(1)アデル・グランツ
5日目?
水が流れる。
木が風に靡く。
小鳥が囀る。
平和な所であった……
近くに小さいが村もあった。今は無いが……
その廃村に一人の青年がいた。
名をアデル・グランツと言う。
なぜ彼がここにいるのか? 少し前に戻る。
彼はこの辺の領主のカイル・グランツの息子であった。
彼は数日前に父に呼び出された。
「アデル、お前にここから西に約3キロ歩いた所にある廃村の調査を命じる。ゴブリンが住み着いているなら直ぐに報告に戻れ、良いな」
「はい、承知しました!」
こうしてアデルは廃村にやって来たのである。
ゴブリンは村にいなかった。彼はそのまま帰ろうとした。
だが彼は少しおかしな事に気が付いた。
廃村だからといって鳥の声が聞こえないのはおかしい。
ゴブリンがいるかもしれないのにいなかった。それはどういうことか、ゴブリンより強い魔物がいると言うことではないだろうか?
ゴブリンより強く村などに住む魔物は…… オークだろう。
そう思っている頃にはもう遅かった、オーク達が集まってきた。
彼はひたすら走った。逃げて、逃げて、逃げて……
肉を、服を引っ張られても……
殴られて吹っ飛ばされても……
彼は走った。
どうも
あと2日ぐらいアデルパート続きます
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