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第7話
夜ごはんの時には、僕の誕生日ケーキが食べられるから、なんだかとっても楽しみでいつもは、おやつを残さず食べるのに緊張しちゃってほんの少しだけしか食べなかった。
夜ごはんになるのが楽しみすぎて、ずっと時計を見ていたり、窓から太陽がはやく沈まないかなあ、とずっと空を見ていたりしていた。
だから、目がちょっと疲れました。
いつもだったら疲れたらベッドでお昼寝しちゃうんだけど、今日はドキドキして、ベッドで横になっても眠れそうにないから、ずっと部屋の中をぐるぐる歩き回りました。
やっと、夕方になって夕飯のいい匂いがしてきた。
今日は、おやつをあまり食べていなかったから、お腹がペコペコだ。
施設の男の人が僕のことを夕飯に呼びに来てくれました。
僕はこの人のことはあまり好きじゃないけど、そんなことよりもはやくケーキが食べたくて
走って食堂に行こうとしたら、施設の人に押さえられて『走るな!』って怒られた。
だって、ほんとうに楽しみだし、お腹が空いているんだもん。




