47.またしても安静宣告、そして…
前回の事が有りますから、慌てて病院へ。
注射を打ってもらい、安静を言い渡されます。と、いうか、安静以外にあんまり出来ることが無いというのか。
「ママは~?」
「ママ具合が悪いんだ~。パパと遊ぼう?」
「うん、わかった。」
また子供を夫に任せて安静生活です……。
けど、前回よりは出血が少ない、と思う、から、頼むよ今度は無事に進んでくれよ……。
しかし、願いむなしく……。
「あ~、あ~、あ~……。」
又トイレに鮮血が。
この時、妊娠9週。
重い足取りで病院に行きます。
「心音が聞こえませんね……、稽留流産です。」
「そうですか……。」
「今日は遅いから、どうします?明日処置にしますか?」
「ハイ……。」
「では、今日は処置の予約だけという事で。何かありましたら、電話してから時間外窓口に来てください。」
「ハイ……。」
9週で、心音が聞こえない。前回の診断時から大きくなってない。出血が多い。
流産確定でした。
またしても流産処置……。
嫌なことに、どう処置するのかとか、回復待ちの時間が長いとかの様子がわかってますので、ゼリー飲料やらスポーツドリンクなどの用意をして、病院へ。
本当に嫌なんですが、もう勝手知ったるって感じで、処置室に入ったら、処置台に乗り、足を開きスタンバイ。普通の産婦人科の診察イスはクルクル回る様になってますが、処置室のは回る様には動かない?足の間にステンレスのトレイというか、流し台というかそんなのが付いています……。準備が出来ると点滴やら笑気ガスやらを受け、バキュームです。子宮の中身をズゴゴゴゴっと吸ってきれいさっぱりにされる途中で意識が遠くなります……。
「大丈夫?移動するよ?」
気が付いたら、声を掛けられて、部屋を移動。隣のベッドで動ける様になるまで休みます。
「夫さん、時間掛かるから外に行っててもいいよ。」
「いや、いいよ、居るから。何か飲む?」
「ああ、イオン飲料頂戴。」
夫さんに支えてもらって飲物補給。喉が渇いてたんだなぁ、なんかしみわたります。
お礼を言って、そのまままた少し休みました。体のふらつきが取れるまではこの部屋に居ないといけません。
「あ、ごめん電話だ、少し出てくるね。」
夫が席をはずしました。子供を預けてたからお義母さんからとかかな……。一人で居ると、この場所の嫌さが身に染みてきます。母乳マッサージでひどい目に遭った病院だったんだよね、とか。壁薄くて看護師さんたちの会話や患者さんのざわめきが凄い聞こえるんだよね、五月蠅いんだよ、とか。
「あのさぁ、流産の患者さんのー」
「はい、流産の患者さんのですね~」
何じゃそりゃあ!
看護師さん達のでかい声の会話が筒抜けなんだけど!!壁薄いから順番待ちの患者さん達にも声が丸聞こえなんだよ!?それを名前は出さないにしても、病名大声でさあ!デリカシーってもん、まるで無しじゃん!!
確かに流産はしたよ!あんたらには慣れっこでしょうよ!!でもこっちは慣れちゃ居ないんだよ!!2回目だとしても、慣れる様なもんじゃない!!!
もうこの病院やだ!!!!!
「ただいま」
「おかえり、帰ろう。」
「え、大丈夫?」
「家の方が休まる。帰りたい。」
以前の嫌な事とか、完全に嫌なジンクス付いたとか、そういうの以前にもうデリカシー無さすぎな看護師の態度が嫌で嫌で……。
病院で言われた最低限の時間だけ居て、早々に帰宅したのでした。




