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第27話 やっぱりさ、更新が途絶えるのはあれじゃね?

「2クール書くのにどんなに時間かけてんのよ!!!」

茜はご立腹のようだ。

「どうしたの? 茜」

いきなりの怒鳴り声に僕は混乱する。

「普通、2クールの終わりは半年後でしょ? だからこの作品も2008年の6月に連載開始して週1回のペースで更新してるんだったら本当なら2008年の12月5日にここまでいかなければならないの!」

まくし立てる茜

まずクールの説明をすると、よく放送業界使われる期間のこと。3ヶ月で1まとまり、つまり四半期のこと。なので基本、3ヶ月周期で番組の変更が行われるのだ。2クールとなると約半年なので茜の言うとおり2008年の12月5日にこの27話がアップされなければならないのだ。

しかし今は2010年の6月。3年をかけて27話まで書いているのだ。

週一更新が目標であるこの作品。目標とはいえあまりにも時間がかかり過ぎている。

「ということでどうやったら時間をかけずに更新できるかをみんなで考えようと思います」

こうして第2回企画会議が幕を開けた。



「まずこうなった原因を考えて見ましょう」

まず手を挙げたのは伊織だった

「はい、伊織さん」

僕は指名する

「ただたんにネタが思い浮かばないからじゃない? じゃないとこんなにあかないでしょ」

伊織が指摘する

確かにそうだ。いきあたりばったりで出来ているこの作品

ネタがつきやすい

この話もその場で作っている。

なのですぐに手が止まる

「それにいつも見切り発車だしね」

「そんなこと言ってはいけません!」

伊織の身も蓋も無い一言に思わずツッコんでしまう僕




「そうか? 他に原因があると思うが……」

珍しく真剣な面持ちで口を開く斉藤

「というのは?」

その面持ちに期待して意見を仰いで見る。

「それは、俺とお前の愛が足りないからだ~!!!」

「はい?」

そんな答えに期待した自分がバカだったと体に錘をつけたようにとても重いため息をついた。

「他に何か意見ありませんか?」

「ちょっと待て!!! まだ終わっとらんぞ!!!」

そんな斉藤の抗議をスルーして次の意見を仰ぐ

「はい。他に何か意見のある人?」

おもむろに手を揚げたのは倉本だった

「はい! 倉本くん!」

「ネタが浮かんでも先延ばしにするからじゃないか?」

それも一理ある。

だいたい展開は決まっているのになかなか書かない時も確かにある。例えば17話・18話も現にそうだったしそうかもしれない。

「そうだ! 展開は決まっていてもそれまでのしっかりしたプロセスが無いから手が止まり遅くなるのではないか? ようはプロットが不十分ってことだ」

由良は名案とばかりに手を上げて論じる

「プロットとは何だ?」

斉藤が質問する

「プロットとは物語の簡単な構成です」

プロットが不十分との意見がでたがいままでプロットをほとんど立てたことがない。痛いところつかれてしまった。

「大丈夫ですか? なんか作者の人の精神ダメージがじわじわきてるみたいですよ?」

心配そうな遥。

「いいわよ!! いつもどうでもいいなろうの企画に飛びついて私たちをおなざりにしてるんだから!!」

すねる茜

「こらこらそんなこと言っちゃ!!」

これも的を得ている。ベタ恋だシャッフルだなんだって企画に参加してなかなか進まなかったのも事実。

「しかも全部期限過ぎての投稿だしね」

伊織が口を開いた

「ネタがないなら元から参加するなっての!!」

茜がまた暴言を

「それはさすがに言い過ぎだって」

僕がフォローする

「そして今度はなろうじゃなくて友人とゲーム作り」

どこからその情報を得たのか伊織が発言する

「何よ!! それ! そんなに私たちは必要ないこと!!?」

声を荒げる茜

「そうでもないみたいだぞ」

落ち着いた斉藤が一言

「毎回企画に参加しているときでもちゃんと俺たちのこと考えてるらしい」

珍しく斉藤がフォロー役に回った

「どういうこと?」

まったくわかっていないよな反応をする茜

「次、どの人のどの話をしようとかだいたいこういう展開でとか考えてるようだ。第一自分自身でも遅すぎることを焦ってるしな」

作者の思いであろうことを推測する

「もともとはこれを公募にだそうと考えているみたいよ。だいたいこれが一番お気に入り件数が多いし、アクセス数も多い。実質作者の作品の中で一番人気をそんな風と思うわけないでしょ」

冷静に分析する伊織

なんだかんだでみんなフォローする

「公募に出すのにこんなペースでいいんですか?」

心配そうな遥

「良くも悪くもマイペースだからね~。この作者は。いつ完成することやら」

僕も先も見えないのでそういうしかない

「そんなんで大丈夫なのか? 書き出して4年はたってるぞ」

不安材料を由良が指摘する

そうなのだ。この作者が小説を書き始めた当初からこれは作られていた。なのでどこかで期限を決めないと完成しない

すでに半年以上更新も途絶えていることだし


「やっぱりさ、更新が途絶えるのはあれじゃね?」

唐突に倉本が口を開いた

「なに?」

「エロゲのしすぎだろ」

その一言が一気にこの場所を北極にした。

「それではここで第2回企画会議を終わります」

会議終了後みんな微妙な空気になったのは言うまでもない






一緒にすごしてきた熊が射殺?

次回……わかりました

遥ちゃんの完結編


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