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戦闘

眠い

「なんかこっちに来てるよ」

「もしかして……野生の勘?」

 ドウブツデスカ……?


「うん! そうだよ!」

 そうなんだ!!


「なんか…… 10匹……いやもっといると思う……」

「それ、多くない……?」


「これってもしかして……一角ネズミの群れじゃない?」


 その一角ネズミとやらは何なのだろう? 調べてみよう。

 えーっと、何々一角ネズミは30匹以上で行動する群れで、多くなると100匹を、越すこともあるらしい。


 少しやばくないだろうか?


 この3人が弱いと思ってはいない。だがしかし、30匹、いやもしくはそれ以上いるかもしれない大群に3人は少し少ない気がする。いや普通に少ないだろう。


「にやぁー」

 思わず声に出てしまった。


「猫ちゃんも応援してくれるの?」

「よし、私たちだけでで頑張ろう」

「そうだね」


 なぜか彼女たちをやる気にさせてしまった。

 吾が輩にはこれが良かったのか悪かったのか今となってはよくわからない。


 だが、彼女たちを信じよう。彼女たちの仲間として。笑顔で帰れるとして。


「きたよ!!」


「フェルが右を蹴散らすね」

「それじゃあ私は左を……潰す」

 最後の言葉を聞かなかったことにしよう……


「それじゃあ私が真ん中を担当するわ」


 皆自分の担当を決め戦っている。だがしかし押されている。吾が輩も何か手伝えたら……今更だが自分の無力感がとても虚しい。


「くっ」


「ゔっ」


 時間が経つと共に、みんなの怪我が増え、体力も減り、攻撃の精度まで下がり出していた。


 吾が輩に何かできる事は……そうだ、咆哮を使って相手を怯ませよう。そして直ぐに、みんなに攻撃してもらう。それを繰り返す。


 これなら何とかなるのでは……?


「シャー」

 いつの間にか威圧も使っていた。


 全ての一角ネズミの動きが止まった。……あれなぜだろう、全く動く気配は見られない。まさか……


 立ったまま気絶していた。


「「「……」」」


 あれおかしい。思ってたのと違う……

「にゃー」

 これで誤魔化せるだろうか?


「……えーと、今のは何?」

 ワークが訪ねてきた。


「にやぁー?」

「そうじゃなくって……」

 なんだか無言の威圧感じる。


「はぁー、もういいよ。……その……ありがとう、ね?」


 この前みたいになるのかなと思っていたが、今回の追求がなかった。それどころか御礼(?)まで言われた。ワークも大人になったのだろう。そういうことにしておこう。


 こうして波乱は何とか収まった。


 追伸  一角ネズミの角は色々な用途で使われるらしいので結構な臨時収入を得たのである

1週間毎日更新チャレンジ失敗しました……

すみません、やっぱり1000文字きついです

一応土曜日は400位で投稿します

よろしくお願いします

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