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第４話
次の日は昨日ぶつけた頭が痛かったから、ずっと寝ていました。
天井を見ながらうとうとしていると、お父さんとお母さんのことを少しだけ思い出しました。
お母さんと僕の２人で家にいる時は、いつもお母さんは泣いていました。
お父さんは、だいたい夜遅くになってから帰ってくるみたいで、僕がベッドの中でまだ起きている時に聞こえたお父さんの声はいつも怒っているみたいでした。
だけど、お父さんの顔もお母さんの顔もよく覚えていません。
どうして、他の子たちにはお父さんやお母さんが会いに来てくれるのに、僕のところには来てくれないんだろう？
ずっとベッドで、そんなことを考えていてもお腹は空くもんだな。
今日は施設の人に怒られなかったからよかったです。
