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例え間違っていても存在する事で多くの人の救いになっている事もある

「やあやあ、王様と愉快な貴族の皆さん、初めまして」


 王城に正面から侵入したロイはあっと言う間に兵士達を倒し王や他の貴族達がいる謁見の間に到着する。


「き、貴様は、まさか外で暴れている平民か!!」


「いかにもその通りですよ、王様」


 王の問いにロイは笑みを浮かべて答える。


「貴様ここをどこだと思っている!! 平民の貴様が足を踏み入れる事すら許されぬ場所だぞ!!」


「ああ、知っているから来たんだよ、この国の王族、貴族を壊すためにな」


「壊すだと?」


「ああ、王族、貴族の命令に平民が逆らえない、そんなくだらない習慣を作った今の王族、貴族はいらないだろ?」


 ロイの言葉に王と貴族達は怒りだす。


「ふざけるな!! 余達がいらないだと!!」


「貴様のような平民が何を偉そうに!!」


「平民は我等の言う通りにしておけば良いのだ!!」


「我々の役に立てるのなら死んでも本望だろう!!」


「うるせえな」


 王と貴族達の言葉に不快感を持ったロイは両手を構えそこから魔力を乱れ打つように放出する。


「ひっ!!」

 

 放出された魔力は城の所々の壁に当たり破壊していく。

 王と貴族達は自分達の近くの壁を破壊されて恐怖で地面に尻餅をついたりして動けないでいる。


「ははは、良いな、やっぱりこいつをこんな風にしたこの国は完全に滅ぼした方が良いな、そのためにはこの城を完全に本懐でもさせようか」


 ロイが王城を破壊しようとした時、背後から剣が振りかぶって来た。


「あ?」


 ロイはその剣を避けると今度はどこかから拳が振るわれるがロイはそれも躱す。

 そして二つの方向から魔法が放たれロイは両手でその魔法を受け止める。


「よお、アンタ等来たのか」


 ロイの目の前にはバルガス達が立っていた。


「おお!! 来たか、英雄達!!」


 バルガス達の登場に王と貴族達は一気に安堵から叫び声を上げる。


「ここは王城、国の中枢と言っても良い、それを壊せば確かに国は滅ぶだろう、だがそうなれば多くの民達が行き場をなくす、そんな事をさせないために我々は君を止める!! 簡単に国を滅ぼすなどと口にするな!!」


 バルガスはロイに剣を向けて言う。


「くくく、じゃあ守ってみろよ、この国をよぉ!!」


 ロイは真っ直ぐにバルガス達に向かって突っ込んで行く。


「おらぁ!!」


 ロミンが身体強化の魔法を使いロイに拳をぶつける。


「ロイ・ベルファスト、アンタは完全に被害者だったよ、ライの野郎はとんでもないクズ野郎だった、アンタを引き取った理由も自分勝手なくだらないものだった」


「そうかよ、まあ俺は今更どうでも良いけどな、こいつの最期に思った願いを聞いてやるだけだ」


「させねえよ!! アンタはここであたし達が止める!!」


 ロミンはロイと体術に持ち込む、ロイの攻撃を躱しロミンはロイに攻撃を当て続ける。


「あ? 当たんねえな」


「アンタは確かに強い、だが戦い方が素人同然だ、いくら攻撃が強くても当たらなければ意味がない、アンタの動きは読みやすい、だからアンタの攻撃はあたしには当たらない」


「ああ、そう言う事か」


「私も忘れないでください」


 ロミンと戦っているのに夢中になっていたのかレジスが後方から魔法を唱える。

 するとロイに向かって大きな雷が襲い掛かる。

 ロミンは後ろに引き下がり雷はロイにだけ直撃する。


「あー、鬱陶しいな」


「四対一で卑怯だと思われるが君を止めるにはこれぐらいの事をしなければならないと判断した」


 バルガスが剣でロイに切り掛かり、ロイは躱すがバルガスの剣の速度が速いのかロイは剣の攻撃に切られてしまう。


「ちっ」


「私がいる事も忘れるな!!」


 ロミンも加わりバルガスと二人でロイに攻撃を当て続ける。


「あー、やりづれーなあ」


「今ので終わりじゃありませんよ」


 ロイが攻撃しようとするとレジスが魔法でロイの動きを拘束しすかさずバルガスの剣とロミンの拳がロイに直撃する。


「クソが、だったらこれでどうだ」


 ロイは魔力を手当たり次第に連射させるがバルガスとロミンはそれを躱しレジスは周りに結界を張り王と貴族そして城を破壊されないように防御する。


「マジでムカつくな、お前等」


「ロミン、時間だ」


「わかった」


「ん?」


 バルガスとロミンが突然退いた事にロイは疑問に思うが考えている内に地面が光っている事に気づく。


「何だ?」


「これで終わりです、ごめんなさい、ロイ君」


 イリーナの言葉と共にロイの地面から魔力がロイを襲う。

 ロイを飲み込みまるで柱のように魔力が放出される。

 突然の事でロイは防御する事もなくまともにくらってしまった。


「おお、やったぞ!! よくやった英雄達よ!!」


 王がロイを倒したと思いバルガス達を称える。

 他の貴族達もそれに同調するように称える。


「終わったな」


「ええ、イリーナさんのこの技をまともにくらって無事なはずがありません」


「イリーナ、大丈夫か?」


「ええ、念のためアレを使う魔力量を残しておきましたが」


「どうやらその心配はなさそうだな」


「あー、スゲー威力だな」


『!!』


 魔力の柱から声が聞こえたバルガス達は一斉に魔力の柱を見る。

 すると突然の衝撃波が起き魔力の柱は消滅される。


「今のは中々の威力だったぜ、だが俺を殺せるほどじゃねえな」


 笑みを浮かべながらロイはそこに立っていた。

読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「魔王様、今日も人間界で色々頑張ります」もよろしくお願いします。

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