馬鹿が裸でやってくる 登場人物&登場兵器
●獅子王麗奈
本作の主人公。金髪碧眼爆乳美少女。暴力系ヒロイン。
バニーガールも中等部制服も期間限定排出。天井分の石を貯めて待て。
ゴールデンウィークが終わったが、五十鈴から強奪した革ジャンを未だに返し損ねている。衣装室に置いておくと祖母などが持っていくかも知れないからと自室にて保管中。他意はありませんわ。ええ、ありませんとも。
初期の精神は【気迫】や【努力】。レベルが上がると【強襲】や、かなり早い段階で【覚醒】も使えるようになる。【努力】以外は精神ポイントの消費が重めのものを覚える傾向がある。重い女。
巧偽雲耀とは獅子王流機介剣術の奥義、雲耀と呼ばれる『考えるより先に身体が最適な動きで行動する境地』を、高速思考能力によって疑似的に再現したもの。巧偽とは文字通り、巧みに偽るの意。
迅雷は相手の横を通り抜けざまに切る技『疾風』の発展形で、複数の対象に対し連続で『疾風』を行う技。
●在須有栖
麗奈の秘書兼護衛兼自称お姉ちゃん。黒髪おかっぱ低身長義手義足美少女。生身最強。
お友達を泊めた時って何すればいいんですの……!? と戸惑う麗奈の代わりに娯楽を提供したりしていた。麗奈と違って学園の女子たちとは何度もお泊り会の経験がある。
麗奈の高等部制服がどこにあるかは知ってはいたものの、普通に回収しに行く時間が無かった。
ゴールデンウィークの後、麗奈のバニーガールの写真を五十鈴の携帯電話にメール添付した。
●鷹谷五十鈴
自称麗奈のライバル。見た目は完全にモブ。
好きな酒は炭酸系。
燕撃にて同行したのは、五十鈴が祖父から借りた通信機の扱いに難儀したため。希少性が高過ぎて、万一破損などした場合に責任を取り切れないから、唯一壊しても許される五十鈴本人に持たせるしかなかった、という事情がある。というか五十鈴はこうなることを予期して借りてきた節がある。
四百年以上昔の通信規格ということもあり、通信可能範囲はあまり広くなく、ローズ・スティンガーが全裸男の群れに突入した直後には通信範囲外となっている。
後ほどコピーされ、ラプソディ・ガーディアンズ参加機体やヴァイスエルフに通信装置が増設された。
道具があれば5メートルの塀だろうと余裕で登れる身体能力の持ち主。
ジャンケンが滅茶苦茶強いが、これは無意識化で相手の手や筋肉の動きを見切って何を出すかを先読みしているため。なので手ではなく道具を使ったジャンケンだと勝率は普通になるのだが、花山院学園の生徒と言えどジャンケンでわざわざジャンケン用の道具を用意したりはしないので、この事実には気付かれていない。
あの、ところで俺の革ジャンいつ返してくれんの……?
●石川春光
麗奈の従兄弟。警察庁長官の息子で、ラプソディ・ガーディアンズ隊長を務める苦労人体質。
好きな酒は特にない。嫌いな酒も特にない。酔いたくてもザル過ぎて全くと言っていいほど酔わないせいでストレスの発散に苦労する。
もうずっとヴァイスエルフの中から指揮を取っていたい。対人用ドール・マキナで対ドール・マキナ戦やらせんなよ。
初期の精神は【鉄壁】【ド根性】など、リアル系とは疑わしいものが多い。レベルが上がると【応援】や【祝福】を覚える。だから回避系精神を覚えろって。せめて【不屈】だけでも覚えて。違う【熱血】じゃない。
●野亜六華
一般人。この世界のベースとなった世界観、その本来の主人公。
勉強合宿のおかげで一学期中間試験の赤点は辛うじて回避した。本当に辛うじて。依頼が来ない限りは異文化部にて勉強の日々を送っている。
仮にルインキャンサーと共にラプソディ・ガーディアンズに参戦していた場合、初期の精神は【気合】や【努力】。そこから【必中】【熱血】などのオーソドックスなスーパー系ラインナップ。【加速】や【覚醒】は覚えないのだが、【加速】に関してはサブパイロットになる妹が覚えてくれる。最後に低SPで使える【愛】を覚える or エースボーナスで【熱血】が【愛】に変わるので、そちらでのフォローも可能。安い愛を持つ女。
●ガーラン・リントヴルム
ドイツからの留学生。皇子。金髪刈り上げ。身長2メートル越えの超マッチョ。スポーツサングラスは体の一部。
好きな酒はビールと赤ワイン。
ゴールデンウィーク中、ライナスの巻き添えでいくつもの施設から出禁を食らった。
イクス・ローヴェ・パンツァー用に【狙撃】を覚えるのだが、射程が短い通常形態の方が【狙撃】の恩恵は大きい。ヒット&アウェイは覚えていないので、パンツァーをメインに運用するのであれば覚えさせたいところ。
●ライナス・ロンゴミニアド
イギリスからの留学生。王子。紫ロン毛。傾国の美男子。赤の伊達メガネは気分で付けたり外したり。
好きな酒は白ワイン。
ゴールデンウィーク中、ガーランを巻き込んでいくつもの施設から出禁を食らった。
覚える精神は【必中】【ひらめき】【集中】など、オーソドックスなリアル系のものがほとんど。
●エーリカ・レムナント
アメリカ合衆国からの留学生。軍事産業レムナント・インダストリアルの社長令嬢。金髪碧眼爆乳美少女。
獅子王宅に戻った後、衣装室にて様々なコスプレ衣装を楽しんで、その恰好のまま沖縄日米基地を訪問したりしている。
●エレオノーラ・ペトロフ
ロシアからの留学生。ロシア軍高官の娘で祖母(故人)は日本人のクォーター。本来の姓はペトロヴァ。銀髪碧眼不機嫌系毒舌文学少女。
猫が好き。残念ながら母親が猫アレルギーで祖国では飼えなかった。
エーリカに付き合わされてコスプレさせられてそのままの格好で沖縄日米基地に連れていかれた。
●丁詩虞
中国からの留学生。軍学校生。
好きな酒はまだよくわかっていないが、五十鈴が用意してくれた紹興酒は割と気に入っている。
ローズ・スティンガーとの通信のために五十鈴が同行すると言われた時に頭を抱えて中国語スラングを一通り叫んだ。ガーラン以外は何を言っていたのか理解できていない。
可変戦闘機乗りらしく最初の精神は【加速】。【友情】【根性】なども覚えるのだが、戦闘系の精神を覚えるのが微妙に遅い。
●アージュン・マハーラージャ
インドからの留学生。双子の片割れ。黒髪青メッシュの喋る方。
好きな酒はビール。実は酔うと無言になる。
覚える精神はルドラとは全く重複せず、【狙撃】【必中】【鉄壁】など。SP回復を持っているので積極的に使えるのが強み。
●ルドラ・マハーラージャ
インドからの留学生。双子の片割れ。金髪赤メッシュの喋らない方。
好きな酒はビール。実は酔うと饒舌になる。
覚える精神はアージュンとは全く重複せず、【加速】【ひらめき】【集中】など。SP回復を持っているので積極的に使えるのが強み。
●ハリシャ
アージュンとルドラの世話役の少女。
六華とエレオノーラの世話を焼きまくって充実した連休を過ごした。
日課のヨガを披露したら「いや人体はそうは曲がらんでしょ……」とエレオノーラを始め全員にドン引きされた。
ルドラとアージュンに勝手に応募されたアイドルオーディションは、無事に書類選考を通過している。
●ソフィア・バベッジ
赤毛の美女。普段着は軍服の上に白衣。ルフテンハイツ・ヴァイスエルフの艦長兼ドイツ第11キャバリエ研究所の所長。ライナスの美貌が効かない数少ない女性の一人。
名目上の艦長で本職は研究職であり、指揮能力はあまり高くない。仮に指揮レベルが高くても修理・補給装置持ちの非武装艦であるヴァイスエルフを前線に出したいとは誰も思わないので問題なし。
中盤の終わり際になるとヴァイスエルフに武装が追加される。撃墜数稼ぎはそこからになるのが難点。
●ジェシカ・ノイベルト
茶髪の可愛い系。普段着は軍服。ルフテンハイツ・ヴァイスエルフの通信クルー。ライナスの美貌が効かない数少ない女性の一人。
エアろくろは完全な無意識。
アッヘンバッハ先輩の代わりにあの可愛いシュンコウきゅんが座ってくれないかな……とか思っている。なお件のアッヘンバッハ曹長は操舵クルーであるため、仮に春光がヴァイスエルフのクルーシートに座っていても抜けることは無い。
【加速】を覚えない方のクルー。
●アッヘンバッハ
ぼさぼさ頭の中年。軍服は着たり着なかったり。酷い時にはタンクトップとパンツ一枚で艦橋にいる。
意外と面倒見がよく、徹夜で艦橋に誰かが常駐する必要に駆られた場合、ソフィアやジェシカを休ませるため、ほぼ確実にこのオッサンがいる。ソフィアたちはその優しさに気付いていないが、アッヘンバッハも別に見返りを求めてやっているわけではないので気にしていない。
【加速】を覚える方のクルー。
≪登場兵器≫
●燕撃
中国産ドール・マキナ。青と白の空色迷彩色をした戦闘機への可変機構を有する。
戦闘機・戦車・潜水艦との可変機構を搭載したドール・マキナは総じて超機臣(日本語読み:チョウキジン。中国語読み:チャォジーチェン。英語ではTrans Arms Slave)という機体カテゴリーに属する。
機臣とは中国語で『機械のしもべ』、すなわちドール・マキナのことであり、超機臣とは『ドール・マキナを超えるドール・マキナ』を意味する。
戦闘機型超機臣は、3種の超機臣の中でも最も高い評価を得ている。
その理由に、飛行機事故やハイジャックに対する高い対応能力を有する点が挙げられる。戦闘機では現地に何より早く到着できるが、現場状況を確認し、場合によっては撃墜するくらいしか選択肢がない。飛行型ドール・マキナでは出来ることが多い反面、戦闘機と比べて現地に到着するのに時間がかかり、対処時間そのものが大きく制限されてしまう。これらの問題に対し、戦闘機型超機臣は戦闘機よりは遅いが対応力が高く、ドール・マキナよりは弱いが対処時間を長く確保できるという利点がある。
実際に超機臣を研究・開発しているのは中国くらいで、戦車・潜水艦については変形機構を搭載する必要性を多くの国が認めていない。
一方、唯一変形機構の搭載価値を認められている戦闘機については、開発中、変形時に事故が頻発した影響で、中国以外では研究・開発が忌避されているという事情がある。
燕撃は主翼内部に小型推進器をハーモニカ状に並べた機構、ハモニカ・ジェット・スラスタを搭載しており、戦闘機形態では通常の戦闘機に匹敵する移動速度を確保。人型形態においても高い空中機動力の獲得に成功している。
反面、燃料消費量が莫大に多く、またハモニカ・ジェット・スラスタ内蔵主翼を一つ作るだけで、中国軍の新型戦闘機J-10ファイアバード3台分の費用が掛かるという、超が付く金食い虫である。
機体軽量化のため、武装は機首ビームバルカン、ビームナイフ、専用ビームライフルなど、オプション兵装を搭載しない限り、基本的にビーム兵器に偏っている。
●イクス・ローヴェ・パンツァー
イクス・ローヴェがリプライシング・アーマー・システムにて遠距離戦特化型砲撃形態に換装した姿。
装甲色は濃い緑色。重装甲化に伴い元の形態よりもマッシブになっている。装甲内部に多種多様な対ドール・マキナ用誘導ミサイルを搭載。
バックパックから伸びるハイブリッド・キャノンは中長距離対応のビームキャノンと、50キロメートルを超える最大射程を誇るレールガンを組み合わせたもの。ビームキャノンは一門だけでガネシタラ・アルジーナのナヴィープラーヴァ通常出力と同程度の威力を誇る。
専用の巨大シールド裏にマウントしたのは今回はビームガトリングガンだったが、これは作戦内容に合わせて実弾ガトリングガンや実弾バズーカ、ビームバズーカなどへの変更、別種との組み合わせにすることも可能。
腕部の換装式内蔵武装モジュール、二連装ガトリング砲はこの形態においては予備兵装であり、砲弾やミサイルを使い果たして接近を許した場合に備えて装備されている。専用シールドを装着したままでも一応は使用可能。
実はこの形態、あまりに重すぎて飛行できない。砲弾と全身のミサイルを大量に消耗することで辛うじて飛べるようになる。
作中で見せた上空からの出撃はかろうじて降下と言えるもので、ほぼ落下に等しいものである。ちなみにヴァイスエルフに収納する際にはローズ・スティンガーに運んでもらった。
●リプライシング・アーマー・システム
別々に機体を用意すればいいじゃないか、などとは言ってはいけない。それはドイツをはじめ、キャバリエを制式採用している国々のドール・マキナ運用事情を全く理解していないと告白しているに等しい。匿名掲示板でそんなことを書き込んだ瞬間、雨あられのような罵詈雑言で人格否定までされるだろう。実際、五十鈴はそうなった場面にこれまで四度も遭遇している。
ドイツ軍、歴代のローヴェシリーズに使用されている動力、マリウス・ジェネレーターは、ドール・マキナに使われるあらゆる動力機関の中でも最良と評価されているものだ。
例えばだが、大型マキャヴェリーに搭載されているミスリル・リアクター。これは燃料となる精製ミスリルを最大まで搭載し、最低出力を維持したとしても五百時間と持たない。だが、マリウス・ジェネレーターは燃料は不要で、加えて停止することなく、三十年間稼働し続ける。さらに瞬間最大出力はミスリル・リアクターの十倍超と、異常としか思えない性能を有する。
なお製造するマリウス教はこれに対し、「神の御業である」などとふざけた主張をしている。
非常に優れた性能を持つ反面、唯一最大の欠点が生産性である。その年間出荷台数は僅か三百。ドイツが手に入る量が三百、ではない。全世界に対して、マリウス教が出荷する量が三百である。実際にドイツが入荷出来る量は、多い時でも三割程度になる。
確かにマリウス・ジェネレーターは優秀だが、あまりに数が少ない。その問題を解決するために考案されたのがリプライシング・アーマー・システムであり、このリプライシング・アーマー・システムとマリウス・ジェネレーターを搭載した機体が、キャバリエと呼ばれる機体カテゴリーである。
これは余談だが、マリアはこのシステムとローヴェシリーズの誕生に、非常に深く関与している。というかベースとなった機体、ローズ・ローヴェを作った。資料として提供されたローズ・ローヴェは、現在でもドイツ博物館にてその姿を見ることが出来る。
●全裸男
中国が初の完全自国開発を成功させたドール・マキナ。
作中で詩虞が発言している通り、今回登場した敵は中国産オリジナル機である駆逐機身ではなく、南アメリカ西海岸の広域で運用されているコピー機の一つ、『ベンガンザ・トゥレス』である。
機体カテゴリーはそのまま『フルフロンタルマン』。中国産オリジナル機やコピー機を問わない。
ちなみに今回撃墜した機体の中には何機か赤い機体が混じっていたのだが、これはエースの証……などではなく、整備不足で赤錆が浮いているだけである。
非常に安価に生産でき、平均的な大型マキャヴェリー一機分の生産費があれば、ベンガンザ・トゥレスが20機以上は作れるという圧倒的コストパフォーマンスを発揮する。
この異常なまでの安さには無論からくりがある。端的に言うと、全裸男タイプの機体は、その運用方法から格闘戦や被弾を前提としていないのである。
腕部は機体バランスを取るために前後横に最大でも30度程度しか動かせない。また、腕部は魚雷やミサイルなどの武装を懸架するためにも使用される。
レーダーなどは搭載されているが、外部カメラ用のモニターは搭載されておらず、剥き出しになった股間部コックピットから肉眼で視認するか、通信で観測者から砲撃地点への指示を貰う必要がある。
名前の由来の一つでもある股間の球状コックピットについて、機体の外に装着されているため、一見すると非人道的構造に思えるが、これは実際には逆である。
仮に機体内部にコックピットがある場合、機体が転倒するとコックピットハッチが水圧で開かなくなったり、あるいは浸水によってパニックを起こす可能性が高い。そこで機体の外に外付けすることで、機体転倒時に浮力差によってコックピットが自動的に剥離し、機体が沈んだ場合でもコックピットは海上を漂うことが出来る。この構造は、搭乗者の生存性を高めるために高く評価されている。
コックピットの裏側には広い積載スペースが確保されており、長期の海上移動や遭難に耐えれるよう、水や食料、毛布などを大量に搭載できる。
●トランスポーター
作中未登場。フルフロンタルマンのアレンジモデルで、民間用非戦闘ドール・マキナ。
胴体の広い収納スペースを生かし、名前の通り物資の運搬に用いられる。
頭部の三連装砲や股間部の対空バルカン砲は撤去されており、地上走破性の向上のため、足部は船型から靴型に形状が変更されているほか、地域性によって車輪が搭載されていたり、脚部の可動域が改善されていたりもする。
人型ゆえの悪路踏破性から、道路も舗装されていないような発展途上国の多くで大量に採用されている。非戦闘用であっても山賊を追い払うくらいは余裕で出来る点も大きな採用理由を占めている。たまに腕につるしたハンモックで牛などを運ぶ姿を見ることも出来る。
逆に先進国では、アメリカの農場のような、非常に広大な農地くらいでなければ中々お目にかかれない。
なおこれは余談だが、ほとんどの発展途上国における軍を辞めたら転職したい職業ベスト3には、ほぼ確実に郵便職がランクインしている。




