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昨日の敵は今日の〇〇??  作者: 蓮野ツバキ
冒険の始まり編
3/22

第3話 昨日のUMAは今日の晩餐??

少しばかり間が空いてしまいました。すみません。

 爺さんの話によると、俺たちはやっぱり召喚されたらしい。

 しかもそれは、たった1回で1万人以上の人数を必要とするそうだ。

 ラッキーな爺さんだ。たった1回で、2人も『勇者』を召喚できるなんてな。

 だが、人選を間違ったことだけは残念だな。

 さて、爺さんの言ったことをざっとまとめるか。




・この世界には、名前がないらしい。(まあ、世界は世界ってことだな。)

・この世界では現在、『魔王』と呼ばれる存在が一部を支配しているらしい。しかも、『魔王』は1人じゃない。(リアがキレた。ものすごくキレた。)

・古い文献によると、こうなった時は『勇者』を呼ぶべきらしい。(まあ、よくあるパターンだな。)

・爺さんたちは、今回の召喚が初めて。帰る方法は謎。(お約束だな。だが、初めてなのは許せん。)




 以上のことが分かった。やっぱ、情報をもっと確保しねぇとな。

 この世界での常識なんて知らねぇし……。


「ねぇ、これからどうすんのよ。」


 カナタが1人で考えていると、リアが急に話しかけてきた。

 その声には、少しばかり緊張と不安が混じっている。


「これから……か。リア、お前はどうしたいんだよ。」

「そうねぇ。私もまだ、分からないわ。」

「それなら、冒険者になってみてはいかがでしょうか?」

「おい爺さん。確かにそうだが、お前が言うべきことじゃない。」

「そうよ。それが理由で召喚されたんでしょ。」


 ここぞとばかりに、リアも反撃する。

 っていうか、分からないんじゃなかったのかよ!


「それよりもさ。あなた、大事なこと忘れてない?」

「はて、何でしょうか?」

「何ってどうゆうこと?」

「い、いえ。決してそのような意味では……。」

「まぁ、今回だけは教えてあげる。あのね、私たちの『衣食住』はどうするつもり?」


 あ、リアがまともな事を。

 でも、この流れは……。


「あ……。」

「……まさか、考えてなかった?」

「いえ、分かっております。……おい、食事の準備を頼む。」


 今、部下に頼んだな。

 ヤバいんだな。


「何話してるのっ?」


 リアの追撃。

 お茶目な女の子っぽく接しても、裏の顔が見え見えだ。


「何も話していませんっ。」

「そうですよ。誤解ですよ『勇者』様。……あと、宿も頼んだぞ。」

「ふぅん。まだ、何も準備できてないじゃない。」

「はて、何のことやら……。」

「おい。そこらで止めておけ。」

「はぁい。んじゃ、早く準備しなさいよね。」




 それから10分。やっと食事の準備ができた。

 まぁ、早い方だと思う。


「大変お待たせ致しました。こちらが、本日のディナーでございます。どうぞ、お召し上がりください。」


 いろいろなものが並んでいる。

 どうやら、俺たちが食べたことのない食事もあるみたいだ。


「「いただきます。」」


 俺とリアは、食事を始めた。

 さぁ、実食といこうか。


「おっ。米もあるのか。」

「はい。米は存じ上げませんが、ライッスはございます。」

「おしいっ!」


 俺はただただ、悔しさを叫んだ。

 俺にとっては、米でもライッスでも可。

 でも悔しい。


「ふぇえ、ほへひへほ。」

「お前、どんだけ腹減ってたんだよ。」

「だって私、疲れたから……。」


 リアの顔が急に赤くなる。

 どうやら少し、自覚したらしい。


「で、どれを見ろって?」

「これよっ!」

「何かこれ、見たことある気が……。」

「そちらは、『ジャックスネークの丸焼き』でございます。」

「スネーク……。おい、焼く前のコイツ、あるか。」

「はい、こちらです。」

「マジか……。」


 そう、コイツは……。


「ツチノコ……かよ。」


 俺はすごく悲しい。ものすごく。

 だって、コイツを持って帰れば……。まぁ、戻れたらの話だが。


「ねぇカナタ!ツチノコって何?教えなさい!」


 興味津々のリア。

 さっきから、テンション高くないか?


「お前、何か変なもの食ったか?」

「ん?」

「おい爺さん。何か分かるか?」

「多少ですが、『ジャックスネーク』は酒で漬け込んであります。さほどの影響はないはずですが。」

「はぁ、それだな。」

「んあ?」

「ったく。ところで、今日はどこで寝ればいいんだ。コイツを早く寝かせたいんだが。」

「そのことですが……、申し訳ございません。」

「まさか、無いのか?」

「いえ、あるにはあります。」

「じゃあ、何が問題なんだ。」

「……1部屋だけしか、取れませんでした。」

「……ははは。」


 思わず、笑ってしまう。

 酔っ払いがはしゃいでいるが、俺は気にしない。


「お前らぁ!ふざけんなぁぁぁー!」


 俺たちの楽しい晩餐会は、俺の怒りと酔っ払いによって、幕を閉じたのだった。


話が進んでいる気がしません。

その分、少しでも内容は充実させていきたいと思います。

でき次第、早めに投稿します。

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