第11話 ノートパソコンには、何を取っているのか?
伏間と外に出た。みんな分の飲み物を買いに行ったのだが、、、
伏間「そういえばさっき先生から何かもらってたけど何をもらってたの?」
灰原「あぁ、ええっとこれだよ・・・。」
伏間「腕時計?」
灰原「あぁ、ただの腕時計ではない。世界で一つしかない時計なんだ・・・。」
伏間「へぇ、そうなんだ。なんで先生が持っていて灰原君に上げてたの?」
灰原「まぁ、いろいろあの人の雑用とかを手伝ってるからかな。ご褒美的な感じかな。」
伏間「なんか、いかがわしいね。」
灰原「そうか?まぁ、たしかになんで俺なんだろうなとは思ったりもするんだけどな。」
伏間「でも、この前違う似たようなの持ってたけどそれももらったの?」
灰原「あぁ、このシリーズ100個あるんだけどすべてのカラーリングとかが違うんだ。なぜか、それをあの人全部持っててそれで、何か手伝ったら一つ貰うんっていうシステムでやってる。」
伏間「灰原君もだけど、雨宮先生も相当な変わり者だね?」
灰原「え?俺って変わってる?」
伏間「うん。灰原君ぐらい変わってるのなんてほとんどいないと思うよ。」
灰原「えぇ、そこまで?」
伏間「まぁ、世の中にはハーレムになりながら自分もめちゃくちゃな仕事してる人とか、異能力を駆使してる人もいるらしいけどね。」
灰原「あぁ、悪い神様と契約したりするやつもいるらしいけどな。」
伏間「現実にそんな奴がいるなら一度でもあってみたいかもね。」
そんな感じで話しながらスーパーで飲み物とか買って戻った。
雨宮「おいおい、人の金だからといってこんなに必要なのか?」
灰原「何を言ってるんですか?先生。これでも減らした方ですよ。」
雨宮「それはいいとして、私の酒はどこにあるんだ?」
灰原「未成年ですよ?飲みたいなら自分で買ってきたらどうですか?」
いつからこんなにこの人と仲良くなったのだろうか・・・。
昔の自分はこの人のことをどう見えていたのだろうか・・・。
こんなに人間味のあるこの人はいないのであろう・・・。
夜になると順番にお風呂を借りて11時には寝ていた。
しかし、俺はまだ寝られないでいた。
台所に行くと先生がしっぽりと酒をたしなんでいた。
雨宮「どうした?ねられないのか?」
灰原「あぁ、まぁ、そんな感じですかね・・・。」
雨宮「雨宮先生が寝付くまで添い寝してやろうか?」
灰原「あぁ、たまにはいいかもしれないですね?」
雨宮「え・・・。まったく、、、冗談がきついな・・・。」
灰原「先にそっちがからかったんでしょ。」
雨宮「確かにな・・・。私の罪だな・・・。」
灰原「いえ、そんな重いものではないと思いますけど・・・。」
雨宮「いいや、いつからか、私は「欲」を捨てた気がする。それが私の重罪だ。」
また、この人は寂しげで意味深な言葉を放って
持ってるグラスを持ちながら自室に戻っていった。