僕はキミ専属の 『笑わせ屋。』キミの笑顔をずっと見たいから。
『あれはちょうど4年前の今日、僕たちは出逢った。』
僕の男友達の彼女の女友達として知り合った。
はじめてキミを見た時、凄くね? 笑顔が似合う子だなって思ったんだ。
明るくて、性格も良くて周りの人たちに親切で優しくみんなに好かれる子。
でも、僕は人見知りで恥ずかしがり屋でなかなか話が出来なくて......。
話せても会話が続かなくて...。
それでも、キミは僕にたくさん話しかけて笑いかけてくれた。
キミの自然と出る 『笑顔』が僕は物凄く好きだった。
だからね...? 僕はキミに思い切って自分の気持ちを言おうと決めた!!!
告白、僕のドキドキはもうピークまで来ていてキミの前に立っている頃には?
僕の膝小僧はガクガクして声も上ずってしまってもう途轍もなく恥ずかしくて。
それでも、僕の持ってる全ての勇気を振り絞ってキミに言った。
『僕は前から...キミの事が好きだったんだ! 付き合って欲しいんだけど...?
どうかな??』
『うん。いいよ~!』
キミは僕の大好きな飛び切りの笑顔で答えてくれた。
僕はつい嬉しくなって! 『やったーーーーーーー!!!』
って大きな声でガッツポーズまでして全身で喜んでしまった。
そんな僕をキミは見て 【クスっと】笑ったね?
ちなみに、自己紹介が遅れたけど......。
彼女の名前は 『吉田 あかり』 21歳。
僕の名前は 『黒田 シン』 27歳だ。
▽◆▽
僕たちはこの日から付き合い出したんだ。
何処に行くにも、何をしていても、二人なら楽しいと思えた。
彼女の全てが、僕の生きる生きがいに変わっていくみたいだった。
特に彼女の 『笑顔』は僕のエネルギーの源だった。
あの優しい笑顔の為なら、僕はどんな事にもどんな事にも耐えれるし
頑張れると...? そう思えたんだよ。
彼女の作る料理が、僕は1番好きだ。
料理上手で何でも作れるんだ。
でも彼女の料理の中で一番好きなのは、 『ハンバーグ』かな?
おっちょこちょいで、頑張り屋さんなところが可愛い。
ずっとキミと一緒に居ても飽きないし。
毎日、彼女の素敵なところが更新されていくから。
僕は彼女が居てくれるから幸せなんだなと思う。
でもね? ある時、彼女が真剣な表情で僕にこんな事を言ってきた。
『ごめんね。大切な話があって...ビックリしないで聞いてほしいの?
私、、、私ね? 実は【末期の癌】みたい。 1週間前に体の調子がおか
しくて、病院で診てもらったら? 大きな病院を紹介するから、そこで
診てもらった方がいいと...? 『紹介状』をもらって、 ○○県立病院
で精密に調べてもらってね? 今日の朝、その調べてもらった結果が出て。
そしたら...? 【悪性リンパ腫】だって! もう他のところにも転移して
いてホントごめんね。本当に...私、ジンとこのままいけばさ~結婚出来ると
思ってたんだよねぇ~ 可愛いお嫁さんになって! ジンの事誰よりも幸せ
にしたいって思ってた。それなのに...こんな事になってしまって...ごめん。』
『......もう謝らなくていいよ! それより治らないって事?』
『うん』
『でもさ~ まだ分かんないんでしょ? 治るかもしれないじゃん!』
『ごめんね...。』
『僕は諦めないから! 絶対にあかりの病気を僕が治すから!!!』
『う.うん。』
そう言うと......? 彼女は泣き出してしまった。
僕は彼女を強く抱きしめた。
『今度は、僕が彼女を笑顔にさせるんだと!』
心に決めたんだ! 僕があかりの光になる!!!
◆▽◆
毎日、彼女も【癌】と闘った。
抗がん剤を飲み、痛みや嘔吐や酷い頭痛を毎日耐えて。
髪の毛も長くて綺麗な黒髪は全て抜け落ちた。
それでも僕は...彼女の為に毎日彼女のいる病室に訪れた。
雨の日も雪の日も台風の日も休まず、毎日毎日彼女の為にそれだけの為に。
僕は毎日、彼女に会って必ず彼女を笑わせる事をするようにしていた。
『1日1笑』 僕が彼女に出来る唯一の事だと思った。
彼女を笑わせる事は、僕が彼女の病気を治したいと強く思う心だから。
僕はキミの為に何にも出来ないかもしれない! でも...? 僕がキミの為に
笑わせる事は出来る!
絶対に病気を治して、 『僕と結婚して欲しい!』
◆〓◆
そして彼女が 『癌と闘って半年!』
癌が彼女のカラダから全てなくなったって~! 『癌が消えたんだ!!!』
僕と彼女は二人顔を向き合って! 抱きしめ合った。
『良かった。もう治ったんだ!』
『ありがとう、ジンのおかげだよ~!』
そして今日、彼女と知り合って4年後......。
僕たちは 『結婚式』を挙げました。
これからは、二人の幸せが待っている!!!
最後までお読みいただきありがとうございました。