表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/31

第5話 よ〜し! わかった勝負だ!! 

伊織が取材という名の居候を始めて二週間。ついに本郷茜の親衛隊が動き出した。

最近では伊織と茜と一緒に登校するになった。たぶん僕は今一番嫌われている男子だろう。

なぜなら学校のナンバー1とナンバー2と一緒に登校している。カッコイイ男子なら文句はない。なにしろヘタレの僕である。なにをされるかたまったもんではない。






「最近の谷口龍二は調子にのっている。なにしろ本郷茜と明神伊織という2人の美女をそそのかしやがって……たくうらやましいぜ。じゃなくけしからん!! とにかくあいつから離さないと茜ちゃんたちまで腐ってしまう。それをなんとしてでも阻止しなければならない!」

と長々と演説のように熱く語るは斉藤明。柔道部主将である。この人は茜の非公式ファンクラブの会長なのだ。それで集会をしているわけだ。

「斉藤さんといるほうがよっぽど腐ると思うんですけどね」

と会員の1人がいった

「なにかいったか?」

「別に」

(あの、にっくき谷口ヘタレを叩きのめし、茜ちゃんとラブラブ一直線!! 待っててくださいね!! 愛しの茜ちゃん!!)

「うぅ〜」

と身震いする茜。

「どうしたの?茜?」

「ちょっと悪寒が……」

「風邪?」

「いや、そうなのかな……?」






休み時間

「おい! 谷口!!なんか変なやつがおまえの名前を呼んで向かってきてるぞ」

「なんだよ……」

「なんかおまえ人気者だな。また本郷茜か?」

「たぶん……」

「お前も大変だよな。助けたから注目されるのはわからんではないが……まぁがんばれヤ」

呼んでる方向にいくと

「僕ですけど、なにか?」

「話がある、校舎の裏へ来い」

僕は着いていった。

「茜ちゃんとはどう言う関係だ」

(幼なじみって言ったらなんかされるんだろうな……)

「まぁそんなん関係ねえこれ以上茜ちゃんに手を出したら許さんぞ」

(なんだよそれ……)

「どうもこうも無いですよ!! 別にただの幼なじみなだけで」

(やべぇ〜!! 言っちゃった……)

「幼なじみだと!!! ふざけんな!!!」

(そんなこといわれても……)

「そんなことはどうでもいい」

(どうでもいいんだ?)

「とにかく、今後、茜ちゃんと一言でも口聞いてみろ? ぶっ殺すからな。覚悟しとけよ?」

と釘を刺された僕はその圧倒された空気に動けなかった。






その直後の休み時間

「ねぇ〜谷口君? 数学の教科書もってきたわよ?」

「うん」

と僕は茜が持ってきた教科書を取りにていこうとすると一瞬目の前にが吹いた。床にはコンパスの針刺さっている。周りを見回すと遠くでさっきの人が睨んでいた。

(見られてるー!!!)

「どうしたの? めちゃくちゃキョロキョロして。まぁいいや。はい、これ」

と僕は教科書をもらった。

「ありがとう。確かに受け取ったよ」

と茜を追いだすように教室の戸をしめた

(なによ? せっかく持ってきてあげたのに。あの態度!)

と怒って帰る茜であった。

その後も茜と僕が話そうとするたびに恐ろしい邪魔が入るようになりそれをなんとか交わしながら昼休みになった




「谷口君、一緒にご飯食べるわよ」

こういうときに限ってよくかかわるのだ。

「う、うん」

断りきれずに一緒に食べることになった。

「今日の龍二なんかおかしいわよ?」

「そうかな?」

「だってしきりにキョロキョロしてるもん。誰か探してんの?」

「いや……そうじゃないけど」

とふと外を見てみると朝の人が窓に張り付くようににらんでいた。

「ひぃ〜」

ぼくは驚いた。

「どうした?」

「ううん。なんでもない」

と不思議そうにきく茜にそういった。

(今のは幻だ。きっと幻覚だ)

とまた見てみる

(やっぱりいる)

恐る恐るその人に近づき

「ちょっと来い」

といわれきたのはまたもや校舎裏。

(きっと生きて帰れないよ……)

「おい! 忠告したよな? 茜ちゃんと口利いたらぶっ殺すって」

「はい……そうですね……」

僕は足がすくみそうだった。

「なんでまもらん?」

目が本気と書いて(マジ)になっている。その人は

コブシを振り上げて僕の顔の横を通過して校舎の壁に大きな音をたてた。

「何でといわれても」

「よ〜し! わかった勝負だ!! これで負けたら一切茜ちゃんに近づかない」

「は〜なんでそうなるんですか?……」

「いいな。明日の放課後グラウンドだぞ。こなかったらどうなるかわかってるのかな」

と校舎の壁を殴って大きな音を立てた

「ひ〜」

「いいな!! 絶対くるんだぞ!!」

と念を押して言って去っていった。

(イヤだよ!! なんでいかないといけないんだよ? でも行かないと何されるかわかんないし・・・)




その夜、

「は〜」

「どうしたのよ? ため息なんかついて」

「実は……」

「つまり、私をかけての決闘ってことか」

「認めたくないけどそうなるみたい」

「一言多い!!」

と頬をつねられた





「うお〜」

「たー」

とお互いに満身創痍の中殴りあう2人

「くっ」

「うん」

「なかなかやるじゃねえか」

「そっちこそ」

「お願い!!もう止めて2人とも私なんかのために」

「そうはいくかよ」

「そうだよ」

「お願いだからやめてー」







「なんて」

「バカじゃないの? 自信過剰すぎ……」

「なんか言った? ね、なんか言った?聞こえなかったけど」

と頭をグリグリされた。

「いえ何も……」

「でどうするのよ、明日?」

という茜の問いかけに

「そんなこといわれても、一方的に言われただけで……」

「なら行かないの?」

「でも行かないと怖そう出し」

「なら行くのね?」

「行っても勝ち目無いし……」

「あ〜もう、イライラする!!! 行くの? 行かないの?」

と茜は僕の胸ぐらをつかんで言った

「行きます……」

僕は涙目で答えた

こうして僕は勝負を受けることになった。



時は過ぎ季節は秋、今年もクラスマッチの日がやってきた

次回

なに、張り切ってんだよ?

話メチャクチャ変わったよね? あれ? 斎藤さんとの勝負は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ