表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

第16話 敗北感漂う

読んで下さった方、ありがとうございます。

今回、短いです、誤字脱字あったらご指摘願います。


扉の向こうに、俺の目は釘付けになった、まさか、まさか

俺は、うおーーーと叫びながら走って行った

他には目も呉れず。。。其処には探していたオブライエンが居た。


「オブライエン。。。」何が有ったんだ。。。


その部屋の奥には十字架に張り付けにされた、オブライエンが居た、既に絶命していた

見せしめの様な残酷非道な殺ろし方だ

裸の上半身に、短刀の様な物で呪いの文字が刻まれて血がべっとりと流れ出ている。

首は真一文字に切られていた

俺は泣きながら、オブライエンの身体を下ろした。憤怒に身が焼かれそうな怒りが込み上げてくる。

誰がこんな酷い事を。。。サラディーンはどこだ?

広いその部屋にもサラディーンの姿はどこにも見えなかった。

祭壇などがあり、何かの儀式に殺された様な雰囲気の部屋だった

まさか、魔王のオブライエンが殺られるとは。。。

すぐさまサラディーンを探しに行きたかったが、オブライエンをこのままには

出来ない、俺は十字架の下に、穴を掘って、オブライエンの亡きがらを埋めた

祈りの言葉は解らないが、きっと敵は取ってやる!サラディーンも助け出すと誓った


すぐさまその部屋を飛び出し、洋館へと戻る、走る足がまどろっこしい

走りながら頭はフル回転している。魔王を倒すとはどんな強大な魔族なのだろうか

魔族は卑怯な手も使う、魔王が手出し出来ない状況に追い込んだ事も考えられる

例えば、サラディーンを人質にとか、でもサラディーンだって相当の魔力の使い手だ

むざむざ、人質にされたりはないだろうし、味方が裏切ることもあるかもしれない

とにかく、まだサラディーンは生きているに違いない。

はやる心を抑えながら俺は走った、急がないと!!

封印されている部屋に囚われているのではないだろうかと、考えている間に洋館に着いた



2階の封印の扉が怪しい、魔力や電撃を試したがびくともしなかった。

しばし呆然としたが、銀の腕輪を試してみよう、その腕輪をドアノブに掛け思いっきり

電撃を打った、果してドアにヒビが入り蹴破って中に入った。

そこはサラディーンの寝室の様だ、豪華な部屋には目もくれず辺りを見回しながら

天蓋付きのベッドに向かった、そこにサラディーンは胸に短刀を突き立てて倒れていた


「サラディーン!」

サラデーンは、薄っすらと目を開け、ああ、、と言った


「何が有った?」


サラディーンは消え入りそうな声で、


「私がオブライエンを殺してしまった。」と涙が頬を伝った。


「敵は人を操る、気を付けて!」と言ってこと切れた。


うわああああと俺はサラディーンを抱きかかえて大声で泣いた。。。

ふと、背中から焼けるような痛みが走った。

見ると、俺の胸に剣の先が服を破って突き出ている、「なツ?????」

振りかえるとそこには、赤い目をした、かおりが剣を俺に突きたてていた。

がふツ。と口から血が吹き出た。

ビックリした大和さんがかおりに正拳をくらわし気絶させた。

かおりから、むあーっと何かが出る、そいつだ!俺は叫んだ

大和さんが切りつけるが、霞みを切っている様で手ごたえはない

ヤバイ、大和さんに乗り移ったら、俺たちは終わりだ。

俺は倒れている、かおりの足に付けている銀の輪を外し

敵に投げつけ、すぐさま電撃を打った。


「ギャオー」バチバチバチ空中で姿を現した。丸い大きな頭に短い両手足

爬虫類の様な長い尻尾がユラユラと揺れている

電撃の威力が弱かった為、倒す事が出来なかったのだ、それでもかなりのダメージが有ったのか

敵は、攻撃してくることなく、するすると窓の隙間から逃げてしまった。


大和さんは、直ぐ此処から出ようと、かおりの頬を叩き目を覚まさせ

俺をおぶって、洋館を大急ぎで後にした。

ポタポタと身体から流れ出る血、かおりが、猛!猛!死んじゃいや!と

泣き叫んでいた。


「うるさい。耳元で騒ぐな、俺は死なない。」と言いながら大和さんの広い背中におぶさりながら

安堵感と痛みで意識が無くなりそうになるのを必死で堪えるのだった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ