表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

後書き(めがっさ長文)

毎度『世界の狭間』を読んで下さってる方は今日和、交響曲から読んで下さった奇特な方は初めまして。月城 柚とかいう奴です。いつも変わらぬ挨拶に飽きがきてますが、特に他に思い浮かばないのでもう暫くこれでやらせていただきますね。

さて、今回の話を説明するには、まずは話が生まれた際を忘れられませんね。早速回想してみます。





世木維生「『ハザマ』の魔術的なロボット大戦一丁!そしてナタク希望!」





……何を言ってるんだろうこの人は。あまりの気温の高さに頭がヤられたんだろうか(交響曲の制作開始時期は夏でした)。

まぁ一部誇張しましたが、概ねこんな感じでスタートしました。……本当に思考が五秒程フリーズしたのは内緒ですよ?





では毎度ながら説明へ。

まずドミノのゴーレムですが、殆どのRPGでポピュラーな出演率を誇ってるのに、どうも主役的なイメージはありませんね。ですが、実は現在のモンスター映画の金字塔を打ち立てたのはゴーレムだったりするのです。詳しく知りたい方は個人的に『グスタフ・マイリンク』を調べちゃって下さい。ユダヤの守護者が最悪の大失態をしでかしやがります。

で、現代で脇役街道まっしぐらなゴーレム。実はコイツは人間が神様の奇跡を模倣したトンデモない奴なんです。その術式は『カバラを完全に極めた者にしか使えない』と言われてたりします。要するに、錬金術で言う賢者の石みたいな感じで『これが作れたら一人前!』みたいな象徴だったのでしょう。

もう一つ。ゴーレムには暴走を止める為に『シェム』という技法が使われる事が多いです。ゴーレムの身体のどこかにヘブライ語で真理(EMETH)という文字を刻み、緊急時には一文字消して死(METH)という言葉にすると、ゴーレムの活動が停止するみたいです。巨大ロボットでお馴染みの自爆スイッチのルーツ、ここに見たりって感じですね。

次に、西遊記や封神演義で名高いナタクです。物語の進行上、結局最後までツッコめなかったので、遅れ馳せながらここで説明しようかと。

まず、ナタクと言う名。ここから間違いです。本編では混乱を招かない様、また知名度の高さを主張する為に敢えてナタクと呼称してきましたが、正確にはナタ太子と言います。ケータイじゃナタの漢字が出ねぇよ……。

ナタは玉帝上皇の使いで、悪鬼を滅ぼす為に中華世界に舞い降りました。玉帝上皇というのは実在した人物ではなく、東洋的多神教である仏教における最高神の様なもので、そう考えるとナタは東洋の『天使』とも言える存在だったりします。また、他の説では玉帝が李靖王の夫人に直接魂の一部を送り込んで受胎させた、そして成長して一度自決したが、如来により復活したと言う、東洋の『聖人(神の子)』みたいな取り方も出来ます。封神演義ではただの英雄扱いですが、そう考えた方がロマンチックですよね。

中国では、現代でもナタは愛すべきヒーローです。と言うのも、仏教や儒教の教えは『年輩の言う事に逆らうな!』的な話が多く、英雄だろうが何だろうが、権力を誇示したい老人の言う事を渋々聞いてる風情があるのです。そんな中、ナタ一人だけが徹底的に反抗し、権力に負けない不屈の心を持っているのが今でも反響を生み、中国ではナタが主人公の勧善懲悪系のマンガやアニメが多く生み出されているそうです。

そして中国神話、改め火の神話について。中国での神話は、大抵が太陽を司る九人姉妹(たまに八人)が出てきたり、その返り血を浴びた炎帝という存在が出てきたりします。とにかく、人と火に深い繋がりがあると考えているのが中国神話です。中には盤古(ポンク)という、三万六〇〇〇年かけて世界を創造した(と言うか自分を世界の土台にした)神がいて、人間や動物はその(シラミ)であると言う話もあるのですが、これもやはり人間が真っ先に火を使っています。中国人は古い時代から、既に火の大切さを学んでいた訳ですね。イッツァ・インテリジェント!

そこで隷従法師(パペットプログラマー)が行ったのは、初期錬金で『火』を表す銅と『太陽』を表す金を織り交ぜた銅合金を使う事で、人の司る火という意味を抽出したのです。ちなみに普通は銅と金を混ぜるのではなく、銅(或いは青銅)と(すず)を使います。

最後にアーダの類感魔術ですが、これは今までにも何度か書いてきた偶像理論(テレズマ)を逆手に取った『呪術』ですね。東洋なんかじゃ呪いの藁人形とかがイメージしやすいかな?あれも文字通り『人に似た形』を使った呪法ですし、間違いはないかと。……あ〜、もう少し詳しく知りたい方は設定資料の『偶像理論(テレズマ)』と『類感魔術』を参照して下さい。





それでは謝辞に入らせて頂きます。

世木維生さん。ナタクのネタ提供ありがとうございます。ロボット大戦をご所望でしたのに、ゴーレムとの対決がトンデモなく地味で申し訳ない。デカいのは動かし辛いんです、ホントに……。

霧雨さん。変化する武器というネタ提供ありがとうございます。実際には武器が別の形状に変化する、という意味で仰られたのでしょうが、実は錬金術みたいなネタは既に使用予定ですので、今回は『ゴーレムの応用』で勘弁して頂けたら……。

4&4Kさん。いつも感想をありがとうございます。返信率、かなり低くて本当に申し訳ない限りです……ちゃんと全部読んでます。心の師匠からのお言葉は、とても励みになります!

伊達巻さん、あおいさん。しょっぼいケータイHPをいつも閲覧なさってくれてありがとうございます。コンテンツ少なくて申し訳ないです……。

蒼くないさん。バレンタインの話をリクエストして下さってありがとうございます。どこぞの阿呆は言われるまですっかり忘れていた次第で、大いに助かりました。

我が親友I田くん。とっとと実家にパソコン置いて下さい。たまに遊びに行ってもやる事少ねぇんだよ!……まぁ、またいつか酒でも呑もう。テメェと違って僕は頗る弱いけど。

そしてM野くんこと虎塞サクハくん、T上くんこと伊東圭樹くん、HくんことSinくん、T瀬くんことリョウくん、T崎さんこと烏硫さん。よーし一括りに言うぞ、お前ら大好きだ!

最後に、僕の拙作を公表する機会を与えて下さっている『小説家になろう』管理人のウメ様、そして読者の皆様に重荷核融合並に壮大な『ありがとう!』を。





尚、キャラや魔術ネタの募集は常時受け付けております。『こんな魔術ないの?』や『こんな魔術作れやボケナス!』等、些細な事でもよいので応募して頂けると、慢性的ネタ不足の作者は大変喜びます。

また、このキャラのこんな話を書いて欲しい、なんかのリクエストも受け付けるつもりです。キャラのビジュアルが知りたい場合は、喜んで描きます。詳しくは秘密基地か、ケータイHPへアクセスして下さい。





これからの指針について。次回、または次々回辺り、W3665Aの世木維生先生の作品『現代滝口譚』と時間軸を共有したコラボ小説を掲載する予定です。アレです……予定は未定って奴で、必ずしも上記の限りではない事を申し上げておきたい。





確定事項について。交響曲終了後、二作以上を以て本編へ戻ります。少なくとも近い内に戻れるかと。そちらがひと段落つき次第、再び番外編に移行する予定ですので悪しからず。





さて、あらかた語り尽くしたところで、

今回はここいらで筆を下ろさせて頂きます。





あ、言い忘れた!オマケ小説『カモシカはシカ科じゃなくてウシ科の動物だって知ってた?』もヨロシク!タイトルに意味はありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ