表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

桜の花


コツコツコツッ



桜の花が舞う季節に、風のように走り抜けていった彼女に気づかない者がいるのだろうか。


少なくとも僕は、一瞬で彼女に見惚れてしまった。


だって、彼女の目には涙が浮かんでいたから。




 なんて、こんな始まり方の小説は誰が読みたいと思うだろう。

本当、文才能力のない私にこんなことを任せる委員長につくづく嫌気がさして、ため息をついた。

「紀野さん、もうすぐ閉館時間になるけど…」

「え?もうそんな時間なんですか?」

「えぇ、だってほら…」

キーンコーンカーンコーン

「あ、ほんとだ。教えてくれてありがとうございます」

「いえいえ、遅くまで委員会の仕事お疲れ様でした」

そう言って本棚の整理をしている図書館司書の山下先生。

「まぁ、1時間前に始めたのに全然進まなかったんですけどね」

そう笑った。

「でも、取り組もうとしただけ偉いと思うわ」

「そうなんですかね。」

「そうよ?さぁ、早く帰った方がいいわよ。そろそろ親御さんも心配するわ」

「ありがとうございます。では、また明日」

そして、山下先生に背を向けてスクールバッグ片手に家に帰宅した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ