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第6話 なに、張り切ってんだよ?

この回はまたもや番外編ぽいですけど気にしないでください(笑)

注意:紹介っぽいシーンでせりふがつらなってるとおもいますが、実況→本人のひとことです。読みづらいと思いますがよろしく^^

「よし!!今日優勝するわよ!!」

「なに、張り切ってんだよ?それに僕クラス違うし」

「張り切って何が悪い!!」

と頭をグリグリされた。

「何も悪くないです……」

今日はクラスマッチである。

普通は男女別なんだろうけど、男女混合でソフトボールである。

茜が張り切るのも無理は無い。優勝チームには売り切れ続出で入手困難と言われる

インテンドーリーが1人1台貰えるのだ。

忘れていた。このクラスマッチの進行を説明しよう。

僕らの学年は全部で16クラスある。

まずランダムに4クラスを決め、その4クラスがリーグ戦をする。そして上位2クラスが決勝トーナメントを戦うのだ。僕は3組、茜は12組である。

「このクラスマッチはリーグ戦は3回、決勝トーナメントは7回、決勝は9回で戦う。決勝トーナメントは4回で5点差以上だったら、コールドゲームとする。ただし、決勝を除く」

と先生からの試合の詳しい説明の後、クラスマッチが始まった。

僕のクラスは1組、14組、15組である。

最初の対戦相手は1組。頭が切れる人たちの集まりなのだが……

僕はベンチ、倉本はキャッチャーで出場した。

その時なんで僕をベンチに入れたのかをきくと村内から

「お前は秘密兵器だから」

と言われた




さて試合の方はと言うと

「ストライク」

(ど真ん中? おそらく今度は内に来る)

「ストライク」

(2球目もど真ん中? 外で勝負だな)

「ストライク」

「3球ともど真ん中だと? お前やる気あるのか!!!」

変な読みをして八つ当たりする人もいれば

「怖い」

「ヒィ〜」

と投げるボールに怖がって試合にもならなかった。

結局打ちも打ったり毎回の18得点、投げてはエースの村内くんがパーフェクトで快勝





一方、茜のクラスはというと

茜を中心で守っていくスタイルである。相手は6組。打っては茜の特大ホームラン、投げては茜がパーフェクト。しかも9者連続三振で初戦を白星で飾った。

(たくミンナ相手にならないわね)

そして僕のクラスも茜のクラスも順調に勝ちあがって決勝までコマ進めた。







「雲ひとつ無い快晴、日差しも優しく小春日和の今日の銀法第一グラウンドです。今日はクラスマッチ決勝3組―12組を実況、山口鉄平。解説、銀法高校クラスマッチ解説者、安西光義あんざいみつよしさん

ベンチリポート1塁側、3組の保健委員、高山弘道たかやまひろみちさん。3塁側、12組の風紀委員、田淵涼子たぶちりょうこさんでGBC製作で銀法高校のみなさんにお送りしてまいります。それではスターティングオーダーを発表しましょう。まず先攻の3組」

※これは、校内放送です。

「1番、レフト、なんと50Mを5秒台前半で走るという二川峰彦にかわみねひこくん」

「お前誰だよ!!」

「2番、ショート、鉄壁の二遊間の1人、大友淳おおともじゅんさん、ご存知の通り大友さんの彼氏は福川駿一ふくかわしゅんいち君です」

「駿一く〜ん」

「3番、サード、二川君並の俊足、そしてバッティングセンターでは場外を連発するほどのパワーの持ち主、内藤大博ないとうともひろくん」

「どうも」

「4番、キャッチャー、いつもはスクープを探しに命かけてると言っていいでしょう、倉本俊哉くん。強肩です。」

「5番、ピッチャー、村内巧むらうちたくみくん。この人は銀方では3本の指に入ると言うイケメン。それから野球経験者で140km後半記録するとか」

「きゃー村内く〜ん」

「んだよ!!?」

とにらみつけた

「6番、セカンド、鉄壁の二遊間のもう1人、福川駿一ふくかわしゅんいち君」

「あなたは誰ですか?」

「7番、センター、大道信虎おおみちのぶとらくんは、今話題のくるみちゃんにゾッコン中の17歳」

「優勝するからね? くるみちゃん」

※くるみちゃんとはアダルトゲームに出てくるフィギアのこと

「曲がったことが大嫌い、しかも定番の三つ編みのお下げでメガネ

と言うスタイルは、8番、ライト水島なおみさん」

「あんたたちなんて、眼中に無いわ」

「9番、ファースト運動神経はイマイチだけど人一倍の目立ちたがり屋の水島真吾みずしましんごくん

もちろんうザキャラです。」






「対する12組のスターティングオーダーです

1番、レフト、東大を狙っているが全く勉強に身が入らない上田修太うえだしゅうた君。俊足です」

「そうなんすよ」

「2番、サードなぜか年上なのに弟や妹の方が立場が上の森野直美もりのなおみさん。女の子です

「あ……すいません」

「3番、ファースト、最近彼氏の二股が発覚した岩谷美紀子いわたにみきこさん。スイッチヒッター」

「絶対、許さないんだから!!」

「4番、ピッチャー最近、谷口龍二くんとの関係が気になるこの学校のアイドル本郷茜。

準決勝では逆転のタイムリーを打ちました」

「なんでもないわよあいつとは」

「5番、セカンド、来日して1ヶ月で日本語をマスターしたブライアント・グラスくんは留学生」

「キンシ○ソウカン、キッ○ウシバリ、ナカ○シハダメ」

「6番、ライト、真面目一徹の副会長と思いきや、実は明神伊織目当て生徒会に入った久本信輝君。この人も俊足です」

「あなたは誰ですか?」

「7番、キャッチャー、この間1年生にコクられていまラブラブの小坂文恵こさかふみえさん。緻密なリード」

「ホントかわいいんだから」

「8番、センター、河合翔かわいしょうくんは未だに美樹ちゃん告白できず。脅威の守備範囲」

「余計なお世話だ!!」

「9番、ショート、久しぶりに学校に来た瀬田莱慶せたらいけいくん。この試合は9番に入りました」

「なんか文句あっか?」




「解説の安西さん、両チームこれまでの戦い方の印象は」

「そうですね、3組は打力、12組は投手力で勝ってきたていう印象ですね」

「確かに3組は1番の二川4割2分8厘、3番の内藤4割5分、4番の倉本5割3分1厘

5番の村内6割1分1厘そして8番の水島も4割ちょうどと5人が4割超えていますし、そしてホームランも内藤が8本、倉本が9本、村内が7本とクリーンアップもよく打ってます。それから12組ですが23イニング投げて自責点1防御率0.39の本郷茜にエラーはなし。まさに対照的なチームです。さぁどんな試合になるんでしょうか?」




そして決勝が始まった。1回の攻撃はどちらも無得点。

投手戦になりそうな立ち上がり。しかし3回僕のクラスがチャンスをつくる。

1死1・2塁バッターは4番の倉本。そこは守りのチームの12組。

「1ナウト1塁2塁。先制のチャンス3組。バッターは倉本。マウンドにはエースの本郷」

「ふん、インテンドーリーは私のものよ」

「長い間合いから第6球投げました。打ちました。打たされた。セカンドガッチリとって2塁送球コースアウト1塁送球1塁もアウト。ダブルプレー!!」

と4―6―3の併殺打で打ち取った。4回、5回はどちらも三者凡退。6回今度は12組のチャンス

村内が突如乱れヒットと四球で2死満塁。バッターは8番河合

(見ててよ? 美樹ちゃん)

「第4球投げました。空振り三し〜ん!!! 美樹ちゃんにいいとこ見せられませんでした。村内なんとかしのぎまし……」



そして均衡が破れたのが8回の表僕たちの攻撃。茜が疲れ始めたころだった。1,2番の連続ヒットそして

「抜けた、抜けた2番の大友センター前ヒットでノーアウト1・2塁。3回以来ランナーがスコアリングポジションに進みました。そしてクリーンアップです3番の内藤。本郷、第1球投げました。打ちました。引っ張って左中間まん真ん中破っていったボールはフェンスまで達した!!!2塁ランナーホームイン1塁ランナーもホームイン打ったバッターは2塁到達!!ツーベース。2―0。ついに均衡が破れました、8回の表!!」

そして

「4番倉本、打ったー!! 外野は一歩も動かない〜!!! 入った〜!! ホームラン!! 2ランホームランです。倉本ゆっくりとホームイン!! 4点目が入りました!!」

「今のはなんですか? 安西さん」

「恐らくシンカーだと思いますね。甘い所に入ったのでしょう」




「……3アウト。この回ついに均衡が破れて内藤の2点タイムリーツーベースヒット、

倉本の2ランホームランで4点先制しました。8回表終わって4-0。3組のリードです」

そしてその裏1点返された

「これはゲッツーコースだ。1塁セーフ!!ゲッツー崩れの間に1点返しました、12組!!」

4-1、僕たちのリード。

そして最終回、2死までアウトを取ってあと1つ……

しかし、神様はときに試練を与える……突然に……

村内が打たれ2死満塁にされ、3番の岩谷に2点タイムリーツーベースヒットをうたれた

「レフトバック!!!レフトバック!!! 頭を越えた!!!二川の足でも追いつきません!! 3塁ランナーホームイン!! 2塁ランナーも3塁回ってホームイン!! 今ボールを取って内野に返すだけ!!1点差!!!なおも2アウト2・3塁!!1打サヨナラも見えてきました12組!!」

そして監督(担任)が交代を告げる

「ピッチャー、村内に代わりまして谷口」

ベンチに戻ってきて

「後は任せたぞ!!」

と言われマウンドに上がったのはいいが……

いきなり4番の茜である。

(どうせ、龍二のヘナチョコボール。抑えられないわ)

そして僕は1球目

「マウンド上はエースからマウンドを託された谷口。いきなり話題の2人の対決です。第1球なげました」

「なんとサブマリンです!!」

(お前は渡辺俊介か!!)

と倉本は思った。

インコースに投げた

(私相手にインコースなんていい度胸してるわね!! あとでお仕置き決定ね)

「1ボール」

その後ストライクを2つ取って僕は追い込んだ

「2アウト2塁3塁。12組1打サヨナラもチャンス。カウントは2ストライク1ボールバッターボックスには投打で活躍した本郷茜。マウンド上は3組の切り札谷口龍二。長い間合いから、谷口、第4球投げました。見逃し三し〜ん!!!  12組後一歩およびませんでした!!!……」

こうした僕はインテンドーリーを手に入れた。しかし




帰宅後

「龍二!!!?」

と怒った顔で

「今日私にインコース投げたよね?しかも速い球」

「それだけ茜がいいバッターだったってだけであって・・・」

「ということで罰としてインテンドーリーは私のね」

「なんでそう」

「ね」

「ね」

「ね」

と刺々しく詰め入られ

結局……



「これ楽しいね」

「僕にもやらせてよ!!」

とお願いすると

「100円」

と帰ってきた

「なんでお金とるの? だいたい僕が貰ってきたやつだよ」

とぼそっと愚痴をこぼす

「なんか言った?」

とにらみつけられた。

「いえ、なにも……」

と茜のものになった。







前回、斎藤さんに勝負を挑まれた龍二君

果たして勝負の行方は?

次回、僕にはそんな趣味ありませんから!!

やっと本編に戻った……

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