表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

第19話 ザブルスと再会

皆を呼んで会議を開いた。

まずは俺の健康状態を報告し、次に徹さんから全ての装備をもってきてもらっての

防具の披露と報告、モデルが必要だったので、かおりに着用してもらった。

見た目やっぱり、ゴ〇ンジャーだ。皆同じ事を思ってる様で苦笑いしている

ボディスーツは身体の線がはっきり出るので妙に艶っぽかったりする。

俺だけか?そう思うの。。。。。。


皆の合意を貰って、魔界に行く


「どんなことが待っているかも解らないが、皆俺に命を預けてくれ」

そう言って頭を下げた。


皆は、「嫌だなぁ、俺達の仲じゃないか、何処までも付いて行くよ。」


との返答に、熱い物が込み上げた。


「ならば、ゴ◯ンジャーの初舞台だ!

皆、用意はいいか!相手は魔界の妖怪だ尋常でない敵だとしっかり構えて

抜かりの無いように頼みます。」



颯爽と?ゴ◯ンジャー!!部隊は魔界の屋敷に向かった

結界の張られていた部屋も、扉は壊れ、全くの廃墟になっていた。

辺りを調べる、シールドには、微かに妖気の反応があるが屋敷の裏から

先に続いている。屋敷の先に続く道を大型コンドルの式神を呼びだし背中に乗って移動した

空から見ると薄暗い世界が何処までも続いている様に見える。

遥か向こうに青白い光が見えた、近ずくと魔法陣だ、ブーンと起動しているのが

解るが何処に飛ばされるかも解らない、暫く辺りを見て回ったが手掛かりは無い

皆に相談した、ここから先に進むしかないようだ。


5人は、魔法陣に入った。

ブーンと音がして光が何筋も走って行く。

直ぐに古い宮殿の庭に着いた。ウネウネとした樹木の中に魔法陣はあった

その樹木に魔力を通すと、さっと道を開けた。

樹木には赤い花が咲いており、かおりが綺麗!と言って手を近ずけると

キバを剝いて噛みつこうとした、かおりはキャーと言って手を引っ込めた。


「此処は魔界だから迂闊に何でも触ったらだめだよ。」


俺の注意にかおりが首を竦めて 「はい。解った」と小さく頷いた

怪しく薄く光る宮殿の前に立つ、此処まで来たら扉を破壊しながら

進むよ。そう言って電撃で扉を破壊する、ボディスーツは魔力を

増長するらしく、威力はすごいあっと言う間に扉がぶっ飛んだ。


「徹さん、見た目と違って、このスーツ凄い!!」


「また其れを言う!機能重視だよ!」そう言いながら徹さんは機嫌がいい

その時、宮殿の壁から土の巨大な泥人形が顔を出した、

一瞬ギョっとしたが、間抜けな顔が強さを感じさせない。

しかし力は巨大なものだった。

ブーンと拳を俺に向かって振り下ろして来た

後ろに飛び、交したが、其処らへんの物全て破壊した

凄い破壊力だ、しかし頭は悪いらしく、動きも鈍いため、連携攻撃でやっつけた


広い廊下を奥に進む、次に出てきたのは、妖しい妖艶な色香を振り撒く

男女5人、男には妖艶な美女が、かおりには色香振り撒くイケメンが甘く囁き

幻覚と幻聴の世界に、引きずり込まれる。

深くキスをされ、触わられ、あらゆる所を舐められ、是でもかと痺れさせる、

精神までも翻弄され持って行かれる。

メットもスーツも脱がされ。甘い痺れを貰いたくて仕方がない。

何の羞恥心も無く、


「早く!!!」


「もっと!!!」と口を付いて出てしまう。


狂おしい程の快感に身悶えしていた。


ふと、何か赤いランプが点滅し警告音を発しているのが2重にぶれて見えた

あれは何だろう? 


ボーッ とした頭でしばし見ていた


「!!!!!!!」


あれはメットだ、警告ランプと音が知らせている。

妖艶な酒地肉林とも言うべき世界から引き戻された

視界が一転する。


「!!!???」


皆、裸でタコの様なヌメヌメした妖魔に絡め取られて

痴態をさらし、あまつさえ歓喜の声をあげている。


俺も、今しがたまでそうだった、その姿に吐き気がした。

怒りが頂点に達し、ヌメヌメとしたでかい頭に

思いっきり超怒級の電撃を喰らわした。

頭は破裂し、臭い肉片が辺りに飛び散った。



妖力が突然切れ、現実に無理やり引き戻された、皆は唖然として

自分の姿に気づき、


「うわー!!!」


「ギャー!!!」


「いやー!!!」


その意味でしばし騒然とするのだった。

やっと体制が整ったとき大和さんが


「いい、夢だったなぁ。。」と独り言


「しかし、あのまま行ったら違う意味で天国に行ってたよな

確実に!」


皆な、赤い顔をして照れ笑いをするしかなかった。


意を決して先に進む、またシールドに反応があった。

実体は見えない、

妖力のランプが付き、其処を押すと薄っすらと影が映る


「気をつけろ!乗り移る奴だ!妖力のボタンを押せ!

実体が影の様に見える。」


「見えたらこっちのものだ。1体かどうか解らないぞ声を

掛け合え!」


そう言いながら銃弾をぶっ放す。

右に左に移動するが、5人で撃ったので ピーーー。と

悲鳴を上げドス と床に落ちた。

丸い大きな頭に爬虫類の様な尻尾のそれは、やがてシューシューと

音を立て泡になって消えてしまった。


奥に進むと大きい扉が有って、地下に続く階段が

あった、大きく周り階段になっている。

降りて行くとまた扉があった。

其処を押しあけると

大きな広間に出た。

その先には、俺のよく知った者が其処にいた。


「ザブルス!!!」俺は叫んだ。


ザブルスは張り付けになっていた、オブライエンの様に

身体はズタボロで肉が裂け吹き出た血はすでに赤黒く固まっている

しかしザブルスは生きていた。

薄っすらと目を開け


「猛かぁ、この!ボケェ~ 。何で、のこのこやって来た。

お前を誘き出す囮なのに、解らんのか、ボケェ~。」


「くくく。。悪態を付く元気は有るようだな。」


「ここの主は、どうやら本気で俺を怒らせたようだな!!」


その大広間の天井は吹き抜けとなっていて、その上空には

黒いドラゴンに乗った、仮面の男がほくそ笑んでいた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ