登場人物一覧&用語集
3話終了時点での情報が公開されているため、未読の方はネタバレにご注意ください。
たぶん作中で書いてなかったり書き忘れたりした設定も載ってます。作者は嘘をついているわけではなく、つい忘れてしまう生き物なのです。
1話分を投稿するたびに加筆修正する予定です。
●主要登場人物(※登場順。たぶん)
・獅子王麗奈
本作の主人公。性別は女。搭乗機はローズ・スティンガー。固有特殊能力はパンテーラ。
身長170センチ超と女性にしては長身。金髪碧眼だが日本生まれ日本育ちの日本人。ちなみに両親や両祖父母は全員黒髪黒目。
私服は和服。名家の娘ということもあるが、それ以上に日本人らしからぬ外見にコンプレックスを持つことが大きい。
マリア曰く『悪役令嬢』。これは麗奈の正体が、マリアが作った乙女ゲーム『星降る夜を追いかけて』に登場するライバルキャラクターだったため。日本人なのに金髪碧眼なのも、胸が主人公よりも明らかに大きいのも、原作ゲーム発売当時のライバルヒロインの流行に則ったもの。
ただし、作中の時代は西暦2000年であり、悪役令嬢ジャンルが生まれたのは2010年代であるためなのか、麗奈本人は悪役令嬢の概念をよく理解できていない。
幼少の頃、有栖によって命を救われたため、有栖に対しては非常に甘い。反面、有栖はその時に両手両足を失っており、そうまでして助けられた命を有効に使わなければならないという考えから、自分に対してだけは病的と言えるほどに厳しい。やりすぎると有栖が悲しむため、有栖の前では比較的セーブ気味。
原作ゲームでは、横暴で厭味ったらしく、強奪癖があり、金の力で何でも解決できると考えている、ジャ○アンとス○夫の悪い部分を融合したような性格。この世界では自分に厳しくなった影響で、正反対と言えるほどに性格が変化している。
原作では多数の友人、もとい取り巻きがいたのだが、この世界ではローズ・スティンガーが恐れられるあまり逆に避けられ、六華と出会うまで友人らしい友人が出来たことが無かった。ちなみに有栖は姉妹枠。
爆乳。15歳らしからぬ恵体。
・マリア
麗奈に取り憑いた幽霊。異世界転生者。元男で転生後は女。獅子王家の先祖。自称神。創造神の方。
取り憑いているので、麗奈の頭の中で直接会話する。作中では発言が≪≫で囲われている。
生前の活動期間は16世紀半ばから17世紀初頭にかけて。
家名が2回変わっており、ヨーロッパ活動期はマリア・フォン・ゴルディナー。ヨーロッパから逃げ、アメリカ大陸の開拓から、日本で江戸時代が始まるまではマリア・レムナント。江戸幕府成立以降は獅子王マリアを名乗っている。
異世界転生者よろしく好き勝手やりまくって歴史に名を残しまくった。
マリア曰く「この世界は俺が作った多数の乙女ゲームが融合したファンディスク世界……パッチワーク・フロンティアだったんだよ!!!」とのことで神を詐称している。……のだが、複数の世界が融合した影響で、世界の歴史や設定はマリアの知識から大きく逸脱しており、基本的に役に立たない。言ってしまえば「今回のスパ○ボはどんなコラボすんのかな~?」と思っているプレイヤー視線な立ち位置。
更にはマリアの頭の中で、融合した世界に対する感想を垂れ流すだけの老害おじさんと化している。役に立たないを通り越して霊障の類。
・ドライコイン
麗奈に取り憑いた黒いロボット。異世界転生者マリアのチート能力の本体。自称神。機械仕掛けの神の方。
普段は異空間に姿を隠している。取り憑いているので、麗奈の頭の中で直接会話する。作中では発言が≪≫で囲われている。
マリアをこの世界に移動させた張本人もとい張本機。ドライコインの役割は対象者の魂を異世界に運ぶことと、それ以降のサポートであり、異世界の創造そのものについては関与していない。
情報処理および解析に特化しているため、外見に反して戦闘能力は皆無。バット一本あれば生身の人間でも対等以上に戦えるくらいには弱い。
マリアと違い、呼びかけない限りは基本的に無言。でもマリアを麗奈に取り憑かせた元凶でもあるので同罪。
・在須有栖
麗奈の秘書兼護衛。性別は女。低身長。黒髪おかっぱ。麗奈の住む獅子王邸に同居している。
過去に麗奈の両親が死亡した事故で、共にいた麗奈を庇った際に両腕両足を失っており、戦闘用オモイカネ式義肢、素晴らしき操り人形を装着している。義肢は接続部分を除き人肌とほぼ変わらず、稼働熱により人体と近い表面温度を保つ。接続部やスキンの裂傷を見ない限り、外観や接触感覚から義肢と判別するのは困難。
生身での戦闘能力は素晴らしき操り人形の性能もあって作中最強クラス。拳銃の弾丸程度であれば腕で受け止める。仮に事故に遭わずに手足が生身のままだった場合でも、ナイフ一本あれば銃弾を切りはじく程度は出来る。
自称『麗奈ちゃんのお姉ちゃん』。正確には在須家は獅子王家の分家筋というだけで、従姉妹や又従姉妹ですらなく、血のつながりは薄い。
麗奈より一歳年上だが、前述の事故により小学校への入学が一年遅れたため、麗奈とは同学年。
原作ゲーム『星降る夜を追いかけて』には登場しない。つまり、麗奈の性格が原作ゲームから大きく変化した最大の原因である。
ド貧乳。
・鷹谷五十鈴
自称『麗奈のライバル』。性別は男。
ドール・マキナオタク。獅子王財閥がドール・マキナ事業を営んでいたので、ワンチャンそれに関われないかなとか考えている。
マリア曰く『どこにでもいそうなモブ』。麗奈にちょっとだけ身長が負けていることを内心かなり気にしている。
中肉中背。筋肉質なので実は脱ぐと凄い。シックスパック。この筋肉でモブは無理でしょ。ちなみに花山院学園にプールや水泳部はあっても水泳の授業は無いので、そのことを知る女子はいないのであった。
・石川春光
五十鈴の親友。性別は男。低身長。搭乗機はXSCライブラ。
麗奈が『悪役』として登場するゲーム『星降る夜を追いかけて』の攻略対象の一人。
麗奈の従兄妹で、父親は警察庁長官。立場的に非常に都合が良かったため、ラプソディ・ガーディアンズの実行部隊隊長に任命された。
戦闘能力は低いが、マルチタスク能力と優先順位の瞬間判断能力はすこぶる高い。右手で英語で書かれた数学の問題を解きながら、左手で日本語で書かれた古文の問題を解くくらいのことは余裕で出来る。
父親の職業の関係で人気があるのだが、本人はそのことにやや辟易している。現在は女性人気がライナスに大きく流れたため、かなり気が楽になった。
・野亜六華
麗奈が『悪役』として登場するゲーム『星降る夜を追いかけて』の『主人公』。性別は女。搭乗機はルインキャンサー。
正義感が強く、中学時代は三年間に渡り風紀委員に所属。
原作ゲーム『星降る夜を追いかけて』の設定では麗奈と敵対し、ラプソディ・ガーディアンズに参加するはずだった。が、歴史の歪みにより、日本の守護神だったローズ・スティンガーに強い憧れがあり、それが転じて麗奈の初めての友人となり、ラプソディ・ガーディアンズには参加せず、ルインキャンサーはその姿を表舞台に見せることすらしていない。
優美という妹がいる。
普乳。
・ライナス・ロンゴミニアド
イギリス王族。性別は男。紫の長髪の超絶イケメン。搭乗機はカレトヴルッフ。
ガーランとは親友同士の間柄。
少女マンガのヒーローみたいなモテ方をするが、本人はジャパニーズ・オタク・カルチャーの愛好者であり、女性には全く興味が無い。というか女性に異常にモテるせいで色々と嫌な目にも遭っており、内心では「女性は二次元に限る」と思っている。
生身での格闘に喧嘩にドール・マキナ戦、ゲームなどの種類を問わず、戦うこと全般が好き。テンションが上がると、攻撃時にノリと勢いで適当な技名を叫ぶ悪癖がある。この悪癖は対ドール・マキナ戦のみならず、トランプやボードゲームなどでも発揮される。
・ガーラン・リントヴルム
ドイツ帝族。性別は男。オレサマ系。金髪を短く刈り上げた、身長2メートル超えの超マッチョ。搭乗機はイクス・ローヴェ。
ライナスとは親友同士の間柄。
趣味はボディビル・ポージングを取る事。嫌いなものは宗教関連全般。本人は認めていないが、マリウス教の聖女ラセリハ・マリウスを婚約者に持つ。
『妖精の目』と呼ばれる、電波などの不可視光線が見える特異体質持ち。この影響で頭痛が起きるため、普段は不可視光線を遮断する特性のサングラスを着用している。加えて頭痛緩和のため、自前で用意した煙草状の薬を吸引する。
作中最大のバストサイズを持つ。その乳は堅かった。15歳らしからぬ恵体。というかガタイが良過ぎて本当に15歳なのか疑わしい。本当は大学生辺りで、留学のために年齢を偽っているんじゃないかと噂されていたりする。
・野亜優美
六華の妹。中学一年生。ルインキャンサーとサポート戦闘機が合体した後半主人公機、ルインキャンサー・アークのサブパイロット。
麗奈が『悪役』として登場するゲーム『星降る夜を追いかけて』のサブヒロイン。
中学生活を満喫する姉を見て育っため、中学の入学を楽しみにしていたが、普通ではない花山院学園に突如入学することが決まり、価値観の違い過ぎる同級生たちに馴染めず孤立化した。
ラセリハに懐かれたこともあり、現在は少しずつ改善に向かっている。
貧乳。
・ラセリハ・マリウス
マリウス教の聖女。中学一年生。
知的好奇心が強く、聖女という立場ゆえに束縛されていた反動もあって、目を離すとすぐにいなくなりがちなので注意が必要。現在は日本の食事に強い関心がある。
ガーランの婚約者で、ガーランのことをお兄様と慕っている。また、ガーラン経由でライナスとも交流がある。
誘拐騒動を通じて優美に懐いた。なお、ラセリハが優美と同じクラスになったのは、ラセリハがそれを希望したため。ラセリハの面倒を見ることになった優美当人は、迷子紐を装着させるべきか、装着させると国際問題になるんじゃないかと一人悩みを抱えている。
■■(国際問題を考慮してか、ここだけ黒く塗りつぶされている……)
・エーリカ・レムナント
アメリカの軍事産業、レムナント・インダストリアルの社長令嬢。性別は女。搭乗機はブラックスワン。
麗奈と間違えられる程によく似た金髪碧眼の美少女。有栖曰く「おっぱいの大きさもほぼ同じ」。
服装はアメスクなどの露出が多く派手なものを好むが、これは「アメリカの女の子は日本では、皆こういう格好をしている」という、映画やコミックで仕入れた誤った知識が原因。実は学校に通ったことが無く、同世代の友人もいなかったので、誤解が解ける機会が無かった。また、肌を晒すのに心理的抵抗が薄いことも原因の一つ。
誘拐などから物理的に身を守るため、アメリカ軍の空母サウスアイランドに預けられ、アメリカ本土から遠く離れた海の上で日常生活を送っていた。
爆乳。
・エレオノーラ・ペトロフ
ロシアからの留学生。銀髪のボブカット。性別は女。祖母が日本人のクオーター。
父親がロシア軍人。軍高官の子供の中で、麗奈と同性、同学年、日本語を話せるという三つの条件全てを満たしていた人材だったため、本人の意向とは無関係に日本へと留学させられた。
なお、ロシア語では男性と女性で苗字の語尾が変化するので、本当の姓は『ペトロフ』ではなく『ペトロヴァ』が正しい。だが、そのことを知らない他国人には父親とは姓が違うと勘違いされ、毎回説明するのが面倒くさいという理由で、日本では男性姓のペトロフを使っている。
普乳。
・丁詩虞
中国からの留学生。性別は男。黒髪の三つ編み。搭乗機は燕撃。
軍学校生で、ラプソディ・ガーディアンズに参加させるため、中国人民解放空軍の特務大尉としての地位を与えられている。
戦術オタクで、ドール・マキナオタクである五十鈴とは出会って早々に馬が合った。
・ルドラ・マハーラージャ
インドの特殊教育機関、超人学園からの留学生。性別は男。ツンツン頭の金髪に、一房だけ赤メッシュを入れている。搭乗機はガネシタラ・カルージャ。
戦化粧として、目の周りに隈取りをしている。右目に泣きぼくろがあるのだが、隈取りによって隠れている。
好きな日本語は『沈黙は金』。嫌いな日本語は『雄弁は銀』。
アージュンとは双子の兄弟だが、いつもどちらが兄かで揉めている。
・アージュン・マハーラージャ
インドの特殊教育機関、超人学園からの留学生。性別は男。長い黒髪に、一房だけ青メッシュを入れている。搭乗機はガネシタラ・アルジーナ。
左目に泣きぼくろがある。
好きな日本語は『雄弁は銀』。嫌いな日本語は『沈黙は金』。
ルドラとは双子の兄弟だが、いつもどちらが兄かで揉めている。
●サブキャラ(順番は適当)
・獅子王豪蔵
故人。麗奈の曾祖父。彼がテロで殺されたことをきっかけに、ポツダム動乱が発生した。
ちなみに、ローズ・スティンガーのコックピットシートが唐草模様の布で覆われていたのは彼の趣味である。
・安出船
朝鮮解放を目指し、豪蔵を殺したテロリスト。結果的に、彼の愚行によって朝鮮人が滅びることになった。
実は自爆テロでなければローズ・スティンガーの報復は出船を殺すだけで済んだのだが、彼が豪蔵と共に死亡したため、ローズ・スティンガーの報復対象が出船個人から出船の同族全体へと拡大してしまった。
・獅子王緋蜂
麗奈の祖母。元獅子王家当主代行。麗奈が当主となったことを機に代行の座を降りた。
麗奈が和服派なのは、普段から和服を着用している緋蜂の影響を受けたことも大きい。
最近、ワイドショーのコメンテーターとして出没するようになった。
・清原総一郎
花山院の近隣に唯一存在する喫茶店『ばるばすばう』のマスター。46歳。
・豊菱邦彦
花山院学園高等部生徒会長。クルス製造最大手、豊菱重工の跡取り。
麗奈が悪役として登場する乙女ゲームの攻略対象の一人。学園で強い権力を持つ主人公の庇護者という立ち位置。
が、歴史の歪みの影響で麗奈の性格がかなりまともになったため、立ち位置が麗奈と被ることに。その結果、主人公との交流機会ならびに出番が激減した。果たして再び日の目を見る日は来るのだろうか……?
・陣之内俊彦
中二病の同級生。ダーク・カオス・エンペラー。人を呼ぶときは苗字を英語だったりドイツ語だったり。
現在はローズ・スティンガーにマジビビりしたので、目を付けられないように大人しくしている。入学式で着ていた黒マントは、テロリストから逃げる途中で踏んでコケて破れたので捨てた。
・梅崎勝治郎
花山院学園理事長代行。74歳。
獅子王豪蔵が率いる舞台に所属していた経験があり、豪蔵の信奉者。豪蔵が朝鮮人に殺されたことにより、朝鮮人に強い憎しみを抱くようになったレイシスト。
非常に口が悪い、歩く放送禁止用語辞典。
・村木和正
一年一組担任。24歳。ローズ・スティンガー復活の際に恐怖のあまり脱糞、人間うんこ爆弾となった。なお、人間うんこ爆弾の爆心地には三角コーンとポールで立ち入り禁止処置が施されている。
その後は学園に辞表が届けられたが、実は生死不明の行方不明。後任の担任はまだ決定していないため、他のクラスの担任教師や理事長代行が交代で連絡事項を伝達している。
・戸鴨燈子
黒縁メガネをかけた、スーツに猫背の女性教師。世界史担当。大学ではマリウス教を専攻。
・楪芽春
優美の担任教師。若い女。
ラセリハの担任となったことで、最近は戸鴨と交流が増えた。
・石川勝機
春光の父親で麗奈の叔父。警察庁長官であり、ラプソディ・ガーディアンズの総責任者を務める。
ネーミングセンスが悪い。ちなみにラプソディ・ガーディアンズの部隊名も彼の命名によるもの。
息子、つまり春光にも危うくDQNネームが付けられるところであったが、妻と実母と義母と義姉の活躍によって防がれた。
・ソフィア・バベッジ、ジェシカ・ノイベルト、アッヘンバッハ
イクス・ローヴェ専用運用工作揚空艦ルスタンハイツ・ヴァイスエルフの艦長と通信士と操舵士。女と女と男。バリキャリとOLとオッサン。
・ハリシャ
ルドラ、アージュンと共に留学した二人の世話係。インド人の少女。
カルージャとアルジーナの整備士でもある。
●用語集(※あいうえお順。たぶん)
・天照
日本上空に存在する第二の月。この天照により日本では頻繁に日食が発生する。
月に叢雲。
・アメリカ大陸
この世界でアメリカ大陸が発見されたのは、1492年ではなく、1552年である。
発見者はクリストファー・コロンブス。なお、コロンブスは当時100歳を超えており、アメリカ大陸到達の翌朝、穏やかな顔で息を引き取っているのが発見された。
発見者はコロンブスではなくマリア・レムナントではないかという意見があるが、マリアの手記にて、「アメリカ到達はコロンブスの支援が無ければ成し得なかった。まぎれもなく彼の功績である」という記述があり、このことから一般的に、発見者はコロンブスとされている。……歴史の歪みを少しでも矯正しようとした、涙ぐましい努力の痕跡である。
・アルキン
花山院学園理事長代行、梅崎勝治郎のあだ名。『歩く放送禁止用語辞典』の意。
・アルジーナ
アージュンの搭乗機。カテゴリーは大型マキャヴェリー。銀・青・白のトリコロールカラー。
ガネシタラの改造機。主兵装は大出力大口径ビームバズーカ、ナヴィープラーヴァ。
・イクス・ローヴェ
ガーランの搭乗機。カテゴリーはキャバリエ。メインカラーは白、差し色は金。
市街地戦闘特化型。主兵装は両腕のレオン合金制大型マニピュレーター、ストライク・プラズマ・クロー。
・XSCライブラ
春光の搭乗機。カテゴリーは小型クルス。機体色は白と紺にパトランプの赤。
アルファベット部分の読み方はそのまま「エックス・エス・シー」。
パトカーと人型の変形機構を有する。対ドール・マキナ用ではなく対人捕縛用の機体であるため、戦闘能力は低い。
・MMS
中型マキャヴェリー規格のこと。Middle Machiavelly Standard。
関連項目:マキャヴェリー
・LMS
大型マキャヴェリー規格のこと。Large Machiavelly Standard。
関連項目:マキャヴェリー
・LM-1アイダホ
アメリカ産の量産型大型マキャヴェリー。森林迷彩色仕様。
旧式機だが、コジェネレーション・システムによる稼働時間の長さとLMSによる武装拡張能力により、後方支援や警備などで未だに運用されている。
・オモイカネ
ドール・マキナに古くから使用されている、世界各地で発掘される特殊な金属。
生物の生体電流に反応する性質があり、操縦者は考えるだけで機体が動く。同時に操縦者の癖や反射的な行動なども再現するため、ドール・マキナはロボットの一種であるにもかかわらず、人間くさい動きをするのが特徴。
オモイカネは日本語での呼び名であり、英語ではミスリル、ドイツ語ではバルドルと呼ばれる。
・開闢の詩
ローズ・スティンガーの変形プロセス第一コマンド。善因には善果あれかし。悪因には悪果あれかし。
なお実行には、獅子王家で行われる成人の儀によって事前に生体認証登録を行う必要がある。
関連項目:劫末の詩
・花山院学園
主人公たちが通う学校。小中高一貫校。所在地は奥多摩の山奥。
全寮制ではないが、学園前駅から隣駅の奥多摩駅まで片道40分以上もかかる交通の便の悪さのため、多くの生徒が入寮を選択している。
・ガネシタラ
インド産の高性能量産型大型マキャヴェリー。機体色はグレー。
機体拡張性に優れる。
・カルージャ
ルドラの搭乗機。カテゴリーは大型マキャヴェリー。金・赤・黒のトリコロールカラー。
ガネシタラの改造機。主兵装は穂先をナーゲルとして使用可能な長槍、トリシューラ。
・カレトヴルッフ
ライナスの搭乗機。カテゴリーは大型マキャヴェリー。機体色は紫。追加装備部分はグレー。
主兵装はハイブリッド・ライフルとバースト・レイピア。PBリフレクションスラスタを搭載したことで、空中でも高い運動性を発揮する。
・キャバリエ
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。主要運用国はドイツ、及びその周辺国。
カテゴリー定義は以下の2点。
・マリウス・ジェネレーター搭載機であること
・外装の換装により、機体特性の変更機能を有すること
・クルス
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。主要運用国は日本。
カテゴリー定義は以下の1点。
・非戦闘を目的とした車両と、人型形態との変形機構を有すること
・劫末の詩
ローズ・スティンガーの変形プロセス第二コマンド。天与えぬなら人が為すべし。
獅子王家当主のみに口伝され、ゆえにローズ・スティンガーは獅子王家当主以外は扱えない。
獅子王豪蔵の急死に伴い失伝したものの、劫末の詩を用意した張本人、マリアが麗奈に取り憑いたことで復伝した。
関連項目:開闢の詩
・ゴガッシャ
インド産の量産型大型マキャヴェリー。砂漠迷彩色仕様。
旧式機だが、コジェネレーション・システムによる稼働時間の長さとLMSによる武装拡張能力により、後方支援や警備などで未だに運用されている。
・国防軍
この世界の日本は第二次世界大戦の戦勝国であるため、国防軍が存在する。
関連項目:自衛隊
・コジェネレーション・システム
ミスリル・リアクターの廃熱を利用した発電システム。また、小型の第二世代ミスリル・リアクターを、大型の第一世代ミスリル・リアクター対応機に搭載するためのジョイントとしての機能を兼用する。
熱を利用した発電のため、内部の機構は誘爆性が高いという欠点を持つ。
・自衛隊
この世界の日本は第二次世界大戦の戦勝国であるため、自衛隊なる組織は存在しない。
→関連項目:国防軍
・シェパウルス
クルスの一種。バンの後ろに上半身へと変形するトレーラーを牽引し、変形時には下半身が車両の、半人半車となる。
クルスの失敗作ではあるのだが、優れた輸送能力が評価され、銀行強盗などに使われることが多い。
・シュバリエ
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。主要運用国はフランス、スペイン。
カテゴリー定義は以下1点。
・フィメイル型マリウス・ジェネレーター搭載機であること
全て4メートル程度の小型機であり、飛行能力に優れる。
耐久性の向上のため、ドレスと呼ばれる防刃・防弾・防塵を目的とした衣服を着用している。これが『お人形ごっこ』として、裕福層からコレクション目的に高い人気がある。
機体サイズ上、搭乗できる人間には身長制限があり、搭乗者の大半が女性。このことから近年、フランスやスペインでは、女尊男卑を理由とした事件が頻発、問題となっている。
・超機臣
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。主要運用国は中国。
カテゴリー定義は以下1点。
・非人型兵器と、人型との変形機構を有すること
すなわち、戦車、戦闘機、潜水艦に変形可能なドール・マキナのこと。
なお、チョウキジンとは日本語での呼び方であり、中国語ではチャォジーチェン、英語ではTrans-Armorと呼ばれる。
・超人学園
インドの特殊教育機関。インド国内で見つかった天才と思われる子供たちを集め、個人の個性に合わせた専門的な教育を行っている。これは天才と普通の子供を、同じ場で同じ教育をしても、互いに不利益が大きいという考えから。
ルドラ、アージュン、ハリシャの出身校。
・ドール・マキナ
人の形を模したロボット、その総称。人形機械。
もともと、ロボットという言葉は、このドール・マキナに該当するもの全般を指す言葉であった。
しかし産業の機械化が進むにつれ、産業用機械もロボットと呼ばれるようになった。当初は区別のため、産業用ロボット、人型ロボットと呼ばれていたのだが、より分かりやすく区別するために誕生したのが、『ドール・マキナ』という言葉である。
・ドール・マキナ・マーシャルアーツ
競技用ドール・マキナを用いたスポーツの一種。総合格闘技。
ドール・マキナを用いたスポーツ競技は、日本では銃火器を除いて武器持ち込み可の総合格闘技、中国では中国拳法、ブラジルではサッカーといった具合に、国ごとに大きく特色が異なる。
このため国際的な大会は存在しないのだが、いずれの国でも優秀な成績を収めると、高確率で軍にスカウト、もしくは徴兵される。
・ナーゲル
ドール・マキナより遠隔操作される攻撃端末の総称。誘導ミサイルなど、自動的に敵を追尾するものはこれに含まれない。ドイツ語で『爪』を意味する。
・熱況!ロボットバトル・サクセス!!
『熱況!ロボットバトル・サクセス!!』は、小型有人ロボットを使った格闘競技、ロボットバトルでの高校生全国大会優勝を目指す育成シミュレーションゲーム。主人公は女子高生であり、乙女ゲームの一種。パッチワーク・フロンティアの構成要素の一つ。
この世界では人型ロボットの総称がドール・マキナとなった関係で、競技名がロボットバトルからドール・マキナ・マーシャルアーツに変化している。
某プロ野球ゲームのロボット版だと勘違いして購入し、遊んでいたら少女マンガに出てくるようなやたらキラキラした男キャラに迫られる一枚絵が表示され、お茶の間を凍らせるという事故が起きたとか起きなかったとか……。パッケージは購入前にちゃんと確認しよう。
・ノイン・ローヴェ
ドイツ軍の制式主力機。カテゴリーはキャバリエ。
ノインとはドイツ語で数字の9を意味し、歴代9番目の量産型ローヴェ。
生産開始年は1952年と古く、通常の兵器であれば生産終了や訓練機などの後方送りとなる程度の期間が経過しているが、今もなお現役として運用されている。
キャバリエには、リプライシング・アーマー・システムという外装を交換することで機体特性を変化させる機能が搭載されており、フレームの設計が古くなっても、外装を刷新することで、ある程度機体性能の底上げが可能。加えてマリウス・ジェネレーターという非常に優れた動力を搭載しているため、最新のハイエンド・マキャヴェリー相応の性能を有する。
が、流石に半世紀近くが経過したことで『底上げ』にも限界が近付いており、新たな制式機の開発の必要に迫られ、次世代型ローヴェとして検証試作機、イクス・ローヴェが開発された。
・バイソンチェスト
ドール・マキナの一つ。カテゴリーはクルス。車両形態時は茶色一色で、人型時は茶・緑・黒の森林迷彩色。
車両形態は大型トレーラー。日本陸上国防軍の主力機。主兵装は剣や盾、ミサイルコンテナなどから一つを選択する。
・鋼の大地の歩み
アメリカ大陸の開拓時代を舞台とする乙女ゲーム。パッチワーク・フロンティアの構成要素の一つ。
原住民に『大地の遣い』、ヨーロッパ民に『マンティ』と呼ばれるアメリカ大陸に生息する金属生命体と、ヨーロッパから襲来したロボットとの戦い、原住民とヨーロッパ民との交流を描く。
なお、原作の時代設定は本来アメリカ大陸が発見されるはずだった1492年であるのに対し、この世界でアメリカ大陸が発見されたのは1552年であったため、原作再現は全く行われなかった。
例えば、原作のラスボスはコロンブスなのだが、『アメリカ大陸』の項目にある通り、当のコロンブスはアメリカ大陸に到着した翌日に死亡している。
ローズ・スティンガーはこの作品にいくつか存在するバッドエンドの一つ、原住民とヨーロッパ民の双方が全滅する『神々の怒り』エンド限定で登場する『鋼の大地の赤き神』が、マリアの搭乗機を取り込んだ姿。マリアは偶然とはいえ『赤き神』と初遭遇した瞬間、本気で死を覚悟したとか。
関連項目:アメリカ大陸、マンティ、パッチワーク・フロンティア
・パッチワーカー
マキャヴェリー規格を利用した応急修理が行われた、マキャヴェリーの総称。
本来の機体とは異なる機体のパーツを組み込むため、おおむねの場合で機体性能は低下する。
関連項目:マキャヴェリー
対義語:ミキシングビルド
・パッチワーク・フロンティア
マリアが呼ぶ、この世界の名前。なお、この世界のことをこの名で呼ぶのはマリア一人だけである。
マリアは異世界転生者であり、この世界に来る前はゲームディレクターであり、この世界はマリアが手掛けた複数の乙女ゲームが融合した世界であることから、同じ内容で構想していたものの、結局世に発表されることは無かったファンディスクの仮タイトル、『パッチワーク・フロンティア』に由来する。
・バニンクスー
ロシア産ドール・マキナ。カテゴリーは大型マキャヴェリー。大柄だが、これはミスリル・リアクターの排熱を機体の保温に利用しているためであり、外見に反して運動能力は普通で装甲の厚さも普通。
一世代前の機体であり、ロシア軍では後方支援や訓練機として運用されている。
・パラディン
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。主要運用国はイタリア。
カテゴリー定義は以下1点。
・メイル型マリウス・ジェネレーター搭載機であること
拠点防衛能力に優れた、重量級高耐久機。耐久性の向上のため、ドレスと呼ばれる防刃・防弾・防塵を目的とした衣服を着用している。
・パンテーラ
ドライコインよって麗奈が獲得したチート能力。超高速での思考能力。
麗奈が頭の中でマリアやドライコインと会話をしても周囲に気取られないのは、この能力によってごくごくわずかな時間しか経過しないため。
なお麗奈本人は、この能力のことをあまり好ましく思っていない。
・ビーム兵器
イギリス、カムラン湖の底の赤土を、特殊な製法で精製した人口宝玉、ドラゴンスフィアに電気を流すことで発生する重粒子を、磁場により圧縮した高エネルギー性兵器、その総称。1550年、ロンゴミニアド王国(現在のイギリス)の王女、ヴィネリア・ロンゴミニアドが開発。
赤と黒が混ざり合わない、禍々しい色合いをしている。なお、ドラゴンスフィアも赤と黒のマーブル模様。
ビームは、プラズマに対して強い反発作用が発生する特徴がある。
・PBリフレクションスラスタ
プラズマとビームが互いに強い反発作用を発生させるのを利用した、最新の推進装置。Pはプラズマ、Bはビームを意味する。
プラズマ・スキンに対しビーム重粒子を照射し、発生させた反発作用により推進力を得る。推進剤を使わず、電気のみで推進力を発生させる。ただし発生する推進力は非常に強く、エネルギー消費量も多いことから、操縦・運用難易度は非常に高い。
・フライハイト鉱石
電気を流すと浮力が発生する特殊鉱石。揚空艦の製造に必須の金属。
かつてはドイツを中心に発掘されていたが、現在はヨーロッパのフライハイト鉱脈は枯渇。新たにオーストラリア大陸にて鉱脈が見つかっている。
名称は中世ヨーロッパ時代、ドール・マキナで初めて飛行し、その能力で国を興したフライハイト王に由来する。フライハイト王国は現在のアンドラ公国に該当。
・プラズマ兵器
電気を流すことでプラズマを発生させる装置、プラズマ・ジェネレーターを利用した兵器の総称。1549年、リントヴルム王国(現在のドイツ連邦共和国)のマリア・フォン・ゴルディナーが開発。
ドール・マキナの代表的動力、マリウス・ジェネレーターと同じ『ジェネレーター』の名前がついているが、プラズマ・ジェネレーターは電気を流すことでプラズマを発生させるものであり、ドール・マキナの動力には利用できない。
プラズマは、ビームに対して強い反発作用が発生する特徴がある。
プラズマは空気中で急速に拡散するため、通常は剣や盾、装甲などの金属表面に展開して使用する。この手法はプラズマ・スキンと呼ばれ、攻撃用途の他、対ビーム兵器用としても広く運用されている。
・星降る夜を追いかけて
六華が主人公、麗奈が悪役として登場する乙女ゲームのタイトル。パッチワーク・フロンティアの構成要素の一つ。
登場する機体やキャラクターは黄道十二星座をモチーフとしており、主人公機、ルインキャンサーはかに座を担当する。なんでもディレクターの「かに座に救いの手を……!」という強い要望があったとか。
なお、ローズ・スティンガーはこの作品には登場しない。また、麗奈の担当は獅子王の家名から分かる通り、しし座である。なんでもディレクターの「かに座でしし座をブっ倒してえ……! そう思うだろ、アンタも!?」という強い要望があったとか。
・ポツダム動乱
第二次世界大戦終結直前に発生した、アジア人の大量虐殺事件。
日本、および朝鮮では、ローズ・スティンガーによって朝鮮人が皆殺しにされた。
ヨーロッパやアメリカでは、現地にいる朝鮮人を殺すためにローズ・スティンガーが襲来し、自分たちも巻き込まれるのではないかという恐怖心に取り憑かれた人々によって、東洋人の大量虐殺が発生した。朝鮮人以外も殺害対象となったのは、外見的特徴から、朝鮮人か、そうでないかの判別がつかなかったことが原因である。
この事件の責任を取るため、昭和天皇による人間宣言や、華族制度の廃止などが行われた。
・ポツダム半島
朝鮮半島の異名。ポツダム動乱によって定住者が絶滅し、また日本も統治を放棄した結果、戦後は世界各地から、国から逃げてきた犯罪者たちが集まることとなった。別名、地球のスラム街。
無政府状態となっており、彼らの『出稼ぎ』によって、日本全土ならびに中国・ロシアの近隣地域は治安の悪化に悩まされている。
・北方領土
この世界の日本は第二次世界大戦の戦勝国であり、ソビエト連邦は敗戦国であるため、北方領土は全て日本の国土である。
・マキャヴェリー
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。世界で最も運用されているカテゴリー。
カテゴリー定義は以下2点。
・LMS、あるいはMMSを満たすこと
・マリウス・ジェネレーター非搭載機であること
マキャヴェリー規格とは、破損部位の容易な交換を可能とするため、各関節部やマニピュレーター、ハードポイントなどの規格を共通化したもののこと。生産国や生産企業が異なる機体間であっても、肩や腕などの同一部位単位で、無加工で交換可能。
関連項目:LMS、MMS
・マリア
麗奈に取り憑いている幽霊ではなく、マリウス教の救世者を処女受胎した方。聖母マリア。
マリウス教の救世者の真名は一般的に秘匿されており、彼の名前を使う代わりに、その母の名前を用いて、宗教の名前としている。マリウスとは、『マリアの子』を意味する。
・マリウス教
1世紀にヨーロッパで興った宗教。世界三大宗教の一つ。
シンボルマークは二つの円が二点で交差した二重円。ただし、円の片方は一部に欠けが存在する。
なお、この世界に『キリスト教』は存在しない。
・マリウス・ジェネレーター
マリウス教が『神の奇跡』によって生み出す動力機関。
稼働時間は30年。燃料の補充を必要としない、というより補充する機構そのものが無い。30年間稼働し続ける電池、という考え方でおおむね合っている。
年間出荷台数は300程度で、寿命と合わせてその総数は1万に満たない、超希少動力機関。
大型高出力大重量のメイル型と、小型小出力軽量のフィメイル型が存在する。フィメイル型はスーツケース2個分程度の大きさだが、ミスリル・リアクターの2倍近い性能を誇る。
内部はブラックボックス化されており、下手に分解しようとすると機密保持用の自爆装置が作動する。
1世紀の時点でドール・マキナの前身ともいえる3メートル級人型作業工具『ゴーレム』を生み出した。ブラックボックス部分は『マリウス・レヴ』と呼ばれ、ゴーレムの心臓部として利用されていた部位である。
・マンティ
MetalAbsorbNotablyTraitIdentifyの頭文字を取ったもの。端的に言えば金属生命体。
2000年現在で野生体が生息しているのは、南北アメリカ大陸のみ。
マンティの心臓部、マンティ=コアは、脳・心臓・中枢神経が一体化したものであり、極めて優秀な半永久動力機関として知られている。普段は食事を必要としないが、肉体が破損した際には修復のために金属などを捕食する。
原作ゲーム『鋼の大地の歩み』にて登場し、『星降る夜を追いかけて』や『熱況!ロボットバトル・サクセス!!』には登場しない。
・ミキシングビルド
マキャヴェリー規格を利用し、機体特性の向上のために、一部の部位を別の機体のパーツに変更したマキャヴェリーの総称。
関連項目:マキャヴェリー
対義語:パッチワーカー
・ミスリル
関連項目:オモイカネ
・ミスリル・リアクター
マリウス・ジェネレーターの年間出荷台数は300程度と非常に少なく、その代用品としてアメリカで研究されてきたドール・マキナ用動力機関。オモイカネ(=ミスリル)を燃料とする、高温核融合炉。
ただし、メイル型マリウス・ジェネレーターと比べて大きさは数倍、出力は3割程度と、その性能は大幅に劣化している。
特に廃熱の問題が大きく、シュバリエやパラディンのように、耐久性向上のためにドレスを着用した場合、熱が溜まり過ぎて機体がオーバーヒートを起こすため、一般的にミスリル・リアクター搭載機にドレスは着用されない。
また、大きさの問題から、搭載する機体には少なくとも10メートル以上の機体長が求められる。このため、8メートル前後の過重負荷を想定して規格が設計された中型マキャヴェリーには搭載不可能。
・モルディムEMM301
ブラジル産ドール・マキナ。カテゴリーは中型マキャヴェリー。夜間迷彩仕様。
両腕に巨大な専用シールドを装備しており、中型マキャヴェリーでありながら、専用シールドのLMSジョイントを通じて、大型マキャヴェリー用の兵器の運用を可能としている。
・揚空艦
揚陸艦が陸に揚がるための軍艦であるならば、揚空艦とは読んで字のごとく、空に揚がるための軍艦である。
中世ヨーロッパ時代、主に16世紀にかけて利用されていたが、1552年のアメリカ大陸の発見を機に大航海時代が到来したことで需要が低迷。さらには1618年から1648年にかけて発生した30年戦争で、ヨーロッパのフライハイト鉱脈が枯渇したことにより一度歴史から姿を消した。
第一次世界大戦の終結後、オーストラリア大陸で新たにフライハイト鉱脈が見つかったことで復活。
関連項目:フライハイト鉱石
・世露威
ドール・マキナのカテゴリーの一つ。かつての日本の主要運用機。現在は運用も生産も研究開発もされていない。
カテゴリー定義は以下1点。
・動物型と人型との変形機構を有すること
動物への変形機構は、世露威誕生当時は戦場まで機体を運搬する手段が無い、あるいは運搬手段を開発するよりもその資材で世露威の数を増やしたいという事情から、代わりに人型二足歩行よりも低燃費、かつ簡単な操縦で機体運搬を可能とすることを目的として組み込まれたものである。
現在は、類似した特性を持つクルスへその座を譲っている。
博物館で展示されていることもあり、骨董品の類。
命名者は織田信長であり、言葉の意味は『天下布武』と同義ではないかと考えられている。
・ライブラ
関連項目:XSCライブラ
・ラプソディ・ガーディアンズ
ポツダム半島により、日本のドール・マキナ犯罪率が増加。これに対抗するために設立されたのが、多国籍防衛部隊、通称ラプソディ・ガーディアンズである。
……というのが世間一般に公表された建前。本来の役割は、ローズ・スティンガーが再度暴走した際の抑止力である。
ローズ・スティンガーが登場しない原作ゲーム『星降る夜を追いかけて』とは部隊名も設定も異なる。原作では、学園を襲ったテロリストを撃退するために主人公はルインキャンサーを呼び出し、テロリストを無事に撃退する。だが、民間人がドール・マキナで戦うことは、最悪極刑が適応されかねない大犯罪であった。命を救われた生徒たちの一部が、「この機体は花山院学園の生徒を守るための特殊部隊に所属する機体であり、彼女はその専属パイロットである。なので彼女は犯罪者ではない」と、主人公を守るために急遽部隊をでっち上げたのであった。
・ルインキャンサー
この世界の元となった原作ゲームの一つ、『星降る夜を追いかけて』に登場する主人公機。いわゆるスーパー系。悪を滅ぼす者。
既存の機体カテゴリーに該当するものがない、新カテゴリー機。主な機体色は白と紺。一部に金色、藍色、赤。
本来であれば入学式を襲ったテロリストを撃退するために呼び出されるはずだったが、件の事件は麗奈とローズ・スティンガーが解決したことにより登場機会を奪われ、今もなお奥多摩町の地下深くにて出番を待っている。
・ルスタンハイツ・ヴァイスエルフ
ガーランの御乗艦。揚空型工作艦、つまり飛行能力は有するが戦闘能力は持たない。
ラプソディ・ガーディアンズに所属するドール・マキナは、XSCライブラを除いて、この艦に積載される。
ちなみにローズ・スティンガーはドール・マキナではなくマンティであり、ブラックスワンはドール・マキナではなく戦闘機であるため、どちらも積載されていない。
・レオン合金
ドール・マキナの武装に使用される合金の一つ。イクス・ローヴェのストライク・プラズマ・クローや、カルージャのトリシューラの穂先などに使用されている。
プラズマによって相転移し、相転移中はドール・マキナに使われる素材の中でも最高の硬度を獲得する。
その反面、重量が非常に重く、加工コストも非常に高い。また相転移中はプラズマの発生に常に電力供給が必要となるため、ドール・マキナの外装に使うのは非現実的。ちなみに全身の装甲をレオン合金製にした場合、ぶっちゃけ重過ぎてまともに歩くことすら出来ない。最悪、自重で自壊してしまう。
・レムナント・インダストリアル
アメリカの軍事企業。本社はメリーランド州に存在。
レムナント財閥と同じ名前なのは偶然ではなく、アメリカ大陸の開拓が終盤に差し掛かった頃、開拓の主力となっていたレムナント開拓団が二つに分離。マリアと共に日本へと向かった一派の子孫が興したのがレムナント財閥、マリアの娘と共にアメリカ大陸に残った一派の子孫が興したのがレムナント・インダストリアルである。
・レムナント財閥
歴代の獅子王家当主が総帥を務める財閥。現在の総帥は獅子王麗奈。
なお、日本は第二次世界大戦の戦勝国であるため、この世界では財閥解体は行われていない。
かつては世露威の開発・製造最大手だったが、ポツダム動乱を機に衰退、さらに前当主の死亡事故という不幸も重なり、2000年現在、ドール・マキナ開発・製造部門は全て凍結されている。
・ローズ・スティンガー
麗奈の搭乗機。この作品における主人公機。魔蠍。
人の手で製造されたドール・マキナではなく、マンティと呼ばれる金属生命体。アメリカ大陸の先住民族から崇められていた『赤き神』が、マリアの搭乗機を取り込んで変化したもの。
体長10メートルを超える巨大な赤サソリであり、全身を組み替えることで人型へと変形する。人型時は、赤い服を着た金髪銀肌の、女性を模した姿となる。
現在の縄張りは奥多摩の森の中。このため奥多摩の森林地帯は不用意に人が入り込むのを防ぐため、獅子王家の私有地となっている。普段は森に迷った人を人里まで送り届けたり、自殺しようと入り込んだ人を追い払ったり、死体を埋めに来た人を摘まみ出したりしている。私有地だっつてんだろ。
ちなみにコックピットハッチに該当する機能がないため、変形プロセスを介さないと搭乗者は乗り降りできない。地味に不便。
極めて高い戦闘能力から世界最強と目され、また、ポツダム動乱を起こしたことから世界最悪とも評される。
薔薇に風。




