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いつも同じような唄ばかり

作者:

燃えやしない薪


わたしの部屋には何もない

笑うのが下手な卒業アルバム

空き容量の多いガラケー

二度と履かない運動靴


忘れられないメールを焼べる

出品した作品

渡せなかった手紙

血で書いた遺書

あの花の色は何だっただろう

綺麗に水彩で色付けたのに


お菓子の缶に入れ、想いを締める

夏休みの課題

日に焼けた文化祭パンフレット

後輩からの寄せ書き


気にも留めないくらい、

強くなれると思っていた

月日が過ぎれば薄まると

確かに誰もが言っていた

他人の酌量で仕方がないのに

信じたのは勝手なこと

月が綺麗だねと、呟く夢を見る


1人でに踊るのも、いつものこと

貴女を浮かべて、言葉を添えるのに

届かない 届けない 届かない方がいい

きっと誰も覚えていない

ただ一つに真理を絞る、唄を撒く

その先に今などなくても

わたしの中のその子を身代わりにして

観てくれた人の居ない舞台を続けるだけ

独りでに幸など、望めないだけ


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