第一章 オレンジその1
「あったまいてぇ」
気が付くと、俺は、自分の部屋にいた。
「えっと、昨日・・・・・・なにやってたんだっけ?」
まったく思い出せない。
俺の名前は、前田広行ヒロ君・ヒロ坊・ヒー君など好きに読んでくれ。
今は、竪町パークスって、レジャービルで働いてんだ。
今日は久しぶりのお・や・す・み♪
本当は、ショッピングデートとか、映画館デートとか、公園でまったりデートとかしたいんだけど・・・・・・肝心の相方がいない。
好きな人はいるんだけど、色々と問題があって・・・・・・でも、くじけずアタック・アタック・アタ〜〜〜ック!! で、頑張ろうかなと、思ってます。
それはそうと、昨日何してたんだっけ?
ま、いいや。
とりあえず、朝食でも作ろうかな。
俺は、布団から起き上がり、時計を見た。
針は丁度1時を指してあり、休みを実感して、ちょっぴり幸せだった。
ふと、台所のテーブルに、何か置いてあるのに、気が付いた。
そこには、一本の栄養ドリンクと、置手紙があった。
「だれだろう? かーちゃん? いあ、こっち来るって聞いてないし、他に家知ってる人て・・・・・・」
頭の上に10個ぐらいの?マークを浮かべ、俺は置手紙を読んだ。
「なになに?」
『昨日は、色々聞いてくれてありがとう。久しぶりに、人と向き合った気がしたよ。なんか、お前って、不思議な奴だな。一緒にいるだけで、元気もらえるよ。』
「うむうむ。いやぁ、照れますなぁ。って、俺、なんかしたっけ??」
『まさか、お前があんなに、酒癖悪いとは、思わなかったよ。あ、そうそう、つぶれてたから、勝手にかばんから、鍵を探して、部屋に、上がらせてもらったぞ。』
「酒ねぇ。昨日、誰と飲んでたっけ?」
『てか、ゴミぐらい捨てないと、彼女できねーぞ。じゃ、また職場で。by沖野』
「沖野・・・・・・・!? そうだったあああああああ!!」
昨日は、先輩と憧れの飲み屋デート(一方的)のあとカラオケデート(一方的)のあと先輩と愛の語らい(一方的)をして、そしてそして!! 覚えてない。
それから、食事どころではなくなった俺は、昨日の事を、真剣に思い出すべく、置手紙との、にらめっこ戦争を、開始した。
え? 何でかって? それは、俺の意中の人・・・・・・センパイの事だからに、決まってんじゃん。
沖田誠一25歳、俺より二つ年上で、背も170cmと俺より背が高い。
え? 俺は内緒でつ。
黒髪の短髪で、スーツが似合って、クールで理想的。
あとは、あんまり知らない。
先輩は、自分の事、あんまり喋ってくれないんだよね。
そういえば、昨日は珍しく、なんか喋ってた気がする。
お、思い出せない。