梅干し大好き。
健全ほのぼのラブラブ、番外篇特別企画短編です。駄目文ですがお楽しみ下さいませ。
[こほっこほっこほっこほっこほっ…]
風邪を引いてしまったぜこの野郎ー…(←苛々苛々。)
ピピピ…
体温計が鳴った。
《38.9》
38って凄ェ高いんですけど…俺ホントに病院行かなくても平気なのか?
熱も死に繋がるって訊いた事あるし…
[はぁ…]
とりあえず…
あいつが来るまで大人しく水分でも取っとくか…。
ゴクゴクゴクゴク…
ゴク…
ミニ冷蔵庫からペットボトルのスポーツドリンクを飲んでまた冷蔵庫に閉まったの繰り返し。
はっきり言って
落ち着いていない俺が居る。
分かってる。
自覚してますよ…虚与さん…さっさと来て下さいよ…部活の練習なんかほっといたさァ…
俺の事心配じゃねぇのかよ、クソ。苛つく
何故かいつもより凄ェ腹が立つ。
自分の気持ちにまだ素直になっていないからな…
まだ駄目だ。
まだ駄目だ。
コンコン…
やっと来やがったか虚与の馬鹿野郎…。
[はい…]
ガチャ
ギイィ…
[こんにちわ。親御さんはいらっしゃいますか?今ですね皆さんに、仏教の良さを教えて一件一件回っていまして。仏教とかにはまだ興味は…]
[あー…ありませんねぇ…すんません他当たって下さい、親も夜中しか帰って来ないんで失礼します]
バタン。
―数時間後。
コンコン…
次また勧誘だったらぶちギレすんぞっ(←苛々苛々)。
ガチャ…
バタン。
ガチャ
バタン。
ガチャ
バタン。
ガチャ
バタン。
―数時間後。
コンコン…。
ブチリ。
次また勧誘だったら…?
ガチャ
ギイィ…
!
[つ…翼…?何でそんな怖いで…しかもゆっくりと…]
虚与…!。
ほ…。
ふら…
[わ、ちょ、翼!?]
トサ…
―数時間後。
ガバッ!!
[ハァッハァッハァッハァッハァッハァッ]
…………………
俺…………………
やっぱり…
今日も独り…か…。
―数時間後(数分後。)。
[は…は…は…は…は…は…は]
コンコン…
ガチャ…
ギイィ…
[入るよー?翼ー。]
バタン…。
[ごめん…ちょっと途中で田仲さんとお母さんに会ってさ。少しばかり長話しちゃった、あははははホントごめんね、翼…]
[こほ…こほっ…こほ…]
[凄い汗…ちょっと待ってて、今氷枕にしてあげるから]
キュキュキュ…
ザ――――――――…
[てかこの水道も駄目じゃん…治しに来て貰わないと…高いんだっけ?]
キュキュ…
[はい、ゆっくり頭起こして…うん大丈夫。後は、]
[虚与…]
[は、はい!]
[こほっこほっこほっ…こほ……………虚…与……………こほ…]
[大丈夫だよ、俺此処に居るから。此処に居るよ?翼…?]
ギュ…ッ
手を握り締めて来た翼の手に反動を返す虚与。
[は……は………は………は……………]
[大丈夫。今日はずっと居るから、今日はずっと一緒だよ翼]
[翼…]
[虚与…]
―翌朝
ピピピ…
《35.6》
[うん全然大丈夫だね。やっぱり梅干しが効いたんだよ、良かったね。また今日からトレーニング再開出来るよ!ね♪]
[あー確かそんなもの額辺りに貼ってたな。てか…べたべたしてかなり気持ち悪かった。。。]
[前クイズ番組で問題に出されていたのをちゃんと覚えておいたんだ。えっへん。]
[記憶力って良かったっけ?]
[うるさいなぁー、でも1日で治って本当に良かった。長引いたらどうしよって心配してたもん、でもやっぱり病院に行った方が良いのかな…]
[大丈夫だよぉー…全然、心配してくれてありがとなおバカ虚与〜♪]
[じゃあ今日は最後の休みだから1日ゆっくりしててね。また部活終わったら直ぐに来るから待って]
ドキン。
[お、おう。]
[ついでに今日発売日だからジ〇ンプも忘れずに買って来るから楽しみにちゃんと大人しく待っててよね。]
[お、おう。]
[金は、]
[大丈夫だよ、ウチの母さんが特別にって貰ったから。ジ〇ンプ代もあるから安心してね。じゃあもう学校行くから鍵、閉めてた方が良いんじゃない?]
[ん、大丈夫。]
[分かった。じゃあ………………またね…?]
ドキン。
[お、おう。気を付けろよ虚与、ありがとな色々…]
[ん]
バタン…
…。
そして、
一人こそこそしている翼を見上げると
口の回りがヤケに真っ赤っかになっていました。
後からの話によると、特にハチミツ梅が好きになったとか。
そのままとかお茶漬けとか、色々沢山一人で口に頬張っていましたとさ?
番外篇特別企画短編終わり。ありがとうございました。
またのお話を楽しみに待っていて下さいな。ご感想、楽しみに待っています。
必ず返事は返しますよ。
ご感想、楽しみに待っています。必ず返事は返します。