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言葉数が少ない僕と話せないキミ。

作者: 七瀬



僕の名前は 『島田 はると』23歳、本屋さんで働いている。

僕は子供の頃から、あんまり話さない無口な男の子だった、、、!


だから友達にも、よく無愛想だなと言われる...。

話さないだけじゃなく、表情も変わらないからだ、、、!


仕事でも、【いらっしゃいませ】【ありがとうございました】

をボソッと小さな声で、表情一つ変えないで言うもんだから、、、!


よくお店の店長に怒られる、、、!!!


『島田くん! もっと大きな声で言ってくれないかな? それともっと

笑って! スマイルだよ~いいね!』

『・・・ははい。』



でも、、、そう簡単に人間は変われないよ...。

時間が経ったら、、、また元の僕に戻っている。

店長も、少し僕に呆れているよ、、、!




そんな時だった、、、!

お店に新しく入ってきた、バイトの女の子がいた、、、!



店長が、僕に新しく入ってきた女の子を紹介してくれた、、、!


『島田くん! 今日から新しく入ってきた! 西川 はんなちゃん、

島田くんが、西川さんの教育係ね! あとはよろしく! あぁ!

それと、西川さん! 話せないから、頑張って!』

『えぇ!? 話せないって、、、?』

『声が出ないんだよ! でも人の言ってる事は聞き取れるし! 何か?

西川さんから言いたいときは、紙に書いてか? 携帯で教えてもらえるよ!』

『・・・あぁ、分かりました。』

『じゃ~西川さん! 島田くんは優しいから、ちゃんと仕事覚えてねぇ~!』



彼女は、店長に【コクリ】と頭を下げた。



『・・・あぁ! 僕の名前は、島田 はると! よろしく!』


彼女は手に持っていた! 小さなメモ用紙に書いて僕に見せてくれた。


【私は、西川 はんなです! よろしくお願いします!】

『僕も、話すの得意じゃないから、、、口数多い方じゃないし!

なんで? 店長は、僕を西川さんの教育係にしたんだろう、、、?』

【島田くんは、優しいからって! 店長が言ってましたよ!】

『えぇ!? 本当!? 僕、よく店長に怒られるのにな~』

【信頼されてるんですよ~】

『アハハッ、もしそうだったら? 嬉しいけどね、、、!』

【ご迷惑かけると思いますが、よろしくお願いします! 島田くん!】

『島田くんって事は、西川さんも僕と同じ歳ぐらいなのかな、、、?』

【私、11月1日で23歳になったばかりなんです!】

『じゃ~学年も同じなんだね! おめでとう!』

【ありがとう!】

『じゃ~仕事の話をしようか? 先ずは、ここの掃除からはじめて、、、。』





彼女は、一生懸命に僕の話を聞いて持ってきたノートに書き込んでいた。


彼女は、話せないけど、、、?

仕事はちゃんとできそうな女の子だ、、、!





1か月もしたら、、、?

彼女は、仕事を完璧に覚えていた、、、!

真面目で、仕事も休まないし、努力家で頑張り屋さん。

彼女の笑顔が僕の凍り付いていた心を溶かしていくようだった、、、!



『ねえ? 西川さん! 好きな人とかいるの?』

【えぇ!? そんなのいませんよ!】

『好きな人のタイプとかは、、、?』

【無口な人がイイかな? 例えば、、、島田くんみたいな人!】

『えぇ!? 僕みたいなやつでいいの、、、?』

【うん! いいよ!】

『なんか? 照れるな~』

【私も恥ずかしい!】

『僕もね! 西川さんみたいな人がタイプだよ!』

【えぇ!? ホント!?】

『うん!』




こうして、僕と西川さんは付き合いだした、、、。

付き合ったと言っても、ふたりで話しをしたり一緒に何処かに行ったり

するだけで、、、僕は彼女の手も握れない、、、!!!


それにまだ、、、彼女に【好き】だとも言えていない、、、!!!




それでも、僕はキミといると、、、?

物凄く、安心するんだ、、、!


ゆっくりでいい!

時間をかけて、いつか、、、?


キミに言うから、、、!


『好きだよ! これからも僕の傍にずっと一緒にいて欲しい』と。


それまでは、僕とキミとの優しい時間を過ごしていきたい、、、!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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