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名前の読み方が同じだから聖女として間違い召喚されました。勇者活動より弟妹の食費稼ぎを優先します  作者: #とみっしぇる


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46 アリアの強さが加速してきた

勇者アリア、剣士シロウのコラボ配信望むと、アストリアの視聴者からリクエスト殺到。


アリアを励ましてくれる上に、スパチャをくれるやつら。間接的に、私の大切なレトロ孤児院のガキんちょどもを助けくれてるからな。


分かってますとも。


アリア専用のドロン子機でアリアをとらえる。

私の撮影用神器ドロンではシロウをアップで映すよ。


黒髪、切れ長の目をした美男美女。どちらを映すカメラにも私が見切れている。


アストリア人には2人のタッグが大ウケ。それはスパチャに現れている。


◇聖女サラチャンネル◇

登録者数809万人

スパチャ累計5998万ゴールド


な、登録者数は伸びてないのに投げ込まれる金のカウンターが上がりっぱなし。


霊峰タカサキダンジョンに潜って6日目。34階のビッグフットミノタウロスが相手。


相手のレベルは56と強烈に高くはないけど、魔物が武器を持って登場するようになった。上層のように余裕もない。


だからアリアがビリバリでダメージ&麻痺を担当、そこにシロウが切り込んでトドメを刺す。


息が合った連携にコメント欄も滝のように流れる

『素敵。光ったアリアちゃんの後ろからシロウ様が飛び上がって、ミノタウロス両断』

『シロウ様、格好よすぎ』

『スパークするシロウ様、尊い・・」


シロウ、感電中の魔物を斬って、自分も感電してるだけなんだがな。「あばばば・・」ってなってたよな。


私は、サポート係。


支援職らしく動いている。そういえば聖女って仲間を助ける職業だったよな。


なんで突然に本来の姿かって?


心のケアまでできる召喚獣オユキサンは封印中。ついでにアリアの氷魔法も隠してる。


今回はシロウがいる。


シロウは優しいけど私は少し警戒してる。大貴族家の重臣の息子って、身分は高いよな。


オユキサンなんて見せて、ダテ家のために勧誘されたら興ざめだもん。


40階フロアボス部屋に入った。


私も戦いに加わるべきかと思ったけど、まだ使っていない手札がアリア、私の両方にあると気付いた。


アリア、私が次々と唱えた。

「パワーアップ」

「フレンドオーラ」


アリアがレベル40で覚え、私がレベル50で覚えた強化系スキル。


アリアは自分の攻撃力は3分間、30パーセント上げる。

私のやつは自分以外のパーティーメンバーのステータスを5分間、30パーセント上げる。


かけ算なので、アリアは攻撃力が392から662に上昇。

そして元から持っていた身体強化レベル2の効果半分でも、攻撃量は662から10パーセント増し。


アリアの元のスキル、第1のオーブから手に入れたスキルは、別物扱いだ。


アリアは攻撃力728。目の前のブルーオーガより上だ。


「やあああ!」


40階ボスのブルーオーガにトドメを刺した。電気魔法も使わず、シロウの援護も限りなく少なかった。アストリアのアリアファンが大絶賛。


「あ、サラ、レベルアップしたみたい。レベル60だ」


コメント欄

『おめでとーアリアちゃん』

『イカヅチの呪文ゲットだよね』


「はい、次の戦いから使ってみたいと思います。『イカヅチ』と言うだけで発動するようです」


コウモリ型の撮影魔道具ドロンに向かって話すアリア。


シロウがドロンを不思議がってるが、探索用使い魔だと言ってある。


実際、回廊の曲がり角とかで進路の確認に使えて便利。


ワクワクのイカヅチだが、視聴者に回廊型ダンジョンでの使用を止められた。


RPG『勇者5』はゲーム。画面の外から太い電気が落ちて来る。ゲームだから、室内でも使える。


だけど恐らく女神がアリアに渡した魔法は、アストリアに実在する電気魔法「イカヅチ」を参考にしてるはず。


普通は野外で呪文を唱える。狙った場所の高さ100メートルくらいに逆さ魔法陣が浮かび、垂直に雷が落ちるんだよ。


天井の高さが10メートルのここで使うと、アリアの美しい黒髪がチリチリアフロになる恐れがあるよな。


お預けをくらい、ちょっと残念そうなアリアが可愛い。


物資も豊富な私達3人は、あっという間に45階層に降りた。


そして袋小路の奥で見つけた。


「ありました。情報通りにミスリル鉱石です!」

シロウ大興奮。


ヤマト世界でミスリルはレア物。


大貴族のダテ家ですら、ミスリル製品は多く持っていない。シロウも刃だけミスリルの刀すら触ったことがない。


私とアリアがすでに、総ミスリル製品を持っていると明かせない。


私も、秘かにテンションが上がっている。


このヤマト世界のミスリル鉱石は、アストリア世界の数倍の値段で取引されている。


アリアに払う配信収益金を一気に稼げる。


「アリア」「なに?」


「ミスリル鉱石を一気に採掘すんのに、結界魔装使いたい」

「うん、分かった。シロウさんに見られないようにするんだね」


アリアは即座に理解してくれて、シロウとセーフティーゾーンへ。夜営の準備に取りかかってくれた。


もちろん、ドロン子機でアリア&シロウを撮影中。


9割の視聴者がアリアの方に流れた。けど、こっちにも少し視聴者が残ってる。


『お、聖女、今日も戦闘以外で変身だな』

『破格のパワーで強引にミスリル採掘だな』

『戦闘に魔装使ったの3回くらいだなwww』


私の「魔装の間違った使い方ファン」というやつが、わずかながら発生。


貴重な私のファンのリクエストに応え、手刀のみでミスリル採掘をしてみた。



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