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第18話 ゴレン◯ジャー?

リアが忙しくって暫く空いてしまいました

読んで下さった、方に感謝します。

誤字、脱字あったら教えて下さいね。


少し傷も癒えてきて、リハビリを兼ねてジョギングをしようとすると

かおりに酷く怒られたが、これもリハビリなんだからと強引に押し通した

寝てばかりいたので身体が痛い、早歩きから次第にジョギングにと

身体を慣らしていく、最初は短めにと思ったら、かおりも付いてきた

走ると、まだ傷が少し疼くが多少の無理がリハビリなのだと言い聞かす

じんわり汗が滲んできたところで今日は終えることにした


部屋に帰ると徹さんが来ていた。


「よお!、随分元気そうじゃないか。その分だと復帰も早いね~。」


「徹さん、猛を調子ずかせないで、ただでさえ無茶ばかりするんだから。」

かおりが口を尖らせて頬を膨らませている。


「徹さん、もう大丈夫ですよ。それよりいい報告が有るのかなって楽しみで。」


「そうなんだ、メットの改良をしてみたのだけれど、まぁ見た方が早い。」

そう言って徹さんは、風呂敷をベッドの上に置いた

俺は、喜々として風呂敷を開けた、徹さんはニコニコして見ている

外観は以前のメットとあまり変わらなかったがシールド部分に赤い石が

はめ込まれていた。

徹さんは、その赤い石は、真実を映す鏡からヒントを得て作ったもので

妖気に反応すると言っていた。


被ってみる、フルヘルにすると、即刻シールド部分に文字と数字が刻まれていく

妖気。の文字が追加になっていた。


「徹さん、デザインは今いちだけど、これ凄いねー!」

破顔しながらサラリと言ってみた。


「デザインは今いちが、余計だよ! 機能重視でいかないと戦闘だよ、命に関わるんだよ?」

複雑な笑みをした徹さんが、身を守る為だからねーと顎を突き上げて偉そうに言う


「グローブとブーツも揃ったのでいよいよゴ◯ンジャーになる為に、ボディスーツも必要だね」

と少しおどけて言うと


「それも作成してある。」と徹さん。


「ほえー流石に徹さんだ、遣る事が早い!いよいよゴ◯レンジャーかぁ

差し詰めかおりは、ピンク◯ンジャーかなぁ」ぷふふふふふふ

5人が並んだ所を想像すると、流石に恥ずかしく笑いが込み上げてくる

かおりを見ると真っ赤な膨れっ面をしているが反論はしないようだ



「今すぐにでも試してみたい! 」


「だめよ!まだ治ってないんだから!」とかおりが必死に睨み抗議してくる


「まぁもう少し、良くなってからだけどね。」


準備は整った。後はいつごろ決行するかだなぁ。

そう思いながら、俺はベッドで逸る心を抑えるのに苦労した。


眠りに着くと、オブライエンやサラディーンの夢を見る無念だっただろう

オブライエンは、取り付かれたサラディーンに反撃しないままに殺られたのだろうか

酷い殺し方に、憤りは隠しきれない、心の憤懣がプルプルと拳に現れる

絶対許さない! 地獄の果てまで追いかけ!必ず見つけ出して殺してやる!

それにしても、ザブルスはどうしたのだろうか。

俺が行った時には、牢屋にいた。。。。あれだけの事が有りながら

ザブルスが出て来ないのは何故だ?

まさか。。。。。反魔王派ってサブルスなのか?

そうだとしたら、許さない! 徹底的に遣っ付けてやる!


反魔王派が居た事ははっきりしている、そのボスを見つけ出す事だ

いや、魔王がいない今、簡単に反魔王派は直ぐに解るはずだ。


早急にリハビリに専念し体力の回復と、筋トレも取り入れ

明日からトレーニングを増やしていこうと思索していたら


柿原洋一郎がお見舞いに来てくれた。

「忙しい柿原さんが、来て下さって恐縮です。しかし何処で知ったのです?」


「僕は君には、興味が有ってね。君の事は何でも知っておきたいのだよ。」


その言葉にどう返答していいのか解らず

「ヘマばかり遣ってます。」と苦笑いをしながらペコリと頭を下げた。


それで、どうしてこんな事態に?との問いに

何処まで答えていいのか解らず、魔界のことは伏せておいた方がいいと思い

チンピラに絡まれて、喧嘩になったと嘘をついてしまった。


「君がチンピラに負けるとは思わないがね。」

うすら笑いを含みながら柿原洋一郎は刺すような視線を送ってくる


「柿原さん、僕を買被りすぎですよ!」

笑いながら否定をするが、何か知っていそうな雰囲気だ、侮れない。

ここにかおりが居なくてよかった。

かおりが居るとボロが出てしまう。

まぁ何か有ったら連絡するようにと言い残して柿原は帰って行った。

政府の人間と繋がりがあるのは僕にとって有益なんだろうが

はぁ。。。なんだろう。。。あの人と話をすると疲れる


曾祖母は柿原洋一郎と懇意にしていた

どういう利害関係が有ったのかは解らないが、裏で秘密裏に諸問題の処理を

していたのではないだろうか。

政府に関わる仕事を頼まれたなら、俺には荷が重すぎる

其れに何かあると政府を敵に回し兼ねないそんな危惧が付き纏う

まぁ、付かず離れずの関係を保ち、様子を見や方が良いかも知れない


窓の外に目を遣れば、かおりが庭で草花にホースで水をやっている。

傍には、番犬兼かおりの遊び相手として飼った、ゴールデンレトルリバーが

ホースを咥えじゃれながら、邪魔をしているが、かおりは

「ボス!駄目よ。」と言いながらも、まんざらではない様子で戯れている

ボスとはかおりが付けた名前で、何故か俺に対抗してるんだそうだ?、訳が解らんが

かおりは本来は猫、うまくボスとなじんでいる、クルルになった時に、ボスはどういう

反応を示すのだろうか、などと思っていると

ボスがホースを咥え、振り回したものだから、かおりが、びしょ濡れになってしまった

薄いブラウスが濡れて肌に張り付き、白い肌が透けて見える

妙に艶っぽくて、思わず戸外に飛び出した俺は

かおりを強く抱きしめ、深くキスをした。

かおりは、ビックリした表情をしたが、直ぐに俺の首に腕を回し

舌を絡めてきた。


「んーんん。んふ。。」


長い濃厚なキス、一瞬時間が止まったかと思うような甘美な時間だった

チュッと音を鳴らして離れる

かおりは、俺の傷を優しく撫で反対の胸にそっと寄り添うように抱きついてきた


その間、ボスは自分も仲間に入れろと言わんばかりに

二人の間に割りこもうとしている。


「こら!ボス止めなさいってば!」


声では怒ている、かおりだが笑顔なのでボスはなおさら止めない

俺も其れが面白くってつい笑ってしまう。


そんな俺達に、はなさんが

「まぁまぁ随分と賑やかで楽しそうですね、お茶が入りましたよ」と和菓子と

タオルを持って来てくれた。


ほのぼのとした幸せ、俺はこれを守る!

その後に来壮絶な戦いに密かに決意するのだった。



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