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優しい死霊術師(ネクロマンサー)  作者: かいみん珈琲
7/11

7/正面からの突入

どうもはじめまして、かいみん珈琲です。

こちらのサイトに投稿は初めてですが、よろしくお願いします。


作品の紹介として、

作風として『ゾンビらしくないゾンビ』×『死生観』というテーマです。


あくまでもゾンビ風にしているので、スプラッタなシーンは少ないです(笑)

表現もソフトにしています。


温かく完結まで見守っていただけたら幸いです。

●”死済教”支部/入口(夜)

 

 戦いの鐘は、夜更けに鳴り響いた。

 轟く振動とその破壊。

 断末魔のような野太い悲鳴。

 扉を失った入口から1人、2人と喪服の男達が投げ出されてくる。


 メメント、うつ伏せになった信者に腰かけている。

 もう少し経てばエインが、建物の中をあらかた片づけくれるだろう。

 

 タバコを1本吹かすと、暗闇に白煙が溶けていく。

 

 死屍累々とはこの事か。 

 意識がない男達が無造作に道端に捨てられている。


「こんのッ! 女風情がぁ!」


 背後からの怒声。

 メメント、殴り掛かってきた男を避ける。

 

「うるさい。今は夜中、近所迷惑だろ」


 と、まだ半分も残っているタバコを男の額に押し当てる。

 そして、”支部/入口(夜)

 

 戦いの鐘は、夜更けに鳴り響いた。

 轟く振動とその破壊。

 断末魔のような野太い悲鳴。

 扉を失った入口から1人、2人と喪服の男達が投げ出されてくる。


 メメント、うつ伏せになった信者に腰かけている。

 もう少し経てばエインが、建物の中をあらかた片づけくれるだろう。

 

 タバコを1本吹かすと、暗闇に白煙が溶けていく。

 

 死屍累々とはこの事か。 

 意識がない男達が無造作に道端に捨てられている。


「こんのッ! 女風情がぁ!」


 背後からの怒声。

 メメント、殴り掛かってきた男を避ける。

 

「うるさい。今は夜中、近所迷惑だろ」


 と、まだ半分も残っているタバコを男の額に押し当てる。

 もがく男の後頭部に、メメントの左足が円を描いて吸い込まれた。

 エインの討ち漏らしに引導を渡す。


「あーあ、もったいねぇ」


 名残惜しくも、靴裏で落ちたタバコを消火する。

 そして、また椅子代わりに男の背中に座り込む。


 つい、倒した男の二の腕を吟味してしまう。

 メメント、男の袖をめくり人形を扱うように腕を持ち上げる。

 

「これも貧弱……兄さんの予備としても使えそうにないな……」


 人間の男としては筋骨がしっかりして遜色ない。

 だが、普通の腕すぎて、どれも流用できないのが明白だった。


「ほれみろ、やっぱり骨折り損じゃないか。その傷ついた身体、一体誰が治すんだよ、ったく」

 



●”死済教”支部/2階


「ええいなんだこの騒ぎはッ!? こんな深夜に!!」


 と、初老の男が寝室から飛び出してくる。

 これまでの若い信者とは違い、横にかけて恰幅が良い男だ。

 

 就寝していたのか。

 案外に質素な寝間着を着ている。

 

「ん、なんだお前は――」

「貴方がここの司教様かな?」


 返事は期待していない。

 興奮して頭に血が上っているエインにとって、どうでもいい事だ。

 実際、この男が目当ての司教ではなくても関係ない。

 ただ奥まで進んで、立ちはだかる人間を倒すだけ。


 ――だから、目の前で慌てる男も容易く持ち上げる。


「ぐひッ!?」

 

 緩急もつかず、その肉付きの良い首が悲鳴と共に細くなる。

 エインの左腕は普段の見る影もないほどに膨張して、2倍近くの太さになる。

 

「ッけハ、く、くるしッ!?」


 と、表情に驚愕や辛苦が入り交ざる。

 司教、暴れるが余計に首への負担になっていく。

 解こうとエインの手を掴み返すが、指先すらも動かない。

  

「わッ、わた、わだじを! しざぃぎょうのじぎょうとしっだうぇで――」

「……??」

 なんといっているのだろうか。

 上手く聞き取れない。


 推測になるが、おそらく。

 『”死済教”の司教と知った上で』といった感じだろうか。


「ああ、そうだ。教えてあげるよ、司教様」


 と、贅肉まみれの肉ダルマから手を放す。


「――死後の世界に救いはないよ。あるのは、ただの虚無。何も感じない、何もない世界しかないんだよ?」

 


ここまで読了、ありがとうございました。


文字ボリュームはどうでしたか?

個人的に投稿していく中で気を付ける点として、以下の通りです。


・文字のボリューム(1000~1500文字程度)

・矛盾点があれば、その都度リライト(修正)

・擬音語や擬態語、抽象的な表現はできるだけ出さない

・ダラダラした、尺を長くする描写を控える


もし何かありましたら、コメントしていただけると参考になります。

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