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SEVEN GIRLS  作者: 白木飛鳥
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第1話 ありふれた日常に、光などは刺さない。

この世は不条理である。この世は不安定である。

やりたいことなどにはたいてい邪魔ものがいるのである。

したいことはなにもうまくはいかないことが普通なのである。

そうやって人間は生きていくのである。

そしてまた一日無駄に時間を過ごして俺は今日も帰る。


???「おーい、灰原。職員室まで来てくれ。聞きたいことがある。」


そうやって、あなたがクラスのど真ん中で俺の名前を呼べば、

いわゆる「勝組」のやつらが俺のことを馬鹿にするんだよ。

わかるかい?1年2組担任:雨宮春乃あまみや はるの先生。


 雨宮「なんだ、灰原。なんかいつも以上にムスッてしてるな?」

 灰原「いやまぁ、なんていうか、急ぎの用事があったのに呼び出されたんでね。やっぱり、それは不機嫌になりますよね。」

 雨宮「ははは、そういうことか。まぁ、こんな美人教師に放課後に呼び出されたんだからよかったんじゃないか?クラスの奴らもざわついてたしな。」

 灰原「ははは、冗談がきついな。雨宮先生は・・・。」

 雨宮「ん?私は何か間違ったこと言っていたか?」

 灰原「二つほどありまして、美人教師というところは・・・グフ。」

 雨宮「もう一度言ってみたまえ。いえるもんならなぁ。」

 灰原「うぅ・・・。最後まで聞いてください。美人教師というところは【超】がつくほど当たっています。学校でトップでしょう。」

 雨宮「おう、ほんとにすまんな。」

 灰原「間違いというのは、クラスがざわついていたのは【冷やかし】と【悪口】ですよ。」

 雨宮「さすが、灰原正広だ。根がネガティブだけあるな。」

 灰原「それで?俺に用事って何なんですか?」

 雨宮「この七人のところに行ってきてくれ。何か悩み等があるらしいのだが少しこじらしてるみたいでな、私は面倒・・・。いや忙しくて多忙だからな。」

 灰原「正直にめんどくさいといった方がよかったのではないですか?」

 雨宮「そうなのかもな・・・。行ってくれるか?」

 灰原「嫌ですよ。俺は人とはしゃべれませんし、ましてや部活やってるような【THE 青春】な陽気な奴らとは分かり合えないと断言します。」

 雨宮「やはりな、そう言うと思ってこれを見たまえ。」

 灰原「こ、これは、、、、SEIKOの限定100点の【SEIKO 100】!どうして、雨宮先生が持っているんですか?」

 雨宮「私の教え子の一人が企画したんだよ。そしたら私に『プロポーズにならないかもしれないけど・・・』とか言って渡してきたんだよ。今回の7つの依頼を答えてくれれば1個ずつやろう。」


先生恐らくそれは、結婚してくれっていう意味だったんだよ。

それを教え子の給与として与えてるし、これ世界に一つずつしかないんだよ。

じゃあ、まあ、仕方ないなぁ。引き受けるかぁ。


 雨宮「で、どうだ?やる気になったかな?」

 灰原「はい、まぁ、やりましょう。」

 雨宮「ありがとう。じゃあ、報酬としてこの『No.001 オリオンの翼』をやる。だから、頑張り給え。」


ちなみに、『No.001 オリオンの翼』は95万円である。


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