞳』と『No.004 アトランティスの歯車』だ。これで、この問題を解決してみろ。」といわれた。