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第6話 ザブルスって味方?

長い事、休んじゃいました。文作無いのに

読んで下さった方には、感謝いたします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

はなさんは、よく気がつく人だ。

柿原さんへのお礼状と、贈り物を用意してくれていた。

そうだよね、お礼はちゃんとしとかないとね。


2~3日後位にでも、大和さんたちを呼んで

食事会をして、今回の報告会をするとしよう

その後にかおりの事、ザブルスの事もその時に話しておこう


3人を招いて、食事会が始まった。

はなさんは得意な家庭料理からイタリアン

寿司まで、いろいろ揃えてくれた、はなさんの料理は美味い

大きめのテーブルの中央の席に俺

対面の席には大和さん、

右側の列には、武さん、徹さん

左側の列には、かおり、はなさん

最初,はなさんは、俺たちと一緒に食事はできませんと遠慮

していたが、俺がどうしても一緒にと押し通した

同じテーブルに着いても、はなさんは、甲斐甲斐しく動いているのだが

俺の家では上下関係はないようにしたい。

まぁそう言っても、雇主と雇用人では、そこに上下は自ずと発生するが我が家では

信頼関係重視の安部家にしたいのだ

和やかな食事が始まった。


俺が今回の会見の模様を報告した。

柿原洋一郎は若手、次期大臣候補と噂されるで切れ者と言う事

気になるのは、頭脳の解析研究に興味を示し力を入れていると言う

含みのある内容の話だった等々

かおりの事が柿原に解ると、研究に協力してほしいと言いだし兼ねないと

言う事、それは絶対に避けなければいけない、

その後は大和さんの感想

まぁ大和さんは殆ど酔っていて、内容はお肉が最高だったとか

お酒が美味しかったとか、後はよく覚えていないということだった。

そうなる予感はあったけど、俺だけより大人が居たほうがいいと思ったからね。


でも今回の、食事会の目的は、、もう一つある、

かおりとザブルスの事を皆に知ってもらうための

ものなので、会見の様子はそこそこにして

俺はかおりの話に移った。

皆の反応は、え?いまさら?と言うような顔をされた

はなさんも、「かおり様の事は知ってました

私も大奥様に20年お仕えしております。式神を操って居られるところも

見てますし、妖魔を退治されて居るところも見てますので

かおり様が猫に変異してもさほど驚きはしません。」

大和さんたちも病院からの一件もあり鬼と一緒に戦ったので

かおりがその時の少女だとはと、ビックリはしていたが

同様の返事で俺たちは仲間なんだと言ってくれた。

ところがだ、当のかおりがキョトンとしている


「病院の一件ってなぁに?」


「えええ??。。。。。」

皆,一様にかおりの顔を見た。


俺も、「まさか?病院のことは覚えてない?」


「わかんない。」


なんだ?じゃ何故俺のところにきた?

俺の事は解ってたって言うのに、どうなってるんだ?

かおりの記憶の部分だけ抜け落ちている?

んで、クルルの記憶で俺のところに来たのだろうか?

まぁ、10年間の地獄の様な苦しみを考えると

思い出さないほうが幸せなのだと思うが

後でいろいろ可能性を考えるとして次の


ザブルスも皆に紹介することにして呼びだした。


「ザブルス君」。。。。。。。。。。。。。。

「こほん。」。。。。。。。「ザブルス様」。。


俺の背後から、黒い煙が立ち登ったかと思うと、急速に固まり

「儂に用か。」と現れた。


「おおおおおおおお、すげー。。」

「わおー。ちょいどうなってんの?」


皆の反応は様々だが、俺から出てる事もあって

敵意や恐怖を抱いている人はいないようだ


俺よりもふた周りほど大きい体格、浅黒く、胸は広く胸板は厚い

茶色のフサフサのたてがみ、オオカミに似た顔、鋭い目

鋭い牙、額には切り傷があり見た目はやっぱり人狼と言ったほうが

ピッタリくる。


ザブルスはと言うと、かおりを見るや、まるで子猫のように甘えて、

ゴロゴロ喉を鳴らし、かおりの膝に、すり寄っている

頭をなでられご満悦な様子。


最初にザブルスを見た時は、恐怖だったが

俺の一部になったせいだろうか、それとも心が通い合ったせいだろうか

それとも一緒に楽しんだ。。。。「こほん」アセアセ


「皆は、俺の大切な仲間であり俺の家族です。

いつでも、ここを自分の実家と思って集ってほしい

俺も、皆を守るし力にもなって行きたいと

思っていますので宜しくお願いします。」

拍手が沸いた。

隠し事が無いという事は良いことだ、心が軽くなった。


と、、、、こら!ザブルスいつまでかおりにくっ付いている

離れろ!。

~~~~~~ん。もう~~~俺もスリスリしたい。。。。


「もう、お前たち」と二人を眺めて、何か言おうとしたが、変だ。何かがおかしい。

そう思った瞬間、目の前の空間がユラリと揺れて、パックリと真っ黒な穴が

開き、吸い込まれるように俺はそこに飲み込まれてしまった。


「うわ~~。」

「キャー~~」

ザブルスはとっさに手を引っ張ってくれたが

そのまま一緒に落ちてしまった。


~~~~~~~~~~


気がつけば、俺はゴツゴツした岩場で気絶していた。

そのまま落ちていたらどうなっていただろう。

とっさにザブルスが手を引っ張ってくれて助かったのか

「痛ッたたた。 って此処はどこなんだ?」

俺は傷が無いか、身体を確かめながら起き上がり

あたりを確かめた。

上を見上げたが、俺が落ちてきたであろう穴さえ無い。

荒涼とした岩や石ころが続く草木も生えない、妖気を帯びた怪しい世界だった

視界に動く影??

あら。クルルに変化したかおりだった。

かおりもも飛び込んで来たのか。


「バカ!お前何で付いてきた。」

と言いながら、内心嬉しかった。




「ザブルス、此処は?」

「此処は、魔界だ、まさかここに来るとはな」

「とりあえず、俺たちを、此処に落としたやつに会いに行こう」

その時、妖気を纏った、大きな影が目の前に立ちふさがった


次第に影は形を成す。

頭上に角が生えて鬼の様な顔、黒い巨体、鋭い三角の目

俺は、ブーツの短剣を抜きとり呪術を込める


と鬼が何やら咆哮を放った。

するとザブルスも耳がギンギンする位に咆哮を放つ

妖気がハンパなくMAXに跳ね上がり

俺も式神を放とうとするとザブルスに止められた。

ザブルスに任せろと言う事なのか。


俺は心臓を揺さぶられ、頭がガンガンするくらいの咆哮のオンパレードに

これは彼らの会話かも知れないと漠然と思っていた

咆哮が終わった時が戦いなのだと戦略を考えていた。


暫くすると鬼は帰って行った。


「へ?どうしたの?てっきり戦いになると思っていたのに」


「やつには、儂に任せておけと伝えた。」と?


ザブルスに聞くと

あの鬼は、元一緒に闘ってきた仲間で

ザブルスの不甲斐無さに腹を立て、魔界に引っ張り込んだと

言っていた

「ん?ザブルスの不甲斐無さってなに?」



「俺たちは、代々安部家と敵対する、仇をなす者

安部家のせいで多くの妖魔が滅んで行った

安部家断絶を目論み、その頃魔界随一のザブルスが

安部家抹殺の任を受けた。

安部家は外敵には強い、

ならば内部から破壊しようと企んだと言うのだ。」


ってか、ザブルスって信用出来るのか?

儂に任せろとは、言ったが、いつか寝首をかくつもりかもしれない。

ゾクリとした、傍にいる凶器のほうが怖いじゃないか。

「こら!ザブルス俺の身体から出ていっけ!」


ニヘラと笑ってザブルスは帰る道を示して消えていった。






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