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名前の読み方が同じだから聖女として間違い召喚されました。勇者活動より弟妹の食費稼ぎを優先します  作者: #とみっしぇる


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38 問題解決、即サヨナラとはいかんな

私とミリーが、オオミヤに無事帰還。


魔族に転移魔法陣で飛ばされて、30時間後のことだ。ケルベロス討伐後、結界魔装から走った。


レベル上がったし、ミリー抱えてても2時間の魔装走法で走破した。


けど、250キロを移動するには少し早すぎた。だからミリーがごまかしてくれた。


魔族が帰還用の転移魔法陣を用意していて、それを見つけたと言った。


ミリーから見れば私は大恩人。余計なことは言わんだろ。


街に入るとき、無限収納からケルベロスを出して2人で運んだ。街の人々の驚きようは、そりゃすごかった。


レベルが上げやすいアストリア世界と違い、ヤマト世界で上級ダンジョンボスのケルベロス討伐なんてハードルが超高いクエスト。


敵の罠から妹を助け、生きて帰ってきたミリーも英雄となった。


カスカベ侯爵家は、早くも智のマリー、武のミリー、この姉妹がサイタマエリアを治めていくと噂されている。



「アリアただいま、よく頑張ったな」

「うん、うん・・。さら・・」


気を張ってたけど、アリアもギリギリで戦った。私の顔を見るなり、胸に飛び込んできて泣き出した。


この日からアリアが夜、私の布団に潜り込んでくるようになった。


配信しない。バレたらアストリアのアリアファンから私が叱られるぞ。


可愛いんだけど、朝方になると頬にキスして起こすのは勘弁。黒髪美女の顔が至近距離なんて、戦闘中よりドキドキする。


それに両性のアリアのナニカ、たまに太ももに当たるし・・



RPG『勇者5』ならサイタマ編に当たる部分の90パーセントが終わったそうだ。あと一息。


カスカベ侯爵家の問題解決。


順番が無茶苦茶でも、私とアリアの目的だった第2のオーブもゲット。


アリアにオーブの力も渡せた。


今度は召喚獣オユキサン。アストリアのゲームから、現実世界に実装した。


アストリア視聴者から見ても、ゲームと違うとこばかり。共通意見はリアルなオユキサンが有能すぎること。


私もアリアも視聴者も、オユキサンのスペックが知りたい。早くダンジョンで検証したい。


さあ、次なる旅へ!



とはならんわな。現実だもん。私とアリアもチバに続いてサイタマでも英雄認定されたもん。


祝賀会、街中のパレード、その他で5日間も拘束された。


エルフの2人は、北の方にある故郷に帰った。帰り際にエルフ2人はアリアに聞いた。


「あなたはハイエルフではないのか?」

「いいえ、見ての通りに黒髪のハーフエルフです」


2人とも怪訝そうな顔してた。なんか嫌な感じだったけど、アリアに助けられたことは事実。礼を言って去って行った。


今度、ハイエルフが何なのか聞こう。



祝勝会最後の夜。貴族、豪商を招いてのパーティーで、私とアリアはドレスなんて着せられてるよ。


ドレス姿のアリアは綺麗だった。


もちろんリアルタイムで配信した。

『うひゃー、アリアちゃんに青いドレス』

『破壊力抜群』

『ただただ、美しいー』


やっぱりアリアに称賛の嵐だ。


『聖女は脚閉じろ、ドレスで脚広げて座るな』

『ドレス姿でメシをむさぼるな。ワインをボトルでラッパ飲みするな!』

『がははって笑うな。一応、そっちの世界では絶世の美女だろうが』


ディスられてねえが、普通に行儀を注意された。内容は、ごもっともなことばっかだ。



「アリアさん、サラさん、本当は大して活躍していない私達姉妹が、おいしいところだけかっさらうような真似をしてすみません。思いきり利用させて頂きました」


言語ラーニング機能の誤作動なのか、本当に言ってるのか。マリーが本音トークとともに頭を下げた。


「いえ、お二人の勇気ある行動は英雄にふさわしいと思います」


「私は山ほど金もらったから満足。名誉なんていらねえ」


アストリアの視聴者に守銭奴聖女って言われてる。しゃーないだろ。


『アリア×勇者5』の化学反応で、配信結果がとんでもないことになってる。


◇聖女サラチャンネル◇

登録者数783万人

スパチャ累計4629万ゴールド


スパチャに動画再生数による収益金が加わる。半分って約束だけど、アリアに幾ら払えばいい?


ここで金の補充しときたいんだよ。


金の工面が大変だけど、これは嬉しいことでもある。レトロの街の孤児院で暮らす、アストリア世界の家族に間違いなく大金が届いてる。


スパチャの分は10日置き、動画再生の分は1ヶ月置きに計算される。


女神の保証付きだ。次元を越えて、シスターマリアと可愛いハルナに大金が届いてる。


孤児院のチビどもは、きっと腹一杯になるまでメシ食えてるだろう。


建物の修理もしたよな。


シスターも新しい靴と下着買ったかよ。


遠慮しちゃダメだぞ。



ハルナは念願の魔道技術学校、願書受け付けはしたよな。


締め切りまで残り1ヶ月。十分に間に合うぞ。


アイツの頭なら試験は通るだろ。そのあと50万ゴールドの入学金納めて、2年分の授業料、教材費の350万ゴールドも一括で払える。


最長3年の専門技術教育。1年につき200万ゴールドだって出せるようにしてやる。5年間の生活費だって間に合うだろう。


なんで私が詳しいかって?


孤児院に遊び行ったとき、ハルナの机の上にあったんだ、レトロ魔道技術学校のパンフレットが。


それ見た次の日に、笑顔のハルナから言われた。「サラ姉ちゃんみたいに冒険者になる」だってさ。


私は何も言えんかった・・



「サラ、サラってば、疲れたの?」


「・・いや、アリア。食休みしてた。次は魚食おうぜ」

「は~い」


まだパーティー中だった。目の前のアリアを見た。


貴族が多いだけあって、会場には美男美女ばかり。


けれど、相変わらずアリアが誰よりも輝いて見える。


叶わないと思いながらも呟いた。


「ハルナとアリア、会わせてみてえな」


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