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SEVEN GIRLS  作者: 白木飛鳥
2/13

第2話 いつかの約束は、脅しの道具となる。

なんだかんだで面倒な仕事だということぐらいわかっている。

しかし、あんなものを提供されたら無理だろう。

誰だって、1個100万相当のものを出されたらやらざるを得ない。

そして今、めちゃくちゃあの時の自分に腹を立てている。


 灰原「まぁ、もう遅いかぁ。じゃあ、陸上部にでも行こう。」


うちの学校は部活動が活発で埼玉県内でも有数のスポーツ校である。

サッカーも野球も男子は優勝を繰り返している。

まぁ、俺には何も関係ないことである。


???「うん?君どうしたの?部活動見学?男子は向こうにいるけど?」

 灰原「あ、いえ、人を探していまして・・・。」

???「あぁ、人探し?君って探偵なの?」

 灰原「いえ、探偵ではなくて雑用です。」

???「それでそれで?」

 灰原「角田さんっていますか?角田忍舞かどた しのぶさん。」

???「あぁ、シノならあそこにいるよ。君名前は?」

 灰原「灰原です。灰原正広。」

???「バラッチね。呼んでくるよ。ちょっと待っててくれる?」

 灰原「はい。よろしくお願いします。」


なんだ?あの人。この短時間で俺の情報何個聞き出していったんだ?


???「おーい、バラッチ。連れてきたよ。ごゆっくり。」


角田は俺の顔を見るたび「こっちに来て」といって裏門の奥まで行った。


 角田「どういうつもり?私があんたみたいなカースト最下位に呼ばれなきゃいけないのよ?」


おっとー。角田ってこんな奴だったっけ?

クラスでも部活でも中心にいるけど、いつも黙って何かをしてたやん。

こんなに短時間で暴言履かれるとは思ってなかったぜ・・・。


 灰原「ふふ、たしかに、俺はカースト最下位だ。しかし、俺は角田と話さなければならないからここまで来たのである。」

 角田「何きもいんだけど?」

 灰原「ごめんなさい。・・・。冗談はさておき・・・。角田、何か悩みとかないか?相談に乗るから話してくれないか?」

 角田「はぁ?あんた、どういうつもり?マジで意味わかんない。帰って。練習に戻るわ。貴重な時間が無くなったわ。」

 灰原「俺は、角田のことを一ミリも思ったことがないが、お前の担任でもある俺の担任の先生様が聞いて来いと言ったんだ。」

 角田「あっそ、悩みなんてありませんでしたって言っておいてね。あと、ここで話したこととか、誰にも言わないで。私の生活に支障をきたすから・・・。」

 灰原「明日も来るから、話したくなったら来てくれ。」


初日の成果としては「優秀」であろう。

あとは、しつこくいや、粘り強く罵倒されながら行くことだな。


まぁ、報告しに行くか。

さっきのことを洗いざらい話して置いた。


すると彼女は「灰原にしたらいい出来ではないか。これをやろう。『No.002  ロシアンブルーの涙』というそうだ。」と二つ目の時計もくれた。


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