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≪tips≫ガネシタラ・カルージャ/アルジーナ

●機体仕様


 正式名称:ガネシタラ 超人学園仕様1号機/同2号機


 機体分類:大型マキャヴェリー


 形式番号:GNS-001C(カルージャ)/GNS-002C(アルジーナ)

 生産年 :1972年

      (※カルージャ及びアルジーナのロールアウト年ではなく、ガネシタラの生産が始まった西暦)

 製造所 :インド国防研究開発機構


 全身長 :12.0メートル

 本体重量:93.3トン

 地形適応:陸上適性高し。航空適性可。水中適性可。


 動力  :第二世代ミスリル・リアクター


 連続活動

 可能時間:110時間


 搭乗者 :ルドラ・マハーラージャ  (カルージャ)

      アージュン・マハーラージャ(アルジーナ)


■注意事項

 当資料はインド政府より提供された資料を基に作成されたものであり、提供資料に隠蔽、あるいは虚偽が含まれている可能性があるため、その点に留意して確認されたし。


●機体解説

 ガネシタラはインド産のマキャヴェリー。また、同国の発表している唯一のハイエンドモデルであり、特に運動性能と機体拡張性に優れる。

 他国のハイエンドモデルにも共通することだが、一般的なドール・マキナに使用されるものよりも高純度のオモイカネを使用しているため、操縦者の精神状態、戦闘経験、反射行動などの影響を強く受ける。

 つまりハイエンドとは「機体性能が高い」だけでなく、「操縦者に対し、心・技・体の全てにおいて高いレベルを要求する」という意味を含む。


 なお、本稿にて述べるガネシタラは、インド国立特殊教育機関「超人学園」にて、試作兵器の検証に使用されているカスタムタイプであり、インド国軍には所属していない。

 また、搭乗者であるマハーラージャ兄弟は、インド国将軍クリシュナ・マハーラージャ閣下を父に持つが、インド国軍人ではなく超人学園に所属する学生である。


 ペットネームとして1号機がカルージャ、2号機がアルジーナと呼ばれる。本稿でも以下、区別の際には当名称を使用する。


 通常のガネシタラに対し、超人学園仕様は以下の2点が改造されている。

 ・後述する兵装、トリシューラに搭載されているナーゲル、トリハマダルを操作するための操縦桿の加工処理

 ・トリハマダルのテレキネシス・コントロールのため、コックピット周辺へのオモイカネの増設処理


 なお、トリシューラを装備するのは通常、1号機のカルージャであるが、トリシューラはLMS(大型マキャヴェリー規格)を満たさない兵装であり、2号機のアルジーナでも使用可能とするため、アルジーナにも同様の改造措置が取られている。

 これにより、想定搭乗者、機体色、主力兵装が異なる点を除いて、カルージャとアルジーナの機体性能は全くの同一である。


 現在は日本の朝鮮半島実効支配犯罪者集団対応多国籍防衛部隊、通称ラプソディ・ガーディアンズに出向中であり、インド所属を示す国際コード:INDが含まれていない。

 また、GNSはガネシタラ本来の形式番号ではなく、超人学園の所属を示すコードである。


●マキャヴェリーについて

 別資料『カレトヴルッフ詳細』に添付のものを参照のこと。


●外見

 頭部は対弾性能に優れるドーム型。メインカメラは防塵対策のためバイザーで覆われている。


 カルージャは金・赤・黒のトリコロールカラー。

 アルジーナは銀・青・白のトリコロールカラー。

 なお、通常のガネシタラのカラーリングは複数の灰色を組み合わせたものである。


 先にラプソディ・ガーディアンズに参加したカレトヴルッフ1997ライナス機とは、頭部及び機体色を除いて外観が酷似している。これはガネシタラがカレトヴルッフの設計図を流用したことが理由である。

 詳しくは別資料『インドのドール・マキナ史』を参照のこと。


●武装

 ・LMSハイブリッド・ハンドガン・バヨネット

  ┗左右の大腿部に一丁ずつ懸架される銃剣付きハンドガン。

   名称の通り大型マキャヴェリー規格に対応。


   ビームと実弾の撃ち分けを可能とする。ビーム重粒子を圧縮充填したパッケージタイプのため、実弾、ビーム弾ともに弾数は8発ずつ。


   銃剣部には対ビームコーティング処置が施されており、取り外すことでナイフとして運用することも可能。


 ・LMSビームシールド発生器

  ┗両腕部外側にあるハードポイントに搭載。

   名称の通り大型マキャヴェリー規格に対応。


 ・トリシューラ

  ┗カルージャに装備される試作型兵装の長槍。下記トリハマダルの使用には操縦桿の改造が必要となるため、LMS部分的非対応。トリハマダル以外の機能についてはLMS対応。


   穂先はレオン合金製の金色。

   穂先の根元、及び石突は赤色のビーム発生器を搭載。根元のものは槍と垂直方向にビームシールドを発生させ、石突のものは槍と並行方向にビーム刃を発生させる。

   伸長機能を有する持ち手部分は黒色と、カルージャと同じ金・赤・黒のトリコロール配色となっている。

   穂先の内部にはビーム砲『バルガヴァストラ』を内蔵。有効射程距離は短いが、武器の持ち替えを必要とせずに射撃攻撃を可能とする。


 ・トリハマダル

  ┗前述するトリシューラの穂先、ビームシールド発生器までを含めた有線式のマニュアル・ナーゲル。


   トリハマダルはPBリフレクションスラスタ理論によって、ビームシールド発生器からシールドを発生させる代わりに、レオン合金製の穂先にビーム膜を照射、プラズマ・スキンに反発させることによって、推進装置を搭載せずに推進を可能とする。


   操縦は操縦桿に増設されたローラー型コントローラー部により、親指で操作する。

   なお、インド政府より提供された資料によれば、コックピット周辺部に増設されたオモイカネにより、思考による操作(テレキネシス・コントロール)を補助機能として組み込んでいるとのこと。実際に効果があるかは不明。


   有線式ではあるが、操作命令の伝達には無線通信を採用している。有線ケーブル部分は穂先のプラズマ・スキン展開、バルガヴァストラによるビーム射撃、PBリフレクションスラスタに膨大な電力供給が必要なため、送電を目的としたケーブルである。

   また、ケーブルが切断されることを防ぐため、ケーブルにもプラズマ・スキン機能が搭載されており、ケーブル自体を紐状武器として使用可能な程度の強度を有する。


 ・ナヴィープラーヴァ

  ┗アルジーナに装備される巨大な試作型高出力ビームバズーカ。LMS対応。

   ビーム砲口は銀色。砲身は白と青で構成され、アルジーナと同じ銀・青・白のトリコロール配色となっている。

   ビーム砲口の左右には実弾用の銃口が存在する。巨大なビーム砲口と比較すると非常に小さく見えるが、ビーム砲口が巨大すぎるだけで、実弾用銃口は大型ドール・マキナ相手にも十分な破壊力を発揮する規格である。発射される実弾の種類は、装着した弾倉の内容によって変更可能。


   ビームと実弾の撃ち分けを可能とすることからハイブリッドタイプの一種でもあるが、ハイブリッドという概念は、「ビームが利かない場合は実弾」「実弾が利かない場合はビーム」という使い分けを想定して誕生したものであり、「ビームが利かない場合は、それを貫通するほどの大出力で解決する」「ビームのチャージ中の隙は実弾で埋める」という設計思想のナヴィープラーヴァは、ハイブリッドタイプに含めていいものかは疑問が残る。


   砲身の上下に並行する形で棒状のビームシールド発生器が搭載されており、使用時にはビームシールド発生器が起き上がる。ビームシールドの防御範囲は機体全長を覆える程に広く、ナヴィープラーヴァの砲口のみを露出した状態で正面方向を防御することが出来るため、攻防一体の運用を可能とする。

   この機能を『ヴァイジャヤンタ』と称する。


   なお、巨大な砲身のため、グリップが様々な場所に用意されており、右抱え、左抱えの他、後ろ二つを握ることで正面を向いた状態での使用も可能。


●余談:バニシング・マキャヴェリー

 ガネシタラの生産が発表されたのは1972年のことだが、ガネシタラの性能や写真、映像の類は殆ど流出することが無かった。

 極稀に情報が流れても、他の機体のカスタム機であるとか、ハリボテであるという疑念を消すことが出来ず、1997年9月にガネシタラがインド国軍の広報に用いられるようになるまで、『バニシング(姿が見えない)マキャヴェリー』と長年呼ばれていた。


 これまで一般公開を頑なに避けていたのに、なぜ急に広報機として抜擢されたのかについては様々な憶測を呼んでおり、「実は発表当時には未完成で、25年かけてようやく完成した」「新たなハイエンドモデルを作ったので、隠す必要が無くなった」「中国を始めとした周辺諸国への牽制」といったものから、カレトヴルッフの類似性を知る者からは「イギリスに馬鹿にされたくなかったのではないか」という意見も出ている。


 この件について、実際の搭乗者でもあるマハーラージャ兄弟に確認したところ、将軍の息子といえど軍の方針を細かに知っている訳もなく、残念ながら有益な情報は得られなかった。

 ただし、1972年の撮影日が記載された、二人のご両親が若い頃の姿でガネシタラと共に映っている写真を見たことがあるということで、「1972年時点で存在したことだけは間違いないだろう」ということである。



●インドのドール・マキナ史

 インドのドール・マキナ史を解説する前に、イギリス及びアメリカのドール・マキナ事情について補足する。

 第一次世界大戦後、両国はマキャヴェリー、現在における中型マキャヴェリーを超える戦力の必要性を痛感し、それぞれで研究開発を開始した。この時、イギリス本国だけでなく、当時イギリスの植民地であったインド帝国下でも共同研究が行われた。


 (中略)


 特に重要視されていたのが、王族が搭乗する『カレトヴルッフ』の開発であり、イギリスとインドの間では密接な情報共有が行われている。


 (中略)


 そして第二次世界大戦中、イギリスとアメリカは連合国軍としてお互いの研究成果を統合し、大型マキャヴェリーの基礎部分設計が固まった。さらに1941年、アメリカにて三世紀に渡り開発されていたミスリル・リアクターが完成したことにより、翌1942年、両国において大型マキャヴェリーが誕生することとなる。


 (中略)


 第二次世界大戦終結後、インドの独立において、イギリスが残した置き土産が『カレトヴルッフ』の設計図である。当時のミスリル・リアクターは現在のものと比べて巨大で、『カレトヴルッフ』には搭載できるものではなかったのである。


 また、この件に関して、カレトヴルッフ1997ライナス機とガネシタラの類似性の調査について協力していただいたドイツ帝族ガーラン・リントヴルム皇子殿下からは「非暴力・不服従運動を広めたガンディーへの皮肉のために残したのだろう」との感想をいただいている。


 なお、イギリスの初代大型マキャヴェリー、タルカスは当時の大型マキャヴェリーの例に漏れず肥満体型であるにも関わらず、カレトヴルッフ1942ナイジェル機に限ってのみスリムな体型をしており、カレトヴルッフ1997ライナス機の動力が未掲載である点も含めて、イギリス王族は何か特殊な動力を秘匿している可能性がある。この件についてはガーラン・リントヴルム皇子殿下からも回答してはいただけなかった。


 (中略)


 そしてイギリス・アメリカから遅れること5年後の1947年、インドは世界で三番目に量産型大型マキャヴェリーを開発した国となった。また、翌年にはソビエト連邦も量産型大型マキャヴェリーの開発に成功している。


 (中略)


 1962年に中国とインドの間に生じた紛争、中印国境紛争においてゴガッシャが投入され、中国軍を撃退、アクサイチンを防衛している。ゴガッシャが無ければ敗戦していたのはインドの方だっただろうと、多くの軍事評論家が認めている。


 (中略)


 そして1970年、小型化に成功した第二世代ミスリル・リアクターの誕生によって、ついにインドに残されていた『カレトヴルッフ』の設計図が役立つ時を迎えることとなる。

 ガネシタラがカレトヴルッフと頭部以外酷似した外観を持つのはこれが原因であろうと、ガーラン・リントヴルム皇子殿下、ライナス・ロンゴミニアド王子殿下、マハーラージャ兄弟両名の全員からの納得が得られた。



※西暦2000年4月11日、作成

(日本国防軍 情報局 管理下 極秘資料より一部抜粋)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ここからメタネタ


 カラバリ……! カレトヴルッフのカラバリじゃねえかっ……! しかも二機っ……! 頭と色と武器が違うだけっ……!


 というわけで量産型高性能機、ガネシタラの紹介でした。ちなみに名前の由来は、首を挿げ替えられたガネーシャ神と、すんごいイケメンを産んだターラー神を足したものです。

 首については前述した通り、カレトヴルッフとは頭部が異なる点。ターラー神の要素は「優秀な機体をカスタイマイズして、より優れた機体を生み出す」というカレトヴルッフのコンセプトに由来するものですね。


 ちなみに機体性能はカレトヴルッフ>ガネシタラ。これはガネシタラが軍事費を使って量産するためコストダウンをする必要に迫られたのに対して、カレトヴルッフは王室費を使って金に糸目を付けずに製造できるからです。

 ライナスのカレトヴルッフと違って飛行適性が低いですが、これはPBリフレクションスラスタを搭載していないせい。飛行自体は可能。


 某お祭りゲームに参加した場合、地形適応は空B陸A海B宇A。

 カルージャとアルジーナの機体性能は全く同じ。運動性とか照準値とか移動力とかHPとかENとかもろもろ。だけど5段階改造ボーナスで違いが出るタイプ。格闘と射撃を別々に担当する双子キャラあるある。

 そして何故か改造段階を共有します。『カルージャ本体とアルジーナ本体に機体性能の差異はない』という設定によるもの……ではないことは、勘の良い読者様ならもうお気付きでしょう。

 そう、この二機の後継機は二人乗りになるので、改造段階引き継ぎの仕様によるものである……!

 少し前から『操縦者交代』なんておあつらえ向きの機能も出てきましたからね。


 機体性能は全スペックでカレトヴルッフの方が上。単体での最強攻撃の威力もカレトヴルッフの方が上。合体攻撃だけはガネシタラの方が高威力です。ちなみにカレトヴルッフには合体攻撃が(多分)ありません。


 そして操縦者の二人ですが、インドの天才だけが入学できる超人学園にいながらもスキルに『天才』がありません。アージュンなんて「父の力で超人学園にいたわけではない(キリッ」とか言っておきながら、まぁ、真実って、残酷だよね……。ガーランとライナスに揃って天才設定を付けてしまったのでバランス調整という意味もありますが。

 代わりといってはなんですが、デフォルトで持っているのは『SP回復』。だってヨガをやっているから。某お祭りゲームにおいてヨガとはすなわちSP回復なのである。

 あとは二人とも連携が得意ということで、援護関係のスキルは最初から一通り持ってます。


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