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ロゴス
砂と呼ばれた世話人は
酷く心を痛めていた
「そもそも完成品なら無限にあるではないか・・・」
そう後ろの棚には宝石と紛うばかりの煌びやかな物達が所狭しと置いてあるのだ
「何を観察対象にしていたやら」
「まぁいいや」
砂は深淵を思わせる漆黒のビーカーのようなものを取り出した
サンドストーム
無数に散らばった破片は渦を巻いて巻き上がると
その入れ物の中に消えていった
注意深く辺りを見回し
「封印 鑑定 探知 分解 洗浄」
キラキラした破片がぐるぐる回って
まるで星屑の川のようであった
「放置!!」
そのままごろりと仰向けになって寝てしまった