兵士試験編
「教官の鬼塚八尋だ。よろしく」
鬼塚の目力が凄い。みんなの緊張が増していった。一人一人自己紹介をしていく。鬼塚は自己紹介の最後に凄い一声を浴びさせながら去っていく。これが名物らしい。
「お前は誰だ?」
「桐敷走です!新潟出身!」
「お前は何しにここへ来た」
「機械獣を片っ端からやっつける事です!」
「ほぉ…」
鬼塚はテンプレな回答だな思い顎を触る。彼はなるほどなるほどと2回頷きこう続けた。
「貴様は覚悟はあるのか?」
「はい!勿論であります!なんなら無我夢中になってひと狩りふた狩り出来ます!」
「その自信、どこから来たー!」
「ずっと持ってます!」
「生ぬるい覚悟では兵士などなれない」
強い言葉で一蹴。鬼塚は目力で威嚇みたいな事をし去っていった。
「貴様は何者だ」
「は!桐木綱です!茨城出身!」
「お前は何しにここへ来た」
「名も無き兵団に入り王都沖縄を守る事です!」
「ほぉー…」
鬼塚はため息。イラついたのだろうか?桐木の向こう脛に命中。蹴りだ。
「っ」
「貴様はそこで楽したいんだな?」
「はい!…いや、いいいえ!」
「本音が前に出ていた。貴様の様な雑魚は歓迎しない…」
去っていった。
「桐木って奴馬鹿だな」
「あぁ…」
桐敷は隣にいた神谷に声をかける。確かに馬鹿だ。桐木と言うヤツの訓練を見てみたい。
「お前…何してる?」
ラジコンだろうか?今いじるべきなのか?鬼塚は説教モードに突入だ。
「あれはやばいぞあれも馬鹿だ」
桐敷は笑う。今ドローン操作ってバカかと神谷も笑ってしまった。
「え?は!埼玉出身!佐原夜一!ドローンです!」
「ドローン…」
「立派なもんでしょう?このメカメカしさ!」
「そんな事を聞いてるのでは無い。なぜ今操作している」
「それはこの景色の上空を撮りたくて…」
8の字に回っているドローン。それを見、鬼塚はため息もしたくない程呆れていた。
「特別に半分見せましょうか?」
「あいつバカだ」
「半分…」
桐敷は神谷の肩にポンとやった。笑い過ぎてもうダメらしい。確かに笑ってるヤツらもチラホラいる。
「あーあ、結局アイツ1000周のペナルティかよ!見物だぜ!」
桐木は走っている佐原を見、笑っていた。没収までは無かったもののペナルティ1000周はキツイ。次やったら没収らしいので青ざめていた。優しい方だなと神谷は思う。
「なんやかんや鬼塚教官も優しいとこあんだな」
桐敷は神谷と橘と柊に言う。それもそうだなと神谷は思った。もう既に没収でいいものの佐原の必死の演説みたいなドローン説明が効いたのかそれは無しになったらしい。訓練でもそれしてたら流石に没収とのこと。